ライバルをたたえる度量 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

MotoGPに於いてマルク・マルケスが年間チャンピオンを決めた。
今年はドカティに乗るアンドレア・ドビツィオーゾが速く、マルケスとの間でバトルを繰り広げていた。
もうひとり、同じくドカティのロレンツォがいれば3つどもえのレースになったはずだが、けがの影響でもてぎはDNSだった。

オイラは金曜、土曜は現地で写真を撮っていたが土曜日に帰宅し、日曜日は自宅で飲んだくれながらレースを見ていた。


ドビがラスト2周の時点で先行されたマルケスにV字からヘアピンまでに追いつけた時点でオイラはドビが勝つと思った。

ドカティの方がストレートが明らかに速いため、ヘアピンで真後ろに点けていればスリップストリームを使って90度コーナー侵入で間違いなく前に出られるはずだ。そしてそこでのブレーキングでミスさえしなければドビの勝ちだ。
そう思いながら見ていたが、
追いついたは良いが抜くのは次の周回だからなのか、ヘアピンにマルケスに続いて侵入したドビは少しスローダウンしたように見えた。
少なくとも自分のリズムでの走りではなかった。そして本来余裕があるはずの走りだが、少しフロントがワイドになり、僅かにハンドルをこじったように見えた瞬間にフロントから転倒していた。
恐らく自分のリズムならばブレーキングで十分な荷重がフロントタイヤに加わってグリップも十分だったはずだ。だが僅かにペースコントロールしたことでフロントの荷重が足りず、そこへ持ってきて僅かとは言えこじってしまったために、タイヤがブレイクしてしまったのだろう。

少なくとも酔っぱらっていたオイラの目にはそう見えた。

レース後のインタビュー記事を見ると、ドビはこの周でも抜きにかかるつもりだったと言っていたが・・・・・

前戦のタイで開催されたレースもそうだったが、このふたりのバトルはドキドキハラハラさせられる反面、いつも
クリーンなので危険な感じは受けない。

最近はトップに絡むことなくレースを終えているロッシがもう少し速かったら、悪い意味でのどきどきが増す気がする。
クリーンなばかりでは勝てないし、チャンピオンにはなれないのは百も承知だがロッシの場合、ごく希に一線を越えてしまうことがあるからだ。

若い頃のロッシはよくこう言っていた。


Race is race.

誤解を恐れずに意訳すると、レースなんだから所詮は勝ったものがエラいんだよ・・・とでも言ったところか・・・(苦笑)

ま、それはともかく、近年は予選タイムもかなり接近しているし、レースでもバトルが当たり前のように繰り広げられる。見ている方としては面白いので大歓迎だ。(^_^)v