昔から少なからずいたが、仕事での打ち合わせの際にやたらカタカナを入れてくる人が増えているように思う。
カタカナと言っているのは、主にビジネス用語のことだ。
ビジネス雑誌に載っているようなその時々の流行言葉だと思ってもらえばいい。
たとえばこんな感じ。
我が社にとって、現在の閉塞した空気をブレイクするためには破壊的イノベーションが必要なのだ。
そのためにはこうした会議の活性化が必須となる。議論を活発に行い、その中からイノベーティブな成果を引き出すためには、ファシリテーターが大切だ。
ファシリテーターが全体を引っ張って全体のマインドを未来に向けて加速させる必要がある。
世界市場は全体としてシュリンクしていく傾向にあるのは事実だが、革新的な発想を以てイノベーティブなものを送り出せば、そこは我が社にとってはブルーオーシャンとなるのだ。だから、今はフォーカス&ディープが大切なのだ。
ちゃんちゃらおかしい。。。(´ー`)┌フッ
この手の言葉を羅列することで自分の優秀性を演出したいのか、あるいは相手が知らないと思って薄っぺらな言葉で押し切って、優位なポジションを確保したいのか・・・真意は不明だ。
日経ビジネスや、その時々のカリスマ経営者、ベストセラーのビジネス書に出てくる流行言葉を新旧織り交ぜてまくし立てる奴に限って、多くの場合は無能である。
この手の言葉を聞かされる度にオイラは冷めていくし、相手の言うことに中身や真実が見えないときはその人の底が見えた気がする。
ま、言うならば馬鹿丸出しって奴だ。
昔から能ある鷹は爪を隠すという。
かの本田宗一郎は、能ある鷹は爪を出せ と言ったとか言う話もあるが、出すツメにもよるし、出し方にもよるのだ。
薄汚くてろくに磨かれてもいないツメをのろのろ出されてもね。
あ、これを能なしのセリフに変換するとこんな感じ。
ダーティーなままでブラッシュアップされていないサジェスチョンは、イノベーティブなサプライズにはなり得ないのだ。
まるでルー大柴である。(爆)
オイラの目の前でこういった話し方をする人は、オイラの冷ややかな視線が注がれていることを自覚した方がいい。そしてその話の本質を通して、自分自身が値踏みされていると言うことだ。
ビジネス用語と言うよりは、やたら英語をつかうタイプとしては、代表格は田中康夫かな。
長野知事時代はひどかったなぁ。一般大衆にわかりやすい言葉を選ばなければならない立場というのをまるで自覚せず、オレってばこんなに賢いんだぜと言わんばかりの横文字の羅列だったから。
一見カッコよさげに見えるかもしれないが、肝心の中身がまったく伝わらないのでは、意味が無い。
少し前の鼻息が荒かったときの小池百合子もその傾向があったな。アウフヘーベンなんてセリフが出たときはさすがにオイラも意味がわからず調べてしまったよ。(苦笑)
もっとも言葉の意味はわかっても結局、超右翼的で権力志向の強烈なこの方の言いたいことは半分も理解できなかったが。(爆)
ま、いずれにしても身についていない言葉をいくら並べ立てても、相手の心には伝わらないって事だ。
受け売りの言葉では無く、自分自身の言葉で、そして最も大事なのが、話す相手に理解しやすい話し方をすることが大事って事だな。
オイラの周りにいるアホどもがこの大切なことに気づくことは一生無いだろうがね・・・・(´ー`)┌フッ