ロードバイク用に買ったSIDIのシューズだがどうにも調子が悪い。
SPD-SLクリートを付けるとオリジナルの調整範囲では前過ぎてオイラの足にとってのスイートスポット、パワースポットである、足裏のみぞおちでベダルを踏むことが出来ないで居るのだ。
https://ameblo.jp/mokuba-red/entry-12299859722.html
リンク先にあるように8~10mmくらい土踏まずよりにクリートをセットしたい。かかと側に詰め物をしてみたが家の中で履いてみただけでも、企画倒れなのがわかり、取り去ってしまった。(苦笑)
世間の人がなんの疑問も不具合もなく、こんな位置で使えているのか、はたまたオイラの好みが普通ではないだけなのか?
テレビでツールドフランスを見ると、つま先で踏んでいるんじゃね?と思えるほど前踏みの選手ばかりだ。骨格とか筋力の差もあるのかなぁ。。。
そのあたりをいくら考えても答えはないし、意味も無いので対処する方法を考えた。
まずは、セッティングOKの通勤用のクロスバイクにつけて居るSPDを見ると、構造上SPDの方が調整可能範囲が倍くらいあるようだ。
従ってどうにもならないときはSPD-SLは諦めてSPDビンディングとある程度ソールがしっかりしたSPDシューズの組み合わせにするしかないだろう。
シューズはいっそのことマウンテンバイク用の方がチャリを降りているときにも歩きやすいので、輪行(をする機会があるかどうかも怪しいが)する場合はむしろ好都合だろう。
そう腹をくくってしまえば、覚悟は出来る。
そう、SIDIに穴開け加工をして力尽くでクリート位置を付け替えるのだ。
うまくいかなければこのシューズを履くことはなくなるので壊してもともとと潔くいじることにした。(笑)
まずは現状の位置。
調整代のめいっぱい後ろに付けてこれである。
靴底に取り付け位置の目安のためにラインと数値が書いてあるのだが、写真へ書き込んだようにその数値のある場所と比較すると位置関係が分かりやすいと思う。
クリートを外から締め上げているボルトのナット側がシューズ内に埋め込まれているのだがこれの位置を変えてやる必要がある。
インソールを抜いて中敷きをとるのだが、この中敷きがべったりと接着されており、しかもかかと側はタッカー(ホチキスみたいなもの)で固定されていた。
端の方からマイナスドライバーを突っ込んで力尽くでこじってある程度ははがしたがとてもではないが全体をはがして中敷きを取り出すのは至難の業。
ここで腹を決めた。
どうせ、厚みのあるインソールを入れるんだから中敷きは切断しても良い。
加工がすべて終わったら位置を合わせてもう一度接着すれば良いのだ。
土踏まずのあたりで中敷きを前後に分断し、前側を何とかめくりあげてナットに位置と現状の固定方法を確認した。
いわゆるプレートナットが靴底のくぼみにはめてある。
これを後方へずらすと穴を開けるのはたやすいがプレート部分が収まるくぼみを作るのはかなり難しい・・・・というか、面倒だ。
厚さ1mm程度なので中敷きとインソールが上に乗ることを思えば少しくらい出っ張っていても足裏に違和感はないはずだ。孔に差し込めば良い。
ナットの回り止めはないけど何とかなるだろう。
そう割り切って作業を進めることにした。
SIDIにはクリートを付ける孔が4つある。
シマノは3ヶ所を使う。たしかスピードプレイとか言うクリートの時は4ヶ所使うのではなかったかな?
後ろに約10mmずらしたところに孔を開けたかったのだが、つま先側の孔の位置を考えて、結局、もともとの4つめの孔(というか溝)の一番前寄りの部分を広げてボルト孔にすることにした。
そしてそれにあわせて後方の2ヶ所の穴を開けた。
カーボンソールというものの所詮はただの樹脂。ドリルで簡単に穴は開く。
位置がずれないように初めはφ1で、そしてφ2.5、φ4、φ5.5、φ6.5と広げていった。
本当はφ7の孔が必要なのだがオイラが持っているドリルはここまで。(苦笑)
仕方ないのでその後はハンドリーマを使って手前側を少し広げ、リューターで孔を広げていった。(^^)v
プレートナットの回り止めがないので締める際には内側に手を入れて押さえつける必要があるが何とか取り付けも出来そうだ。
もともとクリート自体が持っている調整範囲があるので3つの孔の位置関係はそれほど正確でなくても大丈夫なのだ。
切り離してしまった中敷きに接着剤を塗り、段差が出来ないように張り直して、クリートを取り付けた。
位置をずらすとプレートナットまでの距離が遠くなるためオリジナルのボルトでは届かない。
M4x8がオリジナルだが、ホームセンターでM4x15を買ってきた。
頭部形状はオリジナルほど大きなものは手に入らないし、6角ではなくプラスねじとなるが仕方ない。頭部の大きさが少し小さいのでワッシャを1枚入れて締め付けた。
片足だけ仮止めをして、オリジナルと比べてみた。
これだけ下げられれば調整幅の範囲で好みの位置に合わせられるはずだ。(^^)v
もう片方も同様に加工し、両足とも完了。
プラスねじと言うことで強く締めづらいこともあり、緩み止めのために、ねじロック剤(中強度)を塗布してから締め上げた。
写真に書き込んであるが、数値が見えるだろうか?
初めの写真と比べるとがっつり下がったのがわかると思う。
ちなみに心機一転、先週の失意の山登りでギタギタになったクリートは捨てて、予備の新品に交換した。(^^)v
余分な孔には気休めとは思うが、コーキング剤を詰め込んで水が入らないようにしたのは言うまでも無い。(´ー`)┌フッ
さっそく昨日乗ってみた。
昨日の走行は111km。
3週間ほど前に初めて100kmオーバーライドしたときには、膝や脚は疲れはしたが痛みはなかった。しかし80km過ぎから尻、それも座骨が痛くなった。
そのときからの変更点は以下となる。
・サドル:ノーマル⇒セライタリア
・ハンドルポジション:ステム長さを80mm⇒90mm
・クリート位置変更:上述のシューズの改造による。
サドルの前後位置やハンドルの角度も微調整している。
昨日走った感じでは、ポジションは今度こそ大丈夫だろう。
尻も痛くはなるが全体的な痛みであり、局部的な痛みはないし、尿道回りの痺れもほとんど無い。
クリートの位置が変わり、足裏のみぞおちでペダルを踏めるようになったのでペダリングがすごく楽になった。そして踏むのはもちろん引き足も使いやすくなったので疲れにくくなった(ように思う)。(^^)v
ハムストリングスをうまく使えている感じだ。大腿四頭筋はあまり使わずに脚の重みで踏んでいける感覚なので立ちこぎでも力が入る。(^^)v
今週は夏季連休なのだが天気が悪すぎて走り込めそうもないのが残念だ。ヽ(´ー`)ノ ハア