ヒラメのすっぽ抜け対策 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

自転車用の空気入れの話である。
チューブの口金には3種類ある。

英式(ウッズ式):いわゆるママチャリがこれ。圧力は上げられないが構造が簡単。
米式:車やオートバイは全てこれ。自転車でもマウンテンバイクはこの規格を採用しているものが多いようだ。
仏式:ロードレーサーはほぼこれ。口金が細く圧力を上げやすい。反面、華奢なので扱いを間違えると壊してしまいそうで怖い・・・(苦笑)


詳しくは下記リンク先を見るべし。。。
http://www.cb-asahi.co.jp/html/size-tube.html


・・・・と言うわけで、仏式の口金用のフロアポンプの話だ。

仏式用のヒラメの横カムを使って居るが、チューブの口金との相性によっては
圧力を上げる途中ですっぽ抜けてしまう症状が出ている。
http://ameblo.jp/mokuba-red/entry-12294672993.html

チューブの口金をさわるとわかるのだがねじ山の先がとんがっているものはみな保持性に問題ない。
オイラの場合で言うと、アルテグラホイールに付いてきた、チューブレス用の口金と、それの代わりに付け替えたNotubesの口金が駄目だ。
ねじ山の外径が丸みを帯びていて滑りやすいのと同時にメッキの種類の寄るのか、手で触った感じでも滑りやすいのがわかる。

それ以外のシュワルベやパナレーサー、スペシャライズドブランドのチューブの口金では8barくらいでは抜けることも無いのだが、上記の二つだけは4barていどですっぽ抜けてしまい、苦労している。
もう一つ持っているフロアポンプにつけてあるトゥピークの口金は脱着がやや面倒だが保持力は十分で有り、そちらを使えば十分圧力を上げることが出来るのだが、せっかく使いやすい横カムなのでなんとか使いたい。

横カム内の
部品を洗浄、脱脂しても幾分マシにはなるが完全にOKとはならなかった。

そうこうしているうちに大丈夫だったはずの通勤用ちゃりでもヒラメのセッティングを締め気味にしないとすっぽ抜けるようになった。セッティングを締め気味にすればなんとか大丈夫なレベルなんだが、もう訳がわからん。


もしかするとパッキンが何らかの原因で傷んでいるのか???
だが見た目ではまったく異常は無い。

原因はわからないがどのみち消耗品だからとパッキンを買ってみた。



脱脂しても駄目だったのでパッキン交換だけで直るとは思えないがダメ元でやってみた。

とりあえずニューパッキンを組み込んで、いままで抜けることが多かったチューブレスホイール(NoTubesの口金)で試したところ、パッキンの締め加減をきつめにしたら圧力を上げてもOKだった。



パッキンは上の図中の14-2番のものを交換しただけ。O-RINGは入手できていないのでそのまま。
取り外したパッキンと新しく組み込んだパッキンをじっくり比べてみると、駄目だった方はやや固くなっているように感じた。

結果からの推測になるが、


ビードワックスがついてぬるぬるでNG→ブレーキクリーナーや無水アルコールで何度か脱脂しても少し快復するがOKとはならず

という流れだったのを思い起こすと、やはり脱脂工程で使った薬剤がパッキンゴムを硬化させてしまったのかもしれない。
新しいパッキンは手でつぶしても明らかにしなやかなので、口金のねじ山への抱きつき力が大きいのは容易に想像できる。

最初の段階でビードワックスで滑りやすかったのに加えて、上記リンクにあるようにシマノの口金は面取りがあって相性も悪く、NoTubesのものもメッキのせいがつるつるでしかもねじ山がまるかったので保持力が低かったのが悪い方向に行ったのだろう。

ちなみにねじ山外周のトゲトゲが丸みを帯びている分明らかにタフネスが低いのはわかりきっていたので、
予備に買っておいたシュワルベのチューブレス用の口金に交換してみることにした。
別スレで詳しく書いたが、週末にパンクしてしまい、応急処置としてチューブを入れて帰ってきたため、どのみちタイヤの組ばらし作業が必要だったのでついでだ。(^_^)v

シュワルベのチューブの口金では大丈夫なので試しに買ってみたのだが、ねじ山の外周は期待通り、ぴんぴんだ。(^_^)v

さわった感じではねじ山はとんがっているし、へんにつるつるする感じは無い。シュワルベのものは口金もアルミで出来ていてアルマイト加工らしい。

黒アルマイトはかっこいいし、鉄に比べると軽いのもいいが、若干強度に不安が無くも無いが。(苦笑)


左から、シマノ、NoTubes、シュワルベ


まあ、とりあえず組み込んでみたところ、新しいパッキンとの相乗効果だとは思うが、8barまで圧をあげてもOK。(^^)v

これでひと安心である。(^_^)v

ちなみにパッキンの交換頻度をどの程度にすればいいのかはわからないが、今回は安いものなので3個買ったのでまた不都合が出たら交換すれば良い。
さらに言うならば、今回は入手できなかったO-RINGも自転車のあさひで注文できたので取り寄せをお願いしたところだ。

トゥピークのものも使いにくくは無いし、保持力は確実だが、やはりヒラメの方が使い心地が良いのだ。(^_^)v