エンジンおたくのつぶやき | 木馬の四方山ばなし

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スキー仲間がMちゃんがマツダのCX5を買ったそうだ。

ディーラーには「4リッター並の馬力が出ますよ」というセールストークをかけられたらしい。(苦笑)

聞けば2.2Lディーゼルターボエンジンとのこと。
なるほど。
友人があまりわかっていないのは仕方ないかも知れないが、もしそのままの言葉を販売店の営業マンが話していたのだとすると、営業マンは知識不足も甚だしい。

そもそもトルクと出力(馬力と言った方がわかりやすいか?)の違いがまるでわかっていないことになる。
自動車に使われているエンジンはその燃料がガソリンでも軽油でも、シリンダーの中で燃料を燃やしてその爆発力(空気が膨張する力)を利用して回転力に変換するという仕組みは同じだ。
そしてわかりやすく言うならば、この一発ごとの爆発による回転力がトルクである。
出力というのはこのトルクに回転速度をかけたものだ。

トルクは大きい方が地面を蹴る力は大きい。しかし、一発一発の間が空いていては速くは走れない。速く走るには一発ごとの力を速く連続して出す必要があるのだ。
だからトルクは大きい方が良いが、その大きい力をより速いインターバルで発揮できないと出力(=馬力)は大きくならない。
逆に一発の力が弱々しいといくら速く連続してもやはり出力は大きくならないので速くは走れない。

トルクの大きさはざっくりと言い切るならば排気量に比例する。そしてターボとかスーパーチャージャーと呼ばれる過給器は機械的に空気をたくさんシリンダーに押し込むための装置で有り、結果としてスペック上の排気量よりも実質的に大きな排気量になったのと同じ効果を発揮する。

上述の営業マンが「馬力は・・・・」と言ったのは明らかに「トルクは・・・・」の間違いである。

世の中にはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いもわからない人も多く存在するが、仮にもディーラーの営業マンがこんなレベルでは困るな-。
MAZDAは今は業績が好調だがいつ何時足下をすくわれるかはわからないのが自動車業界だ。
もっとまともな知識を身につけて接客して欲しいものだ。
(´ー`)┌フッ