日経新聞の「私の履歴書」
今月は女優の浅丘ルリ子さんが執筆している。
このコーナーは経済界の名をなした人や文化人、スポーツ選手など、とにもかくにも実績を残して名をなした人ばかりだ。
その中で浅丘ルリ子の「履歴書」は少し異彩を放っている。
たとえばどこかの企業のエライ人や役人などは、若い頃の苦労話に始まって、これこれこんな困難に立ち向かってこんな風に解決した。そしていついつにかくかくしかじかな経緯でこんなにエラくなっちゃいました、という筋書きがほとんどである。
ところが浅丘ルリ子の履歴書は女性ならではの視点で自身の感情(おもに恋愛感情)を赤裸々に綴っている。
もはや高齢とは言え、実名で登場する相手の男性たちはさぞやこそばゆいことだろう。(爆)
だが、私はこんな苦労をしたけど頑張った甲斐あってこんなにエラくなりました的な話には少々飽きが来ていたので非常に新鮮で楽しく読んでいる。
この「私の履歴書」で記憶に残っている中の一番は萩本欽一である。
普段テレビで見せる人柄そのものの人生を歩んできたことが読み取れて心が和んだ。
欽ちゃんは現在はどこかの大学に通っているという話だが、肩肘張らず、突っ張らずに新しいことに挑戦する姿がまぶしいと思う。
話は浅丘ルリ子に戻るが、オイラの遠い記憶をたどると、初めてこの女優を個体認識したのは渥美二郎の「寅さんシリーズ」である。流浪の歌手「リリー」役で何度は出演していたはずだ。どの作品を見たのかすら記憶が怪しいが、まだ小学生か中学生くらいの頃に見た「寅さん」にリリーが登場したのだが、子供心に
きれいなオネーサンだなぁ
と思ったことを記憶している。
映画の中の寅さんと同様にオイラもリリーに淡い恋心を抱いていたのかも知れない。(´ー`)┌フッ
最近は日本映画も勢いづいているけど、ああいうホッとする作品にはあまり巡り会わない気がするなぁ。