4輪のレースはそれほど入れ込んで撮るわけではないが練習にもなるし、4輪には4輪なりの「絵」もあると考えて年に数回は撮りに行く。
今回撮ってきたのはスーパー耐久。
通称S耐。
ST1からST5までカテゴリーごとに別れており、それがすべて同時に混走するのだが、そのマシンの性能差たるやものすごいものがある。かたや4リッターの排気量もあれば1.5リッターの車もいるのだ。
基本的に市販車ベースなのでスーパーGTほどは速くないのでまだマシな部分があるとも言えるかも知れないが、安全な追い越しを確保するのは見ていても大変そうだ。(苦笑)
マシンのハードに関してはエンジン、足まわりともに使える改造パーツは限られているらしく強化すると言っても限度があるようだ。
最近はだんだん金のかかったチームが増えてきたみたいだが、それでも基本的には参加型のレースと言って良いだろう。
そんな訳なので全体に遅いのは仕方ないとしても一番特徴的なのはマシンの挙動だ。
F1に代表されるようなレース専用車両の場合、その動きはまさに地を這うがごとく少なくともピッチングやローリングはほとんど目視では判別不能だ。だが、S耐の下位クラスともなるとピッチングやローリングするだけで無く、コーナーリング途中でも揺り戻しでふらふらしている。(これはドライバーのテクニックがあまり高くないせいもあると思うが。)
FF車の場合はクリッピング付近ではイン側の後輪を浮かせるくらいに車体が傾く。いわゆるインリフトって奴だ。
通常のフォーミュラカーならばかなり遅いシャッター速度で撮影すれば躍動感がでてカッコイイ写真になったりもするんだが、動きが定まらない下位クラスのマシンでむやみにスローシャッターにするとマシンがブレブレで絵にならないのだ。(苦笑)
ある意味、動きが3次元的な2輪に通じるものがあるかも知れない。
昔は何を撮るんでも練習がてら、やたらと遅いシャッター速度ばかりを使ったものだが、最近は撮る対象によって
かっこよく見える設定
を考えるようになった。
縁石の流れ具合はどうだとか背景にカラフルなフェンスが入るようにしたりとか・・・・
少しはものを考えて撮るようになったというのは進化なのだろう。
惜しむらくはイメージ通りになかなか撮れないことが多く、さらにひどいときはイメージそのものがてんで的外れだったりする場合もあるってことだな。(´ー`)┌フッ
ま、それも修行の内だ。(^_^)v