仕事の愚痴だけで1日が終わると気分が悪いのでもう一つ与太話。(笑)
こっちはほっこりするお話。(のハズ)
日経に掲載されている立川談笑のコラムの25日の話題が弁当だった。
それもドカベン。(笑)
ドカベンなんて若い人は知らないかも知れないなぁ。
オイラが通った都立高校は当時はそれが当たり前だったが、全員お弁当持参だった。構内に食堂なんてあるはずもなく、申し訳程度の売店があるだけ。
パンと牛乳くらいは買えたが育ち盛りの高校生の腹を菓子パンなんぞで満たせるわけもなく、オイラも当然のように弁当を毎日持っていった。
さすがに「ドカベン」では無かったものの、下町育ちのオイラが持っていく弁当は質実剛健。そしてお袋が弁当箱を包んでくれるのは当たり前のように「新聞紙」だった。
だが、通っていた高校は山の手にあり、通ってくる生徒は世田谷、目黒、渋谷、新宿あたりからがほとんどでかなりの割合でいいトコのお坊ちゃんお嬢ちゃんだった。そんな彼らが新聞紙でくるんだような無骨なお弁当を持ってくるわけも無く、
小洒落た弁当箱をかわいらしいハンカチで包んだ
ものを持ってきていた。
オイラとしては少々汁がにじんだって問題ないように新聞紙でくるむことの合理性には納得していたが、正直言うとちょっと引け目というか恥ずかしさをおぼえていたのは事実だ。
そんな気持ちがさせたのだろう。当時は大きめのスポーツバッグで通学していたが、足下のバッグからお弁当を取り出すときはバッグの中で新聞紙は取り去ってから机の上に出して居た記憶がある。
今ならば、何を恥じる必要があるんだっ!!と開き直れるが当時はそこまで強くはなかった。(苦笑)
なんか甘酸っぱい思い出である。(´ー`)┌フッ
そしてその弁当を作ってくれたお袋はもうとっくの昔に他界している。
今は滅多に使うことも無いが、弁当箱は持っている。その弁当箱はいわゆる保温タイプ。縦長の円筒形のものだ。これもまた今の価値観でいえば
質実剛健
なタイプだと思う。(苦笑)
だって最近は鞄にすっきり収まるようにスリムなハコをたてに積み上げて洒落たケースに入ったタイプが主流みたいだもんね。
だが、これで良いのだ。(^_^)v
ちなみに高校時代に使って居た弁当箱。
アルミの弁当箱の中に密閉蓋つきのアルミのハコが入っていておかずを入れても汁がこぼれないようになっていたが、それだとご飯の量が物足りないので、結局、ドカベンよろしく、小箱は使わずにご飯を敷き詰め、その脇の方におかずを申し訳程度に詰め込んでもらったものだ。見た目はまさしく典型的なドカベンそのもの。(苦笑)
お袋が作ると真ん中に梅干しが入って日の丸弁当。梅干しはごはん(やおかず)が傷むのを防ぐ効果があるのだと当時教わったものだ。
お袋に変わり、おやじが詰めてくれることもけっこうあったのだが、おやじが作ると基本は同じなのだが、日の丸弁当にさらにノリをのせてしょう油を回しかけた「のり弁」が定番だった。
高校生の頃は2時間目が終わると弁当を食べてしまい、それでも足りずに昼休みは学校を抜け出して近所の立ち食いそば屋に駆け込んでいたっけ。
遠い日のおもひでである。(苦笑)