キャットトラックというものを知っている人はスキーをやる人に限られるだろう。
スキー場で休憩や食事をする際には、スキーブーツのままでレストハウスの中を歩き回るのが普通だろう。あるいは駐車場からゲレンデまでは同様にブーツを履いた状態で歩くことになる。
そうした場合にブーツのソールがすり減るのを防止すると共に、雪上でも滑りにくくするために歩行時にブーツに装着するものだ。ビンディングを固定するコバを保護する役目もある。
総称としてキャットトラック(通称「キャット」)と呼ぶがいろんなタイプのものがある。
オイラが普段使っているのは、ずいぶん前に買った「イージー・ウォーク」というゴムのスリッパみたいな奴だ。
http://ameblo.jp/walk-ez/entry-10012576293.html
オイラは発売されてすぐの頃に買って未だに愛用している。歩行時に外れてしまうことがほとんど無く、ラウンドした底面形状のおかげで歩きやすいのが良い。
欠点はゴムの塊なので重いことと嵩張ること。そして値段も高かった記憶がある。
練習時のようにザックを背負っていくときは外したあとはザックに入れておけば良い。ザックは目につきやすい場所に置いておき、空身で滑るので何ら問題は無い。
だが、問題はザックを持っていかないような場合。そういうときは簡易タイプのキャットを使う。そして滑るときはスキーバンドで脚にキャットを縛り付けたまま滑ってしまうのが定番だ。
だいぶ前に使っていたブーツでは簡易タイプのキャットも持っていたが、今は持っていない。
http://www.tanabesports.com/fs/skier/10000488
昔からある一番シンプルなタイプだと、あまり伸縮性のない樹脂で整形されているため、サイズがあっていたとしても、装着性と歩行時の外れにくさを両立するのは難しく、結局使わなくなった。
だいぶ前に草レースの景品でもらった少し高級なタイプを持っている。これは前後ピースの間をゴムでつないであり、上記の問題解決を図ろうとしているのは理解できるのだが、もらったものサイズが小さすぎてオイラのブーツにはとうてい装着不可能なので使用感は不明だ。(苦笑)
今シーズンは怪我明けのシーズンと言うことでフリー滑走ばかりしているのは何度か書いてきた。ホームゲレンデで滑るときは、所詮小さいスキー場なのでザックを持っていき、いつもの場所に置いておくので問題は無いのだが、違うスキー場へ行くときがちょっと困る。
ブーツは保護したいが、外したあとが嵩張るし重い。ザックを置いておくには勝手のわからないスキー場ではやはりちょっと心配。。。とは言え、背負って滑るなんて絶対にしたくない。
以前はよくワイヤーロックを持っていき、外したイージーウォークをレストハウス入り口の階段の手すりに縛り付けておいた。
まあ、これでも良いのだが、休憩の際に別な場所のレストハウスに入るときには当然、キャット無しとなってしまう。
いろいろ迷ったが、今シーズンから本格的に使い始めたブーツの調子が良いこともあり、それように簡易タイプのキャットを購入することにした。
だが、あらためて調べてみると国産ブーツメーカーであるレグザムブランドのキャットが良さそうだ。
装着時に引っ張り上げやすいように最初からストラップがついているのが良さそうだ。歩行時の外れにくさはわからないが、自分でサイズ調整できるようなのである程度は期待できるかも知れない。そう考えて迷った末に買ってみた。
そう、いつものタナベスポーツの通販だ。(^_^)v
それが夕べ届いた。
現品を見てはじめてわかったのだが、従来の簡易タイプのキャットと違い、伸縮性のある素材でできている。だから装着後もブーツへの密着度合いが高く、これならば歩行時に外れる心配は少ないかも知れない。そしてストラップのおかげで装着しやすいのは期待通りだ。
これならば軽いので脚に縛り付けたまま滑ってもさほど気にならない。早速今週末に試してみようと思う。(^_^)v
ちなみに、なんでキャットと呼ぶのかはわからない。別に猫足歩きになるとは思えないしなぁ・・・
謎である。
・・・・・と言うわけで今日使ってみた。
結果はばっちり。(^^)v
気温の低い雪上でも柔軟性を保っており、装着性、密着性ともに合格だ。
ただ、強いて言うならばやはり温度環境の厳しい中で伸縮を繰り返すことになるのでどのくらいの耐久性があるかが若干不安ではある。
朝、装着したままリフト乗り場まで歩き、お昼の休憩の時に一度装着。そしてゲレンデから出るときにも装着する。
最低でも1日3回は脱着をすることになり、帰宅後あるいは宿でブーツを乾かすときに外すこともあるのでさらに回数は伸びる。
オイラの平均的な滑走日数は20~25日位なのでかなりの回数だ。
使えない簡易タイプと比べてお値段は1k程度しか変わらないので買うなら迷わずこれだが、1シーズンも持たずにちぎれてしまったら悲しい。
ま、そんなわけでいつものスキー場の時は今まで通りにEZ-WALKを使う感じかなぁ。