抜鈎 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

上のタイトルが画面いっぱいに出て、
どどんどどん
という効果音が出たら、雨宮監督のGAROシリーズのタイトルバックみたいだ。

・・・・なんてことはどうでもいい。

医療用ホチキスを知っているだろうか?

フィギュアスケートの羽生くんの激突事故での治療に使われたと言うことでにわかに注目を集めているようだ。
正式名称は知らないがかなり以前からそういうものがあるのは知識としては知っていた。
昨冬、大腿骨を骨折した際、手術後の傷口に使われており、その時、実物をはじめて見た。文字通り、身を以て体験したわけだな。(苦笑)
その際に大腿骨に髄内釘を打ち込んだ訳だが、あれから1年弱経過し、骨もきちんと形成されたので、それを抜く手術を2週間前に受けた。
そしてその傷口に再びホチキスが・・・・(^_^;

医療用ホチキスについてきちんとした知識が無かったのであらためて調べてみた。

http://www.kawasaki-seibutsu.com/products/skin.html

なるほど。

上記のページをよく見ると「ペット用」とあるが、人間様用もほぼ同じ構造である。
前回の手術後にホチキスを取る経験もしたが、リムーバーが上下からホチキスを挟み込んで取るのはわかっていたが、挟み込んだ際に変形させて、刺さっている針の向きを無理なく抜ける方向に変形させる仕組みなっているとは知らなかった。

ちなみに今回の手術。
あらためて切開のあとを見る限り、前回の手術よりは
へたくそ
な感じは否めない。余計なところまでカッサバいている感じがするのだ。(苦笑)
そして執刀医のキャラにもよるのか、今回はホチキスを打ち込むピッチが狭い。だから、傷の大きさは前回と大差ないのだが明らかに打ち込まれているホチキスの数が多い。。。

ちなみに「医療用ホチキス」でググって「画像」に切り替えるとかなりグロいのがたくさんヒットするので、そっち方面の嗜好をお持ちの方はどうぞ。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ! 

今回の手術での切開箇所は4つ。
上から、

・髄内釘を抜くためのもの:腰骨の少し後ろ辺り。一番大きい。ホチキス14発
・大腿骨上端側面:横からのボルトを抜くためのもの。ホチキス8発
・大腿骨下端側面に2ヶ所:下側のボルトは2本入れてあるので2ヶ所となる。ホチキス4発と3発。

という感じ。
合計29発。(苦笑)

手術の翌日にきいたら、2週間を目安に抜鈎するものらしい。

ちなみに手術を2週間まえの木曜日の夕方受けて、翌週の水曜の晩にはじめてアルコールを飲んだ。さすがに傷口がずきずき痛み出すと困るので様子を見ながらではあったが、350mlのビール1本では何ら問題なし。勢いに乗って、焼酎に手を伸ばし、お湯割りを4杯ほど。4杯とは言っても小さなカップで飲んでいるので焼酎の分量としてはせいぜい1合くらいではある。

1週間とはいえ、一滴も飲まなかったせいか、ほろ酔いになるのが早いのが自覚できた。だが幸いにして傷口がずきずき痛み出すことはなかった。(^_^)v
しかし全体に血行が良くなったせいか、傷の周りも含めて太もも全体がほんのりとピンクになり、むずがゆくなってきた。(笑)
まさに血行が良くなっている証拠だろう。まあ、変化が「かゆさ」として出ると言うことは傷口の治癒もそれなりに進んでいる証拠である。(^_^)v

傷はちゃんとくっついており問題なさそうだが、ホチキスをつんつんするとけっこう痛い。

しかし、手術後10日を過ぎた頃には傷口の痛みがかなり引いたのは良いのだが、その代わりにホチキスの
刺さってる感
が強くなり、周辺を動かすとホチキスの針が刺さっている辺りの肉がひっつれてチクチクと痛い。そして傷そのものの痛みはだいぶ引いており、少しずきずきする程度だが、うっかりホチキスになにかをぶつけたりすると悶絶する。
当たり前か、体に針を突き立ててグリグリされているようなものだからなー。(^_^;

そして手術から丸2週間が経過し、今朝、ようやく抜鈎(ホチキスを外すこと)を迎えた。(^_^)v
いつものようにまずは朝イチで診察の受付をするために7時半に診察券を出しに行く。すると
整形外科の1番
だった。
こりゃーさい先がいいワイ。(^_^)v

そして9時の診察開始時間にあわせていくと少し早めに始まり、すぐに呼ばれた。いつものように診察用ベッドに横向きに寝そべり、ケツを出す。そう、半ケツを出さないと腰の部分の傷を診察できないのだ。まして今日は抜鈎。
いつもよりも余分にケツを出しておいたのは言うまでもない。(爆)

主治医のふかわりょうではなく、今日は別の医者。眉毛が濃くて少し顔がいかつい感じの人。
上述のリムーバーで手早く取ってくれた。丁寧に挟み込んで針の向きが抜きやすい方向を向いてから引っ張ってくれるのであまり痛くないところが約半分。残りの半分は、ホチキスが体に密着してるために下あごをすくい取るように差し込むときにホチキスがグリグリされて痛いのと、あとは傷の部分がまだ少し腫れていて痛みがある部分。

チクチクする程度の部位から、顔をしかめっ面にして痛みを我慢するレベルまでいろいろだったが、ものの2、3分で29発すべて取り終えてくれた。
消毒液がまだ少し沁みる場所があるので傷が完全にふさがりきってはいないのだろう。1、2日後にもう一度来たらそれでおしまいのようなことを言っていた。

ま、ここまで来ればひと安心だ。治療は終了と言って良いだろう。切開部位周辺の筋肉の痛みもかなり収まり、平地の歩行なら全く問題ない。階段登りだと多少うずく程度。関節の動きは全く問題なし。
骨にボルトを抜いた穴があるのでどの程度の運動強度をかけて良いのかは次に診察に行った際に相談だ。
髄内釘が入っていた縦穴はデカイが、大腿骨にはもともと髄液が通る穴があると言うからこちらの影響はさほどでも無いかも知れない。
材料力学をかじった方ならわかると思うが、断面が円筒のものに対する、中心側の穴が強度に関与する割合は外径に比べるとずっと小さい。だから、よほど無茶をしない限りはこちらは心配ないだろう。
問題はボルトを抜いた3ヶ所の横穴だ。
これまた、荷重がかかった際の応力が集中する部位、形状では無いため、通常の生活では何ら制限は不要だと思って居る。但し、跳んだり跳ねたりはどうかな・・・
競技スキーへの復活を前提にするならば、焦らないほうがいいかもしれない。まあ、スキー場もこのところの寒波でようやく雪がついて滑れるようになったが、積雪が安定するまでは焦っても仕方ないので、初すべりは年末ギリギリかなぁ。傷の経過も含めて早ければ来週末にまずは軽く足慣らしに行けるかも知れない。

レーシングスキーヤーとして復活する日も近いのだ。

フッフッフッフ。(^^)v