キヤノンから100-400mmレンズが発表された。
新型レンズは12月下旬の発売だという。
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2014-11/pr-ef100-400-f45-56l-is-ii.html
かなり気になる存在だ。
実は旧モデル(厳密には現時点ではまだ現行モデル)を以前持っていた。
モータースポーツを撮ろうと決めたときにはじめて買った望遠レンズだったが、稼働率が極端に低くなったので2年ほど前に手放してしまった。
なぜ使わなかったか???
500mmや600mmを手に入れてからはそちらの方が描写も良いし、焦点距離的に100-400ではサーキットでの2輪撮影では不足していたから。
そして最大の理由は、直動ズームであることと、防塵防滴機能が弱かったことである。
特に直動ズームであるが故に焦点距離を変えるとレンズの全長が変わる点が駄目だった。オイラはフードの先端を持って構えるのでズームを操作する度に構えるスタンスが変わるし、ロックリングを締め上げていないと、勝手に伸び縮みしてしまうのが駄目なのだ。
キヤノンの発表を見る限り、新型はオイラの不満だった点は改善されているようだ。全長変化のない回転式ズームだし、さらにズームロックリングも装備している。おまけに防塵防滴にもなった。全長が変わらない仕様なので雨用のレンズカバーを使う前提ならば防塵防滴機能にも不満はないだろう。こうなるとレンズが「暗い」こと以外には機能、性能に関する不満はなくなる。
問題はこの焦点距離を使う機会がどれだけあるかだ。
機動性重視で動くものを手持ち撮影するには間違いなく良さそうだ。
70-300よりもワイド端はやや弱くなる反面、テレ端は400mmだし、なんと言っても全長変化しないからずっと使いやすいはずだ。
機動性に関して言えば、70-300はかなり軽くて良いのだが、回転リング式のズームとはいえ鏡胴が繰り出して全長が変わる点がいまいち。
使う使わないは別としても、70-300では装着できないテレコンが装着できる点もポイント高い。
たとえば動物を撮るには最高かも知れない。比較的速めのシャッター速度が前提ならば手持ちで十分追えるし、焦点距離がかなり伸ばせるのが最大の魅力だ。最新型の手ぶれ補正機能もかなり助けになるはずだし・・・
但し、サーキットでのレース撮影では・・・
やっぱり、単焦点を持ち歩くだろうから使わないかなぁ。それにテレ端が400mmでもそれを手持ちで流すのはかなりきつい・・・・
かといって一脚をつけて撮るならば、鏡胴が長い500や600の方がかえって扱いやすくなる。
強いて言うならば、600mmメインで撮影するときのサブとしては、これだけカバーしてくれると文句ないのでやっぱり欲しいかも。。。(^_^;
物欲に揺れる心を落ち着かせるために今手元にある機材をもう一度棚卸ししてみることにした。
2年ほど前の転勤の際に、かなり整理したので今残っているのは基本的に使うものばかりだ。
まずはボディ。
キヤノンEOS1Dマーク3、マーク4
これは今はこのままでOK。(上を見たらキリが無いし)
次はレンズ。
17-40mmF4(一応まだカタログには載っているので現行モデル)
24-70mmF2.8(旧モデル)
70-200mmF2.8IS(旧モデル)
50mmF1.4(これもまだ現行モデル)
85mmF1.2(旧モデル)
135mmF2(これもまだ現行モデル)
300mmF2.8IS(旧モデル)
500mmF4IS(旧モデル)
600mmF4IS(旧モデル)
それとテレコン(x1.4、x2.0)がある。
50、85、135はポートレイトを撮るときくらいしか出番無し。
24-70も結婚式やイベントのスナップ用。
モータースポーツ撮影では、
17-40
70-200
300
500
600
の5本を撮影対象と場所に応じて使い分けている。
さて、頭を冷やして冷静に考えよう。。。
オイラの場合、100-400を買うとしたら、やはりモータースポーツ撮影で使うチャンスが一番高いはずだが、上記のレンズとの組み合わせで言うと、レンジとしては既に持っているレンズとかぶっているのがわかる。
身軽に機動性重視という割り切りならば1本体制でワイドレンジをカバーできるという魅力はあるが、解放F値が暗いし、やはり描写も単焦点と比べたら劣るだろう。70-200F2.8にテレコンでカバーすればつけ外しの手間はかかるが、F値は通しで使えるのでマニュアル露出でも撮りやすいし、おそらく描写もそちらの方が上だろう。
そうなると山歩きで野鳥や動物、あるいは風景を撮る場合くらいしか出番が思いつかない。しかもオイラそういう撮影しないし。。。(^_^;
あると便利そうだし、間違いなく旧型よりも良くなっていそうだから欲しいが、慌てて買う必要はないかな・・・
これが頭を冷やして考えた結論だ。
追記。
ネット情報を見たときには気づかなかったが発表会に行った方の情報ではインナーフォーカスではないとのこと。
・・・ということは回転式ズームとなったものの、70-300と同じように前玉部分はせり出していくと言うことに変わりはないようだ。
上記の結論をさらに裏付ける形となった。
これにて物欲はひとまず沈静化。(^_^)v