週末のMotoGP。
今年は3年振りと言うことで気合いが入り、金曜の朝イチから撮影をした。幸いにしてお天気にも恵まれ、金、土は秋の斜光がいい感じだった。
日曜日は残念ながら薄曇りだったが、それはそれでマシンをはっきり見せるようなカットを撮るには好都合だった。(^^)v
しかし、さすがに3日目となると体力的に限界を超えており、集中力が途切れがちだ。それに加えて、日曜日は撮影ポイントの自由度がかなり落ちた点がやる気をそがれた。
土曜はまだしも日曜の決勝前には椅子やレジャーシートで場所取りをするひとが多くて閉口する。写真を撮る人でさえ、椅子を置いて陣取っている。
彼らはずっと同じポイントで撮影するのかなぁ・・・
ひどいのになると大型三脚にパン棒のついた3Way雲台をつけてる。
この人なにを撮る気だったんだろう・・・・(苦笑)
定番ポジションはだいたいそんな人たちで埋め尽くされていた。特にひどいのがS字2個目の立ち上がり。ずらぁ~っと並んでしまってそこで撮るのは不可能。
まあ、ピン撮りならば金曜、土曜でかなり撮ったのでいいんだけど、決勝は決勝ならではという部分もある。
そうはいっても早い者勝ちだから文句も言えないし、1ヶ所に居座っていけない決まりも無い。
だから、最初のレースのスタート後2ラップ目まで、S字を正面で受けるポイントで撮り、その後はS字の切り返しを横に見るポジションに移動した。この辺はさすがにひとも少ないのである程度の自由度がある。
そこでふと気づいた。
S字1個目のイン側からアウト側を見たところの金網に、
V・ロッシの応援フラッグ
がある。
それほど大きなフラッグでは無いがあれを上手く絵に取り込めないかと考えた。
しかし、フラッグを正面に見るポイントはS字の1ヶ目を立ち上がって加速し、切り替えはじめるポイントだ。
撮影ポジションからライダーまでの距離は70~80mと言ったところか?
さらにライダーの向こう側、グリーンゾーン外側の金網まではさらに20~30mはある。
自分>ライダー>応援フラッグ
この3点を結ぶ直線上をライダーが通り過ぎるのはまさしくほんの一瞬だ。しかも、そこそこ車速も速いポイント。
さらに走行ラインに対してほぼ真横からの撮影なのでさらに難易度が上がる・・・・
もう少し撮影ポイントからライダーまで、もしくはライダーとフラッグまでの距離が近ければ幾分難易度も下がるはずなんだが・・・・
しかもロッシの応援フラッグだ。ほかのライダーで撮っても意味が無い。
帰りの渋滞がいやなのでいつもMotoGPクラスは決勝レースの途中でかえってしまうし、上述のような理由で若干やる気をなくしていたのもあり、MotoGPクラスの決勝レースはこのカットだけに狙いを定めた。
Moto2クラスのレース終盤はレンズのフリとシャッターを切るタイミングを計りながら何度か試し撮りをした。
ライダーの速度にあわせて流し撮りをするわけだが、ライダーとフラッグの距離も離れているため、シャッター速度が遅いと仮にうまくフレーミングできたとしても背景であるフラッグが流れすぎてなんだかわからなくなってしまう。(^_^;
とはいえ、速すぎるシャッター速度ではマシンのホイールまで動きが止まってしまい、まるで躍動感のないつまらない写真になってしまう。。。
何度か試し撮りをしているうちに、シャッター速度は1/125~1/250程度かなと狙いを定めた。
そして数少ないチャンスでものにするために、1/250でトライすることに決定。
だが、EOS1Dマーク4+500mmレンズの組み合わせだと35mm換算で650mmの超望遠だ。しかも画角的には縦位置にして、下半分にライダーとマシン、上半分にフラッグという感じの構図となり、流し方向の余白があまりない。
撮影難易度が高すぎる。。。orz
Moto2クラスでの試し撮りでは、10カットくらいは撮ってみたが、かなり難しい。ライダーに集中して流し撮りをしていると、フラッグを入れるタイミングでシャッターを切るのがずれてしまうし、フラッグを意識しすぎるとライダーの速度とうまくシンクロできず、ブレブレのカットとなる。。。。
べ・・・べらぼうに難しい・・・・
とてもオイラの腕ではこいつを決めるのは無理だ。。。。
折れそうになる心を奮い立たせるため、本番前のインターバルでカメラ仲間のじぇべぞうさんに
こういうのを撮れたら面白いよね・・・
とあえて宣言。。
そう、自分自身に対する宣戦布告であり、暗示でもある
逃げるんじゃねーぞ
といったところである。(苦笑)
MotoGPクラスのレース進行が始まり、ライダーがまずはゆっくりとコースの下見を兼ねて1周する。車速がレース時の半分以下なので早めのシャッター速度でならばかろうじて撮し込めた。
ただし、あくまでも流しているのでいまいちライダーから本気が伝わってこない。
つぎのチャンスはウォームアップラップ。スタート直前にマシンとタイヤを暖めるためにもう一度ライダー達はコースを走り、スターティンググリッドにつく。このときはレース速度の7割くらいとなる。
そしてスタート。。
5ラップ目まで撮ったらかえろうと決めていた。だからチャンスは5回。
その間、ほかのライダーはともかくロッシだけに集中して狙ってみた。。。
結果は・・・・
微妙に早い
構図的にはウォームアップラップのものがベストだが、やはりいまいち本気度が足りない。
レース中のカットで一番マシなものを少しトリミングしたのがこれ。。。
まあ、こんなところでしょ。。。。。
もっと修行させて頂きます。(苦笑)
ちなみに最後に試しにシャッター速度を遅くしてワンカットだけ撮ってみた。
1/60
絵的には悪くないが、やはり背後のフラッグが知っている人にはなんだかわかるが知らない人には理解不能である。
それにライダーがマルケスじゃねぇ・・・・ヽ(´ー`)ノ ハア
む~ん。奥が深いぞ。。。。