歌会はじめ | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

すでに立春も過ぎてしまったが、きょうは歌会はじめの話である。

年末年始に入院している間は時間が売るほどあったこともあり、ちょっとした川柳、短歌のようなものをいくつか詠んでみたので、それらをまとめてご披露しよう。

まずは受傷直後の、若干うつろな気分の時の作品
寝たきりの病室で、失ってしまったチャンスとシーズンを棒に振ってしまったことへの虚脱感だ。

もの憂げに見上げる空の蒼さかな

瞳閉じ心で映す天の川

しんしんと降る雪をみる傷心の窓

病室の天井に観るプラネタリウム


この辺は解説はイランね。。。(´ー`)┌フッ



手術待ちのため無為に日々を過ごしている中、自らを奮い立たせている作品

再起かけ奮い立たせる熱き情熱

燦々と降り注ぐ冬の陽射しにもまたくる春を固く誓う


このあたりは若干青臭いが、やはり手術もせずに毎日過ごしているとどうしても不安と焦りが出るので自らを鼓舞しないと凹んでしまうのだ。(^_^)v


脚を固定されて寝たきりの状態にも慣れ、何となくニュートラルな気持ちで現状を受け入れられた頃の作品

空腹に目覚める朝の風の冷たさ

くしゃみして痛みに目覚める松の内




だいぶ気持ちも落ち着いて周囲の出来事を冷静に受け止めているのがわかる。(^_^)v



手術の日にちも迫り、ようやく状況が変わる期待感から多少気持ちに余裕が出た頃の作品


羨ましい響く廊下のリハビリの声


手術が終わり、まだまだ痛みがあるがあとは時間の問題だという安堵の気持ちになった頃の作品

痛くとも目で追う先は白衣の天使

車いす 幅寄せ車庫入れ お手のもの

回復のバロメーターは退屈の虫

ホチキスで止めた傷口 宍戸ジョー


怪我をしてありがたみを知る五体満足

何となく作風にも明るさが感じ取れるのがわかるだろう。手術は無事に終わり、うまくいった安堵感がにじみ出でいる。


ようやく退院し、病院周辺の雪景色をみたり、南国への岐路の途中で見上げた星空だったり、を詠んでみたもの。

タクシーの窓から見渡す雪景色

退院し見上げる空のオリオン座

関門橋 たびの終わりと目に映るまだこの先も距離はあるのに・・・


こそ連をしにあんなに遠くまで遠征したのに、こんなことになっちまったなぁと言う若干センチメンタルな気分がそこはかとなく・・・・(笑)


最後は、帰宅後、通院にてリハビリに励み始めたあとの作品。
痛い反面、やればやっただけ、わずかずつではあるが回復を実感できる喜びを綴っている。

確信す 日を追うごとの回復を

痛みにて限界探るリハビリかな

リハビリの 痛さとうれしさ 半々に


癒えるほど厳しさを増すリハビリかな

涙目の笑顔で答えるダイジョウブ


特に最後の作品は、我ながら秀逸だと自画自賛している。
早い時期に痛くても動かすことが回復への早道だと理解しているから頑張ってはいるが、それでも痛いモンは痛い。骨折中よりもむしろ痛いかも知れないっていうくらい痛い。
リハビリトレーナーが、ダイジョウブですかぁ?とか、痛くないですかぁ?と声をかけながらもぐいぐいやってくる。
痛くないわきゃないだろっ!!と言いたいところだがそこは早く治すためには我慢が必要なのは百も承知なので、ぐっとこらえているところである。引きつった笑顔の瞳に浮かぶ涙を詠ってみた。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ! 


だが、そんな中でもオイラ的に一番すばらしい出来映えと自負している一押し作品はこれだ。
ホチキスで止めた傷口 宍戸ジョー
糸で縫わず、医療用ホチキスで留めた傷口を、昭和の高度成長時代の映画スターの頬の傷に重ね合わせてみたという秀作である。

※あとで調べたら傷の演出はなかったみたい。あくまでもおいらの中のイメージがそうだったということらしい。・・・



最後にもう一句。。。

痛いねと潤んだひとみで言ったから
今日がオイラのリハビリ記念日


「たわらまち」と呼んでくれ。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!