それぞれの思惑・・・ | 木馬の四方山ばなし

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安倍内閣。

当面の最大の目玉政策は経済再生。
その近視的な効果を期待して、あの手のこの手で為替レートの是正を誘導しようとしている。
長期的政策としてはその借金政策を疑問視する声も多いが、とりあえず、円安への誘導、およびそれに連動する形での株価の回復には成功しているように見える。

しかし、安倍内閣の内側から、
行き過ぎた円安は・・・・
という発言が飛び出し、為替レートや株価へ影響を与えている。甘利明経済再生担当相や石破茂自民党幹事長からの発言だ。

所詮は政治家の先生たちはそれぞれの支持母体への配慮があると言うことなのかもしれない。

安倍内閣の経済再生の特効薬としての円安誘導。
これについては主に輸出により利益がでる製造業を中心に歓迎されている。
また、自民党の支持母体でもある農業関連にとっても、為替レートにより「非関税障壁」を合法的に作ることが出来るため、海外の安い食料品への対抗措置としてはウエルカムなのだろう。

しかし、甘利さんや石破さんの支持母体は輸入により利益を得ている団体なのかもしれない。

実際、海外から輸入したものを日本国内で販売している業界にとっては、ここしばらくの超円高状態に於いては、商品を安く仕入れられるし、販売価格を低く出来るおかげで売れ行きそのものも好調を維持出来た。それが円安に振れると利幅を維持するには販売価格をあげざるを得ず、そうなると売り上げが減少するという図式だ。

まあ、そうは言ってもかつての為替などを考えても
1ドル=70円
という水準はどう考えても、超超円高であり、行き過ぎた水準だったはずだ。仮に1ドル=90円となったとしてもまだ円高傾向であり、日産のカルロスゴーン氏が言うように100円程度が適正水準のように思える。
逆に言えば、少なくとも国内産業の海外流出、国内の空洞化を食い止めるにはその水準が必要では無いかとオイラも思う。

その発言の背景や真意は不明だが、甘利さんや石破さんの発言はあまりにも安直と言わざるを得ない。

その後、言い訳をしたりするあたりもいつもの政治家のセンセーの発言のセオリーを踏んでいるあたりが情けない。
ま、所詮、政治家のセンセーってのはその程度でしかないって事なんだろう。

そうそう、センセーって言えば予想通り、鳩ぽっぽが勝手に中国に行ってまたぞろ騒動の種をまいているようだ。
ああいうのは本当に政治活動を出来ないようにしないと、本当の意味での政治が成り行かないよね。ヽ(´ー`)ノ ハア