転勤に先立ち、ゴミを減らそうと日経新聞をやめた。
8月のことだ。
紙の新聞をやめただけで、相変わらずネットの有料会員では有り、今でも毎日PCやスマホで記事を拾い読みしている。
そんな中、南国暮らしでの日課がある。
朝、起きるととりあえずトイレに座り込むのが常なのだが、その際に必ずスマホを持ち込み、日経新聞のサイトをみるのだ。
う○こをしながら新聞を読む。
オヤジとしては定番の行為である。(苦笑)
かつては新聞紙を広げていたっけ。
今はスマホだけど。(爆)
日経新聞に「春秋」という名のコラムがある。紙面で言えば、1面の一番下だ。
洒脱な表現や、ウィットに富んだジョークやユーモアを交えた文章を読むのが楽しみのひとつなのだ。もちろん、時事に対する真摯な意見、提案も勉強になる。
数年前に比べると若干文章の切れが良くない気もするが相変わらず毎朝の楽しみとして読み続けている。執筆者が定期的?に変わるのかもしれないが、そのあたりの詳細は不明だ。
一般に「社説」はその新聞社のその時の「主筆」と呼ばれる人が書くらしいが、「コラム」を担当するのがどういうポジションの人なのかについてはわからない。
日経に限らず、コラム欄は昔から好きである。中学生の頃に、「文章のキモ」を把握するための練習として、コラム欄の文章を要約する練習をずいぶんしたのが読み始めたきっかけだ。
これは良い練習だと思う。
今でも社内の若者で人にものを伝えるのが下手な人に、コラムを要約する練習をして見ろと進めることが多い。
相手の言うことを理解すると言うことはすなわち、その主旨を理解すると言うことだ。すなわち、最も大事なワンセンテンスを見抜く力が必要なのだ。そしてそれが出来るようになれば、相手にものを伝える際にもきちんと要点を押さえた話し方が出来るようになるものなのだ。
脱線してしまった。(^^;)
話は朝のおつとめに戻る。(笑)
あさのおつとめに時間がかかる日はコラムだけでなく
社説
も読んでいる。
トイレで読み切れなかったときには昼間会社で、あるいは帰宅後、パソコンで読んでいる。
両方を読むとだいたいの時事ネタが掴めたりする。
最近は、衆議院選挙ネタ、そして今は政権交代ネタがほとんどだ。
それにしても今回の選挙結果をもって
政権交代
が現実のものとなった。
それも議席獲得数で言うと自民党が圧倒的勢力を勝ち取った。
これを見るにつけ、有権者の振れ幅が極端だと思う。
あれがダメならこちら・・・・
残念ながら、そこにはあまり深い思慮は感じられないかな。
3年前に民主党が勝ち、自民が大敗を喫したときを思い出す。
当時の民主党は小沢一派と合流して勢力を増していた。そして、とうてい実現不可能な、それでいて耳に心地よいマニフェストを沢山掲げた。
オイラは
高速道路がただになるはず無いじゃん。どこにその財源があるんだよ。
と言う感じで政党公約については冷ややかに見ていたが、それでも自民党政治への閉塞感から、変化に期待して民主を応援していた。
やがて民主党政権が誕生したわけだが、稚拙な政策や内部抗争による運営の空回りで、公約がことごとく実現出来なくなっていったときに、
公約違反だ・・・・っ!!
と声高に叫んでいた人は多い。
だが、オイラに言わせればそういう人たちは、所詮は目先の甘言だけに踊らされていた人々に過ぎない。
そういう人の多くが今回は民主への失望感を自民への期待?へ変えてしまったのだろう。
ちなみにオイラは今回も半ば消去法ではあるが、政党としてはやはり民主を応援したけどね。
今日のニュースによると閣議が開かれたらしいが、現職閣僚のうち8名が落選という前代未聞の事態に、野田総理の解散時期への恨み節が相次いだとある。
だが、どの時期に選挙に踏み切ろうが、民主が惨敗するのは避けられなかっただろう。
野田氏に恨み言を言うのは筋違いだ。己の政治家としての不明を恥じるべきだろう。
それから、消費増税がとどめを刺したという意見もあったようだが、オイラに言わせれば、消費増税をなりふり構わず3党合意に持っていったのは野田政権の最後の良心だったと思っている。
出来もしないことを掲げて政権奪取に成功したは良いが、小沢将軍、鳩ぽっぽやイラ管に振り回され、とことん信用を失墜した中で、震災復興などの財源確保として現実的な選択をしたのだと理解している。
もちろん、最善の策とはとうてい言い難いが、かつての出来もしない絵空事を並べていたときよりは、民主党が政権政党としての自覚と責任を打ち出したものだとオイラは評価している。
ま、今となってはその合意に荷担した自民の出方やいかに・・・・というところではあるけどね。
それにしても第3極と言われる少数野党。
石原と橋下のところだけはそこそこ勢いが有り、民主と同等以上の議席を確保したがすでに意見の食い違いが露呈しているらしい。
思ったよりはふるわなかった原因は、寄せ集め所帯では所詮、選挙が終わればすぐに内輪もめが始まり、空中分解するのが目に見えているためだろう。
かつての民主党がいい例だ。
いずれにせよ、この状況を鑑みると、自民王国の復活は間違いないだろう。
今回、原発反対だけに凝り固まって、投票先を選んだ人も少なくないと思う。オイラだって決して原発賛成というわけではない。但し、全廃までの時程を現実味のあるものとして描いていくべきと考えていたので、
即時廃止
を謳った政党はどうにも信用出来なかった。
特に原発反対、消費税も反対と言っていた政党で、その代替財源を明確に提案していたところは皆無だっただけになおさらである。
漠然とまだまだ削れる出費は沢山あるなどと言っているだけでは前回の民主のマニフェストと大差ない。
少なくともオイラにはそう思えた。
何かというと福祉という美名のもと、ばらまきをしたがる公明党もまったく信用出来ない。
だが、所詮は最善では無く、次悪を選ぶのが政治で有り、選挙だ。
せめて自民がかつて国民にノーを突きつけられたことを忘れずに政局運営をしてくれることを願うばかりだ。
あまり賛成はしかねるが、自民が原発の一部は当面必要なものだと言い切ったことや、消費税増税に賛成のスタンスなのはある程度評価する。
その一方、票田である農家への配慮から、TPP反対の立場を貫いているのは感心出来ない。
もっとも国会のセンセイの数を減らしたり、役人連中のうみを絞り出せば、もっともっと無駄な支出は削れるはずなので、そこを徹底的にやるのが本筋だろう。
残念ながら、既得権益には手をつけないのがセンセイがたの常だし、自らの票田には甘いエサを欠かさないのが、政治家というものだ。
あまり期待出来ないのは承知の上。
大体において、コミュニティが大きくなればなるほど、全員に平等に利益配分出来る運営は不可能となる。
自ずと主流と非主流に別れざると得ない。
そこをどうバランスを取るのか、二度目の安倍さんにどれだけの手腕があるのか・・・・前回は手腕を評価するよりも先にやめてしまったからなぁ。
今回はせいぜい健康に気をつけて舵取りをしてくれることを願うばかりである。
もっとも相棒がやはり評価する以前に投げ出した麻生太郎では、大きな期待はかけられないかもしれない。。。。
いや、シニカルなコメントを書いている場合では無いのだ。
日本は本当にあとがないところまで来ている。
こうなった以上は安倍政権の運営に期待するしか無い。
何とか、まともにやってくれよ・・・安倍晋三ちゃん。。。