ヤマハWR250Rっ!! | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

購入後、1ヶ月ほどしてからETCの取付を完了したブルーサンダー号。。。





昨年の晩秋のことだ。





毎日バイクで高速通勤をする身としては、ETC割引がないと金銭的な負担が増えてしまうため、納車後、1ヶ月はあまり乗る機会がなかったのだが、これで一つ目のハードルはクリアした。





そして12月中に、これ以上寒くなると乗る気にならなくなるということもあり、少し通勤で走らせて見た。

もっとも当時はスクーターが故障中で使えないから背に腹は変えられなかったというのが最大の理由だったが・・・・(爆)


そして真冬の間は、修理の終わったスクータがメインとなったこともあり、まったく乗らなかった。




しかし、季節は巡り、春本番を迎えた今、冬眠から目覚めさせて少しずつ乗り始めた。


オドメーターも3000kmを超え、ようやく各部のあたりも付いてきた感じである。

そして昨日、初めて土の上を走り回ってきた。










・・・・・というわけであらゆる角度からのインプレッションを少々。。。。





ちなみにオイラのバイク歴はウン十年。

オフ車をメインに乗りついで来た。


オフ車の車歴で言うと


ヤマハXT250>ヤマハMR50>ホンダXL250R>ホンダXLR250R>カワサキKDX125SR>カワサキKLX250SR>ホンダCRM250AR>ホンダAfricaTwin>ホンダCRF150R2>ホンダTLM220R>ヤマハWR250R


となる。入手した順番でアリ、同時所有も含む。





腕前はと言うと、エンデューロごっこは多数経験があるが、さほど入れ込んで練習したことはなく、若い頃で年に数回、最近は年に一度、MXごっこをするかどうかと言うレベル。


実際にコースを走ると、遊びで走っている人同士での比較ならば、世間並かな? でも体力がないのであっという間に売り切れてしまい、抜かれまくるという感じ。(^_^;)


まあ、速さ、そして抜かせ方(笑)を含めて、他人の邪魔にならずに楽しめるくらいと言うところか・・・・










1、押し歩き&取り回し


軽い。。。楽チン。。。


比較の対象が、アフリカ象とFORZAなので当たり前といえばそれまでだが、かなり軽い。。左右のバランスポイントさえ外さなければたいした力もいらない。。。

それに250ccクラスのオフ車の中でもレーサー並みに背が高いバイクなのでハンドル位置も高く、ちょうど力を入れやすい胸の高さに来るというのも一因だろう。




2、ハンドリング(舗装路)


はじめの300kmくらいは、サスにあたりが付いておらず、ものすごく動きが硬かったためハンドリングの評価は出来なかった。


とはいえ、所詮は軽いバイクだ。

いかにサスのあたりがついていなくともヒラヒラと軽やかに走ることは出来るし、フレーム剛性の高さは感じ取ることが出来るのでかっちりした中でも軽やかなコーナリング・・・・という感じだと感じてはいた。





昔から万沢康夫さんが


車重軽いは七難隠す


といい続けていたのをあらためて実感。

(ちなみに万沢さんは往年のトライアルライダー。イーハトーブトライアルの主催者である。)


その後、500kmを越えた頃からようやくサスが仕事をするようになったので前後タイヤの接地感が良くなってきた。

ポジションや操作系、そしてバイクそのものの動きに慣れてきたこともある。

背が高いバイクなのではじめは慣れが必要だが、コーナーは軽快に走れる。

少なくともちゃんと舗装路を走れるタイヤを履いている限り、そこそこのペースで走れそうだ。




3、サスペンション


はじめはまったく当たりが付いていないので


カッチカチ


だった。(笑)

モタード仕様のセッティングが間違えて入っているんじゃねえの?ってくらい硬かった。


それでも少しずつしなやかに動くようになってきた。


昨日、MXコースに行ってお気楽メタボライディングをして来た。

基本的にジャンプやフープスはなめて走ることにしているのでフルストロークまでならしが出来たとは言い難いが、まあそこそこ動きも良くなってきたので当たりつけも終了かな・・・・


ネットなどでオーナーの話などを読む限り、ノーマルのままでもかなりのジャンプまで耐えられるようだ。




フィーリングはかつて乗っていたCRM250ARによく似ている。

少なくとも足回りと車体には不安はまったく感じない。。。


最大の不安は足つき性だけ・・・・

バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ! 




4、エンジンパワー


低速からあふれるトルクでぐいぐいマシンを押し出していくタイプではない。

クランク系の回転マスもどちらかといえば少なめなのでその点でもエンデューロレーサー並であり、ヤマハで言えばセローのような粘りのあるエンジン特性を期待するとがっかりするかも知れない。




しかしトルクは細いが回転を上げるとメリハリが出てくるので楽しくなる。

あくまでもぶんぶん回して楽しむエンジンなのだ。


極低回転を除けばレスポンスも悪くはないのだが、ガッツ感というか開けた瞬間にガッと来る感じはない。

かつてのXRのような強制開閉式キャブレターのバイクは良くも悪くもガッツ感にあふれていた。

路面が悪いところではもてあましたくらい。。。。


負圧ピストンタイプのキャブが付いていたKLXはどこからあけてもマイルドに反応してするすると付いてくるけど、びっくりするようなレスポンスはなかった。

そういう意味ではKLXに似ているかな?

パワー特性自体も高回転高出力型なのでやはりKLXに似ている。


言い方をかえると、よく言えばマイルド。悪く言えば、まるで安全に振り過ぎたスロットルバイワイヤーのようにアクセルとの1対1感が薄い。。。

そのくせ、ガサガサした感じで質感は低い。


ま、慣れちゃえば大きな不満はなくなると思うけどね。






5、その他(部品取り付けなど)

・スキッドガード

純正オプションのスキッドプレートは大げさすぎるが、何もない状態だとガレている林道ではクランクケース直撃が心配。。。

・・・ということでショップオリジナルのやや小振りなスキッドプレートを装着。

これならば外さなくてもオイル交換が出来るので○。

ただし、ノーガードの水ポンプホースはなんとかガードをしたい。ガレている場所を走るとフロントが巻き上げた石が直撃しかねない。

水冷エンジンだけに水周りのトラブルはエンジンを壊してしまうの心配だ。


そういうわけで夏までにはホースの保護手法を考えようと思う。




木馬の四方山ばなし-skid guard







・リアキャリア

RALLYシリーズのキャリアを取り付けた。おかげで荷物の搭載性はまったく問題なし。

純正のへにゃへにゃキャリアでは頼りないが、RALLYのものはOK。

ただし、アルミ角パイプの前側が切りっ放しになっており、危険なのでパイプいすの脚用カバーを買ってきてつけた。




木馬の四方山ばなし-carrier




ちょっと無理やり感はあるが実用性は十分。。。





・燃料タンク

普段使いならばノーマルの小さいタンクでも我慢の範疇だが、今年の夏は北海道に連れて行ってやろうと考えていることもあり、航続距離の不満解消のために社外品の樹脂製ビッグタンクをつけた。ポジション的にもさほど問題なく、Raid仕様としては必須アイテムだろう。

無駄にフルタンクにしなければ、コース走行も問題ない。(^^)v

タンクに貼ったデカールも苦労の甲斐あってか、おおむね良好。

隅の方が少し剥がれてきたのはボンドで貼り直したら、今のところはがれてくる気配はない。




木馬の四方山ばなし-big tank





・シート

オフ車の経験が浅い人にとって最大の難関になりそうなのが高いシート。


カタログスペックでは


シート高 895mm


とある。(^^;)

しかもおいらのブルーサンダー号にはハイシートをつけてあるため、カタログ的な表現をするならば、おそらく940~950mm程度だろう。

おいらのメタボウエイトを以ってしても片足のつま先がようやく地面に届く程度だ。しかも微妙にケツずらしで、である。(爆)

足場の悪い場所などで足がずるっと滑ったら間違いなく立ちゴケだな・・・・・(^^;)





それでも走行中のポジションはOK。ビッグタンクとのつながりもそれほど悪くはないのでまあまあかな。


ちなみにノーマルシートは薄くて固いので30分も乗ると尻が痛くなると言うのが定説である。(苦笑)




・ステップ

DRCのワイドステップをつけてみたのだが、MXごっこでは非常に具合がよかった。

純正のチタン製ワイドステップは無駄に高いだけだが、これはお手頃。高さも好みに合わせて選べるので、WRユーザーにはお勧め。(^_^)v




木馬の四方山ばなし-wide step etc





・ハンドル周り&ブレーキ

ハンドル周りは、ジータの大径テーパータイプハンドルに交換し、クラッチ&ブレーキレバーは同じくジータのピボットタイプ(3フィンガー)に交換。

このレバーはレバーのポジション調整が出来るので指が短めなおいらにはありがたい。




木馬の四方山ばなし-lever etc




特にブレーキは微妙な力加減をするためにはレバーポジションが大事だ。

おいらは手の指が短い。。。

だからレバーはある程度近くしないと力が入らないし、コントロールも難しい。

しかし、レバータッチがふにゃふにゃだとハードブレーキでレバーが指やグリップに当たるところまで握れてしまうことがあり、危険だ。

そこで低膨張タイプのブレーキホースの登場となる。

いわゆる


SUSメッシュホース

(ステンレスメッシュ)





油圧経路を形成するホースの剛性が高く、油圧が上がった際にホースが膨張して力がロスするのを最小限に防いでくれるのだ。

昔から社外品でいろいろあるが、今回はワイズギアから純正品オプションが出ていたのでそれを選択。

フローティングディスクをおごったフロントブレーキはもともとすばらしい効き味だが、これでかっちりしたタッチとなった。

レバーの握りこみ量で効きを調整するのではなく、レバーがカチッと止まった位置からどれだけ力を入れるかでコントロールできる。

おかげで好みのレバーポジションにすることが出来た。





ハンドルポジションは、手首の角度がしっくり来ないので少し手前に引いてみた。

しかし、シッティングではいいが、スタンディングになるとグリップ位置が手前&低すぎて窮屈なので結局スタンダードポジションに戻した。

コーナリング中の自由度的にもこっちのほうが良い。

トータルではやはりこれがベストのようだ。





グリップラバーはプログリップのゲル入り。車体色に合わせてブルーを選択。

バーエンドはZETAのゴールドアルマイトにした。

ちょっとおしゃれなんだけど、すり抜けで車にこすってしまうとえらいことになる・・・・

あとはアクセル側もオープンエンドにしたのでサンド路面でこかすとアクセルカラーに砂を噛んでしまうのが難点。

まあ、これはやっちまったらすぐにばらして掃除することで対応する予定。




純正オプションのブッシュガードはピボットレバーと干渉する箇所を加工する必要があったが、雨風をしのげるし、レバー保護にもなるのでお勧めだ。ごっついガードよりははるかに軽いし、安いのでコストパフォーマンスは十分。

っつーか、今回はショップにおねだりしておまけしてもらった。(^^)v

寒い時期の通勤でも寒風を防いでくれるのでかなり楽である。




・GPSナビ

自作(というかドリーに作らせた)ナビ取り付けステーだが、機能的にも見た目的にも文句なくOK。

ただし、前方からナビが丸見え?の無防備なのでナビ本体が雨の直撃をうけそう・・・・

それに虫が多い季節は虫が・・・





ということで純正オプションのメーターバイザーをつけた。

あまりかっこよくはないが、街のりやツーリングでは有効なはずだ。必要に応じて付けはずしをすればいい。

実際に高速を走ると首から下への風当たりが幾分和らぐようだ。




木馬の四方山ばなし-visor & Br hose







あ、そうそうフロントスプロケットのカバーもノーマルの樹脂カバーからZETAのアルミタイプに変更した。

泥の排出性がノーマルではお話にならないからだ。


それからイカチンなスピード゙メーターを正確な指示に補正するために「スピードヒーラー」というもののつけた。

ファイナルレシオ変更をした場合にも役に立つ。




現時点ではざっとこんな感じだ。


のこりの改良ポイントはもう多くはない。





・タイヤの変更


この程度だ。


タイヤは一度交換したのだが、現在は通勤に使えるようにノーマルタイヤに戻してある。

ビードストッパーとモトクロス用のヘビーチューブは装着済みなので必要に応じてタイヤを替えればいい。(^^)v


コース走行用にはAG10という、ほとんどMXタイヤを持っているし、林道ツーリングならばノーマルタイヤでもそこそこ行けるし、オフメインならばピレリのMT21にすれば不満は無いはず。








WR250Rの購入を考えた際に、KTM250も検討した。


はっきり言ってWRは高い。

WRの値段に20万上乗せする覚悟があればKTMが買える。


しかし、街のりにも使えるようにするには保安部品などでさらにお金がかかるし、何よりもKTMの250クラスのモデルは基本的にレーサーなので街のりでの耐久性や使い勝手があまりよろしくない。。。。





あるいはエンデューロレーサーであるWR250Fを逆輸入で購入してナンバー登録するという手もあるが、やはり使い勝手の問題は残る。。。




そこで思い悩んだ末に、国内向けの一般公道モデルである、WR250Rを選択したのだ。





もろもろの改造?費用を考えれば、楽勝でKTMが買えてしまうが、保安部品をつけたとしてもKTMでは安心して北海道の山に分け入る気にはなれないが、WRならば大丈夫という判断である。


もちろん、オフを走るポテンシャルはKTMに劣らないので、いらない部品を外してやればリアルレーサーとためをはれる・・・・・

(腕があれば・・・・だが・・・・)




正月休み明けに、ヤマハのサービスキャンペーンに応じて、燃料ポンプの交換をしてもらってきた。

メインスイッチを入れたときにポンプが回る音が聞こえるのだが、音質が変わった。。。。


ポンプが本当に対策出来ているかどうかは真夏にならないとわからないが、大丈夫だと信じたい。。。(苦笑)





そうそう、シャフトの肉抜き穴に泥が詰まったりしないように、バスコークでコーキングしておいた。





フロントアクスル、リアアクスル、リアフォークピボット・・・




木馬の四方山ばなし-front




木馬の四方山ばなし-rear




木馬の四方山ばなし-rr fork






もちろん、ビードストッパー用ナットにも・・・・







木馬の四方山ばなし-bead stopper






そして、チェーンカバーは外してしまった。


やっぱオフ車はカバーなんかない方がかっちょいいのだ。(^_^)v




木馬の四方山ばなし-chain cover






ってなわけで概ね大満足のWRだが、肝心のオフロード走行のポテンシャルを探るべく、昨日、泥んこデビューしてきた。(笑)










走ったコースはMXコースと言うよりはエンデューロコースという感じ。

実際走っている車両もモトクロッサーが半数で、残りの半数はエンデューロレーサーかトレールバイクの保安部品を外したものという感じ。





コースコンディションはほぼドライ。ごく一部に水たまりが残る程度。土質は柔らかい土。部分的にサンドっぽい場所もあるが、走りやすい状況。


ブルーサンダーはノーマルのオンオフタイヤのままだったので様子を見ながらペースアップ。





路面コンディションがいいこともあって、ぬかっている場所さえラインを選べばあとは全く問題なし。

コーナーの進入でもフロントが負けることなく、きちんと向きが変わる。





滑り出すと一気に行ってしまうノーマルタイヤではあるが、アクセルのツキとパワーの出方が穏やかなので、滑り出しのギリギリのところをコントロールできる。





さすがにタイヤがタイヤなのでブレーキングではリアがすぐにロックしてしまうが、体重移動とブレーキのかけ方である程度はごまかせる。


背が高いバイクなので大きくスライドすると、足をついて立て直すのが大変だが、挙動そのものが穏やかなので無理さえしなければほとんど足を出すこともなく、そこそこのペースで走れる。




コーナーやジャンプでも重さをそれほど意識しなくて済む点もいい。




ビッグタンクもほとんど気にならず、違和感なし。

もっとも満タンで走ると、ちょっと重さが気になりそうだが。。。(苦笑)





オイラレベルの走りではサスも余裕綽々。ジャンプでも底付きどころかまだストロークがかなりあまっているくらい。(^_^;)




・・・・と言うわけで、操作系やポジション周りはいろいろいじってはあるものの、タイヤと足回り、エンジンは完全ノーマルでこれだけ走れるというのは驚き。。

さすがはエンデューロレーサーWR250Fをベースにしているだけのことはある。





お値段は高いバイクだが、下手なバイクでオフ走行用の改造にお金をかけるくらいならはじめからWRを買った方が楽しく、かつ速く走れること請け合いだ。






木馬の四方山ばなし-wr250r





以上、長くなったが、ブルーサンダー号のインプレッションである。


これで夏の北海道に行くのが楽しみだ。(^_^)v