民主党の内紛がいちおうの決着を見た。
菅直人氏の続投が決定した。
新聞の報道を見ると
圧勝
の文字が踊っているものもあったが、内情はというと、サポーターや党員の投票では確かに5倍の得票だったが、国会議員票は僅差だ。
ある意味、民意と国会議員の思惑のずれを象徴しているとも言える。
ボクはといえば、心情的に小沢氏はあまり信用していないので、基本的には菅氏の再選を願っていた。
しかし、鳩山は論外としても菅の指導力不足も痛切に感じていた。
政治家というのはきれい事では勤まらないとはよく言われることだが、まさにきれい事を言う菅氏では期待薄だと思っていた。
良薬は毒にもなるというが、ボクの中ではいっそのこと、小沢氏を担ぎ上げてどこまで強気の政策をやり遂げるのかを見たい気持ちも少なからずあった。
日本をよくするために毒を飲むことも必要かもしれないと少しだけ思い始めていた。
良薬になるのか、ただの毒で終わるのか、かなりのギャンブルであるため、ボク自身もどちらを願っているのか、自分でも良くわからなかった。
しかし、結果的には菅氏が選出された。
そして、
どうせ何も出来ない
と思われていた裏をかく形での為替介入ではまずは技あり、いや、有効ポイントをとった。
多くのアナリストが指摘するように、残念ながら円高を食い止める効果は一時的なものだろう。
だとすると大事なのは次の一手だ。
国民も身勝手なもので、菅内閣の支持率もにわかに急上昇したという。
せいぜい追い風が吹いているうちに大胆な二の手を打って欲しいものだ。
風見鶏や日和見主義はもう見飽きているのだから。