長いことレースを見ていると、他人の怪我に関しては不感症になる。
いや、実際は不感症などでは決してないのだが、選手たちが鎖骨骨折くらいではすぐにプレートを入れて翌日にはレースを走るさまを何度となく見てきたので、
単純骨折
くらいならばあまり心配しなくなっている。
2輪ロードレースの場合、転倒するさまを見ていると、ある程度、怪我の度合いも予想が付く。
しかし、夕べのミザノでの富沢のアクシデントは見た瞬間に鳥肌がたった。
本当にやばいと思った。
映像を見ながら、
富沢っ、動けっ。生きろ。死ぬな。。。
そう念じた。
しかし、2時間もしないうちに悪い予感は的中してしまった。
今シーズンの開幕戦のMoto2クラスを制し、Moto2クラス初のウィナーとして歴史に名を刻み、その後も激戦のこのクラスで上位に定着していた若きライダーだ。
正直、全日本を走っているときにはあまり華を感じなかったが、今シーズン、一気に花開いた感じだった。
その矢先のアクシデント。。。
あれはレーシングアクシデントであり、誰が悪いとか悪くないとか言うつもりはない。
いくら弔いの言葉を連ねても死者が蘇ることはない。
ならば、せめて生きている選手の一日も早い回復を祈るだけだ。
ヨーロッパではつい先日も若手ライダーがアクシデントで亡くなったそうだ。
いくら手を尽くしても、「絶対安全」にはならないのがモータースポーツ。
サーキット設備は昔と比べれば格段に安全に対する配慮がなされるようになって入るが、接近戦の中でのアクシデントは防ぎようがない。
残念だ。
富沢の冥福を心から祈るだけだ。