となりの芝生は本当に青いのか? | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

となりの芝生は青く見えるという。


すべからく競技の世界においても同じである。



例えばモータースポーツ。

上位を占めている選手が同じメーカーのタイヤを履いていれば、そのタイヤの性能をらやましく思い、自分も使ってみたいと思うのは当然だろう。


競技スキーにおいてもまったく同じである。

自分よりも速い選手が使っているアイテムにはどうしても注目しがちだ。
ましてや今までドングリの背比べだった仲間が急に成績を出したりしたら、当然、気になるものである。


スキーの場合、モータースポーツに比べれば使っているアイテムがシンプルかつ少ないため、尚更だ。

もちろん、使う道具が少ないが故に身体能力によって差がつく部分がより大きな割合を占めているのは百も承知の上だ。



しかし、そこはそれ、ボクの競技理念は、

買えるタイムは買えっ!!

である。(爆)


努力は二の次、楽して結果を出すのが、社会人スポーツの正しいあり方だ。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!



そんなワケだから、仲間が新しいワックスを試して調子がいいと聞けば気にもなろうというものである。


だが、冷静に考えるとごく普通のワックスを使っていても速い人は速いのだ。
そしてビデオで自分の滑りと見比べれば、道具でタイムが稼げるなんて言うのは幻想だと言うことがよくわかる。orz



競技をかじり始めたばかりの頃ならいざ知らず、少なくとも今は人並みの手入れをしているし、それなりのワックスの塗り込みもしている。
だから道具で後れをとっている部分はほとんど無いと言っていいはずだ。



最近(というか、今さらかよ!?と言うべきか)、思うことがある。


この数シーズンは毎年、結構な日数の滑り込みをし、練習量は一般社会人スキーヤーとしては多い部類に入っているはずだ。


滑走本数はともかく、取りあえず雪上に立った日数で言えば、今シーズンもすでに27日となる。
山からは遠く離れた場所に住んでいる社会人としてはかなり多いのではないだろうか?


そして練習での滑りも間違いなくレベルアップしているという自信はある。(すこぉ~しずつだけどね・・・・・)



だが、試合となるとやはり呑まれるというのか、失敗したくない、転倒したくないという気持ちが意識の片隅からなかなか離れず、攻めきれない事が多いのだ。(^^;)


試合での滑りをふり返ると、

ああ~、やばかった。

という感じになることは滅多にない。


すなわち無難に滑っていると言うことなんだろう。
だからあとでビデオをみるとエレガントスキーになってしまうのだ。(苦笑)


昨日も書いたが、日曜の2本目で結果的に飛んでしまったが、あれはあれで悪くないと思うというのはそう言う意味である。


緩んだバーンに遅いスタート順。
すでにコースのあちこちにクレバスの様な溝があり、みなが踏ん張るところには大穴が開いている状況。
正直、ビビらないワケがない。

だが、フルアタックとは到底言えないがそれなりに前に向かって突っ込んで行けた点だけはぎりぎり合格点かなと思っている。



今回はスタート前に普段の練習のことを思い出してみた。
練習では結構な勢いで突っ込んでも転倒したことはほとんど無い。
少なくとも今季は一度も転倒していないはずだ。
もちろん、ゲートに入りきれずにコースアウトすることはあるが、さほど多くはない。
それに深回りに対する苦手意識は正直言ってあるのだが、今回のように柔いバーンではそんなセットは立てない。


だから、普段通りに滑れば絶対に結果が出るはずだと思って滑った。

そんな経緯があるからこそ、今回は転倒しても

ま、いいか・・・・

と思えているのである。


となりの芝生は気になるが、自分の芝生にも少しは自信を持っても良いのではないかと思い始めた今日この頃である。


スキーはメンタルスポーツだ。
天候や視界が悪いとボクはメゲメゲになるが、前が見える時くらいはアゲアゲで頑張りたいものだ。

ボクは褒められ、おだてられて伸びるタイプだ。
けっして千尋の谷底からはい上がってくるタイプではない。(^^;)
谷底なんかに落とされたら、そのままそこでシクシクと泣いてしまうタイプなのだ。(爆)
蝶よ花よとおだてられ、乗せられるとどこまでも舞い上がっていくタイプなのだ。(^_^)v



格闘技の試合前にセコンドが選手に向かって


おまえは最高だっ!!
おまえに勝てる野郎なんかいねぇ!!
あんなヤツ、早いとこぶっ飛ばしてやれっ!!


みたいなことを言っているのを見かけるが、そんな感じで自己暗示をかけてみると案外うまくいくかもしれない。(笑)


早速、今週末の草レースで試してみるとしよう。