先日のエントリーでも書いたが、モータースポーツを撮り始めて3年が経過した。
最近、撮影していて思うことがある。
たかだか3年のキャリアしかないボクが言うのはおこがましいのだが、デジタル一眼レフの普及のおかげなのか、モータースポーツを撮りに来る人がかなり増えているように思う。
今シーズンは顕著に増えた。
特に今年は長玉を持っている人が増えた事に驚く。
値段と焦点距離の兼ね合いか、500mmF4を持っている人が多い。ニコンとキヤノンではどちらかというとキヤノンの方が多い気がする。
そんな中で道具的には大同小異となりつつあるが、撮影中に見るとは無しに隣近所を見ていると、人それぞれ撮り方が結構ちがう事に気づく。
身のこなしである程度キャリアの多寡がわかるのだが、キャリアの浅そうな人ほど連写する傾向が強いようだ。
ボクが単発撮りで
カッシャ。。。
とワンカットだけを切り取っている時、隣近所では、その選手のコーナー侵入から立ち上がりまでを
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
ってな感じで撮影している人も少なくない。
あれでは似たような画像ばかりでセレクトするのも大変だろうに・・・・。。。。(苦笑)
昨年、GPカメラマンの坪内さんの写真展の際に講演を聴くチャンスがあったが、そのときの話。
誰かが、講演後の質疑で、
昔の機材ではオートフォーカスの性能は低いし、連写も出来なかったので苦労したのでは?
と言うようなことを訊いていた。
坪内氏の答えはこうだ。
もちろん、今はAFを使うし、その恩恵に預かっているけど、当時もあまり困らなかった。
なぜなら、撮りたいコーナーで撮りたい構図は決まっているから、ピントはあらかじめ合わせておき、ライダーが来たら、その撮りたい構図になった瞬間だけシャッターを切るので連写は不要。。。
言葉はちがうかもしれないが主旨としてはこのようなことを言っていたと思う。
なるほど、もっともだ・・・・。。。
この話を聞いてからは、以前にもまして「撮りたい構図=瞬間」を意識するようになった。
さらに言うならば、こんな絵を撮りたいというイメージを持って撮影に望むようになった気がする。
もちろん、予想外のおもしろさに出会うこともあるが、まだまだ未熟な中では撮りたい絵を撮る技術を身につける方が先決である。
行き当たりばったりの偶然も、趣味のカメラなんだから悪くはないのだが、やはりヘタな鉄砲はいくら撃ってもめくら撃ちではあたらない。
ヘタな鉄砲でも一生懸命狙うから、たまにまぐれ当たりをするのだ。
もっとも、えらそうにこんな事を書いたけど、ボクもはじめの頃は連写もした。。(笑)
今はほとんどしなくなった。
坪内さんの言葉通り、撮りたい瞬間&構図を意識するなら、チャンスは1回だし、スローシャッターを切る時はなおさら連写をする意味が無い。
それに今は仮に速いシャッターを切る時でも滅多に連写はしない。
ロードレースの場合で言えば、フリー走行や予選ならば、自分が撮りたい構図のところで毎周、一回シャッターを切るだけだ。
見通しが利く場所ならば、進入でワンカット、立ち上がりでワンカット・・・という撮り方をする時もあるが、あくまでも単発撮りである。
基本的に連写モードにして撮影するのは決勝レースのみ。
決勝はある意味、一発勝負なのでなにかあった時に対応できるようにモードを切り替える。
それでも、2枚ないしは3枚で止めることがほとんどだ。
もっともこれは普段お世話になっているGrandPrixEyesさんの教えだ。
今までの3年間で、いろいろな人のアドバイスを受けて、少しずつ自分なりの撮り方、スタイルができあがりつつある気がする。
もっとも普段とちがうものを撮りに行くとまたちがった撮り方が要求されるので、むずかしい。(^^;)
でも、とまどいつつもいろいろ工夫して撮るのがまた楽しい。(^_^)v
2輪のレースではロードとモトクロスではかなりちがうし、トライアルに至っては全然違う。
4輪となると、さらにまたちがう。
昨年は行き損なったが、今年こそスピードスケートやホッケーなども撮ってみたいと思っているが、きっと新たな発見があって面白いに違いない。
・・・・・ってな具合ですっかりモータースポーツ撮影は終了したかのような書き方だが、実はこの週末はもう一度だけもてぎで撮影してくる予定なんだよね。(笑)
知り合いに頼まれて、ミニバイクレースを撮ってくるのだ。
今回は普段のように自分だけのために撮るのとちょっとちがうので手堅い撮り方になると思うし、微妙にプレッシャーだったりするんだなこれが。(爆)
ま、幸い主催者の配慮でトラックで撮影できるようなので環境としては撮り易いはず。
残念ながらフルコースではないが、もてぎでサービスロードに入るのは初めてなのでその意味では楽しみだ。
せいぜい、自分自身も楽しめるようリラックスして撮影に臨むとしよう。
おっと、その前にイメージセンサーの掃除をばっちりやっておかないと・・・・