政権交代。 | 木馬の四方山ばなし

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民主党が歴史的な大勝利を収めた衆議院選挙。


正直、勝ちすぎだと思う。
かつての小泉チルドレンを再現するかのような小沢チルドレン

初当選が100人以上いると言うから彼らにまともな政治活動が出来るのかがかなり不安だ。


その意味ではかつての小泉チルドレンの通信簿をマスコミが公開して欲しいと思う。

当時「刺客」と呼ばれ、次々に初当選を果たした彼らが当選したあと、どの程度の努力をして、国会議員にふさわしい仕事を少しはすることが出来たのかどうかを白日の下にさらして欲しいと思う。


ボクはかなり以前から政権交代を望んでいた。
しかし、それはまともに機能する2大政党制になって欲しいという願いからだ。
だから、民主党には第一党になって欲しいとは思ってはいたが、ぎりぎりで単独過半数かどうか・・・くらいの勝ち方が望ましいと思っていた。


それがどこの馬の骨かもわからない連中までが、今日から「センセイ」でござい・・・・ってのはかなり問題だと思う。

かつての「タイゾーちゃん」みたいなのが量産されただけなら、民主の政権運営ははじめから暗雲たれ込めていると言わざるを得ない。



今回の選挙。
個人的には、「政権選択選挙」ではなく、自民党が言っていたように「政策選択選挙」にして欲しかった。なって欲しかった。


しかし、それをさせなかったのは何を隠そう自民党自身が作り上げた選挙制度である。


かつて自民党は第一党である立場を長らえるために選挙制度を変更した。

小選挙区制がまさにそれだ。
これはその選挙区の1番のひとだけが当選し、2番も3番もみな落選というシステムだ。
これでは野党は議席を延ばすどころか、維持することすらできない。

確か、連立政権を担っていた公明党さえも当時はこれには反対していたはずだ。
しかし、未来永劫、第一党の立場を維持したい自民党が押し切ったのだ。


今回は自民が自責点での自滅で、滅んだわけだが、郵政民営化だけが争点になってしまった前回選挙の全くの裏返しだ。



投票に行く。比例代表は、まあ、民主かな・・とそちらを選ぶ。
小選挙区は悩むがでもどうしてもひとりだけということであれば、やはり自民よりは民主・・・・となってしまうのだ。


コバンザメで何もしなかった公明党が滅ぶのは自業自得だが、社民や共産が議席を減らしたのも少なからず、この影響だろう。



民主党が政権運営をまもなく始める。

今までは、国民の気を引くために相当無理のある政策、マニュフェストを掲げていたのは否めない。


少々非難されてもいいから、ここは現実的、かつ、将来を見据えて、変えるべき政策は変えても良いと思う。



高速道路無料化・・????
そんなもん出来るわけないだろう。財源も無いのに。
地方のほとんど交通量もないようなところは地域振興で無料にしても良いと思うが、基本は受益者負担だ。


消費税だって上げたっていいじゃん。
もちろん、無駄を排除するのが大前提だし、各省庁の支出を詳しくただしてからの話だとは思う。
でも、どのみち、国の財政が逼迫している事実は曲げられないのだ。



年金問題だってそうだ。
きれい事で言い逃ればかりしている官僚はきっちり処分して、年金の納付義務を強化しない限り、建て直しは不可能だろう。議員年金なんて制度にあぐらをかいているだけで、改革なんてやる気の無かった今までの政治家と同じでは困る。



不安も大きいが、国民が舵取りを任せてみようと言っているのだ。
本気で国のこと、国民のことを考えて抜本的改革を断行して欲しいと思う。


民主党の責任は重い。
決して投げ出すことなく頑張って欲しい。
今回の期待は相当重いだろうが、それを裏切った時の失望はさらに重いことを考えて、覚悟を決めて欲しいものだ。


取りあえず、今は民主党にエールを送ろう。