流し撮り
流し撮りの真骨頂はなんといってもスローシャッターによる躍動感の演出だろう。
背景を整理できると言うメリットもある。
初めてモータースポーツを撮影したのが、2006年の7月1日だ。
ツインリンクもてぎで「ルマンチャレンジ」を撮ったのが最初だ。
あのときは、1DMk2Nに100-400とテレコンのみ。
周りに教えてくれる人も居ない中での第一歩だった。
天候が悪かったこともあり、周りで写真を撮っている人もほとんどおらず、文字通り手探り。見よう見まねというが、真似をしようにも誰もいない状況だった。(苦笑)
http://www.ne.jp/asahi/mokuba/red/060702_motegi/race/ImgIndex.html
今見るとお恥ずかしい限りではある。(苦笑)
あれから丸3年。
今までは遅いシャッター速度で撮れるようになることが命題だった。
使う焦点距離もどんどん伸びて、アップのカットばかりだった。
この3年の間にかなりの数のイベントに足を運び、それこそ数え切れないほどシャッターを切ってきた。
http://www.ne.jp/asahi/mokuba/red/Homepage/camera_index.html
その甲斐あって、はじめの頃はひと桁分の1秒のシャッター速度はもちろん、50分の1秒だってとうてい「止められる」気がしなかったものだが、最近はそれなりにはなってきた。
まあ、打率という意味ではまだまだ修行が必要だし、撮りたい時に撮れるようになるにはまだ当分かかりそうではあるが。
しかし、タダひたすら「技術」としてのスローシャッターからはそろそろ卒業して、次のステップを目指したいと思う。
やはり撮ったカットそのもののレベルをあげていきたい。
だから、これからは背景をどうするか、何を入れて流すと背景がきれいににじむのか、という点にも気をつけたい。
それに主題の色と滲ませた背景の色のバランスにも気を配るようにしたい。
さらにもっといろいろなアングルにも挑戦したい。
画角だけの問題ではなく、どこからねらうか、である。
今週末は、今シーズン初めてのフォーミュラカーの撮影だ。
フォーミュラニッポンR-2@鈴鹿
今回はレースフォトグラファー講座に参加するので、決勝レースはプレスエリアからの撮影となる。
今までとは違ったアングルを探してみたい。
同じ焦点距離でもホンの数m移動して撮るだけでかなり「絵」は変わってくる。
あるいは立って撮るのとしゃがむのでもまったく違う「絵」になる。
定期購読している唯一のカメラ雑誌「CAPA」
この巻末に読者の作品投稿ページがある。
その中の鉄道写真コーナー。
いわゆる「鉄ちゃん」たちの投稿作品が掲載されている。
このページをみていていつも感心することがある。
鉄道写真ってある意味一発勝負である。
この列車がここを通過する時にこんな風に撮りたいっ!!
そういうイメージを持って、時にはじっと何時間も列車がくるのを待つこともあるらしい。
そういう一発勝負の時に、1/10秒とかで流し撮りをする人はすごいと思う。
せっかく待ち続けた被写体がくるのにチャンスは文字通り、一回だけ。
それにもかかわらず、失敗するかもしれない超スローシャッターで挑む勇気。
ボクも見習いたいものだ。
確かな技術と撮りたい「絵」のイメージがあって初めて出来ることだろう。
モータースポーツだっていろいろある。
今年も行くつもりだが、たとえばトライアル。
あれもある意味、一発勝負だ。
ひとりの選手がそのセクションにトライするのは1日に2回だけ。
それを切り取るのはやはり難しい。
何回も周回してくれるサーキットでのレースだって考えようによっては一発勝負だ。
夕暮れの斜光の中、このコーナーで一番光がきれいになる瞬間、その光にもっとも映えるマシンを狙うとなれば、チャンスはせいぜい1回、ないしは2回だろう。
とかく、サーキットに一日中いると、疲れも出てきて雑な撮り方になりがちだが、この気持ちを忘れずに、週末はトライしてきたいと思う。
なんと言っても今年のフォーミュラマシンは車体が変わり、シルエットがかっこよくなった。
是非とも、かっちょいいカットをものにしてこよう。
今日、キヤノンの修理センターに確認したところ、もてぎで壊してしまったEOS1DMK3と600mmレンズも何とか修理が終了したようだ。
今週末はせいぜい大事に扱うとしよう。(^_^)v
それにしても今日は首都高速のそこいら中で検問をやっていやがった。
そうか、プーチンが来てる(来る?)からか・・・・
まったく迷惑な野郎だ。