特捜部の民主代表・小沢氏の第一秘書を巡る一連の捜査。
民主党は国家権力の恣意的な行為だと非難している。
自民党は国権発動などあり得ないと反論する。
先日、友人に面白い意見を聞いた。
今回の捜査。
検察が言うには小沢氏周辺は徹底的に捜査するがそれに手一杯だから、それ以外の政治献金疑惑の対象者の捜査は当面先送りだとのこと。
妙な話だ。
強制捜査が入った事と併せて何らかの意思が働いていると思うのがふつうだろう。
自民党の身に覚えのある連中なんぞはあわてふためいて、返金するとこぞって表明している。
しかし友人がいろんなところから聞きかじってきたまた聞き情報だと、一連のことは政府与党の差し金ではなく、検察庁の意思の表れなんだそうだ。
確かに今の自民党にそんな力があるわけもなく、ダレも自民党を救ってやろうとは思わないだろう。
だから、検察が民主党が与党になることを嫌った結果なのだという。
民主も元はといえば寄せ集めだ。自民とを出た小沢氏もいれば共産党出身者だっていたはずだ。
そんな政党に国家を任せることは、検察庁として許せなかったのだという話らしい。
確かに特捜部の動きって、世間の耳目を集め、時の世論を操作できるくらいの影響力はある。
そのくせ、その事件の顛末はほとんどの場合、ろくに報道もされず、われわれ一般人の知らないところで処理されてしまうという印象はある。
その旧態然とした国家権力、しかもある程度以上の自立性を保っている検察ならば・・・・と妙に納得してしまう。
今回の件が、結果的に次の選挙に影響を与えるのではなく、誰かによって恣意的に影響を与えるべく起こされたものであることは疑う余地はないように思う。
その主体となった人物、組織が与党なのか、検察なのかはボクにはわからないが。
どっちにしても自民党にはもう持ち駒は残っていないのは事実だ。
よく、政治は最善ではなく、次悪を選ぶものだという。
だからボクは今は民主を支持することにしている。
小沢氏が信用できるなんてこれっぽっちも思っちゃいないが、今は民主党を支持すること、それがボクにとっての次悪なのだ。
今回の献金騒ぎだって、政治家なんてみんな何かしらやっていることだろう。
犯罪を見逃して良いと言うつもりはないが、一時の世論?情報操作?に踊らされて、大局を見失わないようにしたいと思う。
別に民主が与党になっても変わるものはないと思う。
かつて村山トンちゃんが首相になったって、細川の殿様が総理になったって何も変わらなかった。
でも、自民による長期政権というものが当たり前になっている事態に変革をもたらしたい。
変わることが当たり前になれば、強欲でバカな政治家どもも少しは世間のことを考えるようになるだろうし、中にはまじめに国家のこと、地球のことを考える人だって出てこないとは限らない。
今はそう信じたい。
それが出来ないのならば、政党政治の存在理由はないと思う。
次の国会と政府には襟を正して、真っ先に立案して実行して欲しい法案がある。
ボクの私案だ。
政治家の世襲制度の禁止である。
今は三バンを引き継いだものだけが政治家になれる時代だ。
だから、それを禁止したい。
同じ地盤から出ることだけでなく、親が国会議員だったものはなれるのは町議会議員までとし、市議にもなれない。まして国会議員なんて絶対禁止。
これをするだけでも、世間知らずのおぼっちゃまが国家を運営するというとてつもないリスクを回避できると思うのだがどうだろう。
その昔、フランス革命の頃、貧困にあえぎ革命運動に走る民衆に対し、マリーアントワネットは「パンがないのならケーキを食べればいいじゃない」と言ったという話に例えるとイメージがわくだろうか?
株価が下がっても大したことじゃないと言い放った福田元総理や世間がこれだけあえいでいるときにバー通いを続けたり、アメリカにしっぽをふりに行くような阿呆太郎には何も期待できないことは大半の人が思うところだろう。
所詮は素人の浅知恵かもしれないが、一般企業だって大きくなればなるほど、世襲制で成功した試しは無いと思う。
なんにだって「新しい血」は必要なのだ。
個人商店のようなところならいざ知らず、大企業で没落したところの世襲率なんてのをリサーチしたら面白いかもね・・・