昨年末のクリスマスのことだ。
羽田空港に朝イチで行った。
有る人物から、あるブツを受け取るためだ。
インド帰りの「ヤツ」は、朝早くに成田に着いたら、そのままリムジンバスで羽田に移動し、 国内線に乗る予定だった。
そこで、羽田で落ち合ってブツの受け渡しをする手はずになっていた。
運び屋の仕事だ
(´ー`)┌フッ
七時半に空港に着いた。
折しも、羽田空港は年末年始の厳戒体制。
空港警察が相当な人数を空港内の警備に振り分けている。
出発ロビーは相当な混雑だ。今なら人目につかない。約束は8時だ。
あと30分。
待ち時間を利用して、万が一の場合の逃走ルートを確認しておく。
やはり駐車場に止めたバイクまで素早く戻るためには、いったん上に上がってから連絡橋を渡るのが確実だ。
しかし待てどくらせどヤツは現れない。
そのとき携帯がなった
奴からだっ!
リムジンが渋滞に阻まれて遅れて居るらしい。
8時を大きくすぎる。
それでも何食わぬ顔で待ち続ける。
しかし、バイクでの走行にあわせた防寒着姿の俺はさぞかし、目立っていたことだろう。(^^;)
いつ何時、警戒中の警官に職務質問をされても、涼しい顔で受け流せるように、何度も頭の中で受け答えをシミュレーションする。
予定時刻を大幅に過ぎて、ヤツがようやく現れた。
とるものも取りあえず、ロビーの片隅でヤツのスーツケースを開け、例のブツを受け取る。
8時をすぎた時点から空港ロビーは人が減り始め、今はかなり空いてきた。
この状況では目立ちすぎる。
しかし、こそこそするとかえって怪しまれる。空港ロビーの片隅でスーツケースを広げ、堂々とブツの受け渡しをする。
ここまで開けっぴろげにやれば、やばいモノだとは誰も気づかないはずだ。
(´ー`)┌フッ
ブツを受け取った俺は駆け出したくなる気持ちを抑え、平静を装いつつ、駐車場に止めてあるバイクに向かう。
バイクの傍らで身支度を整えたところで、クライアントに一報を入れる。
例のブツは無事受け取った。
これから届ける。
努めてニヒルにしゃべっている自分に酔いしれる。(爆)
携帯での連絡を終えたあとは、ひたすら首都高をぶっ飛ばす。
ちんたら走るバイク便を蹴散らしつつ・・・・
無事、インドから直送された「ブツ」は無事にクライアントに送り届けることが出来た。
そんな運び屋な一日だった。
(^▽^ケケケ
おまけ
そ~言えば、さいきんバイク便をめっきり見かけなくなったなぁ。
寒くなったせいもあるだろうが、やはり不景気で企業がバイク便やメッセンジャーを使わなくなっているのかもしれない。
春の来ない冬はない
暖かい春の訪れを信じて今はガンバルしかない。
がんバローっ!!