ペンタックスの撮影会で初めてモデル撮影を経験した時のこと。
とあるプロカメラマンが講師としてきていた。
コマーシャルなどでヒットしたことのあるカメラマンだった。その世界ではそれなりに評価されている(板?)人だと聞いた。
撮った写真をかなりあと加工して「作品」に仕上げるのがこの人の「作風」だという。
当時はまだ、参加者はフィルムカメラが8割程度でデジタルはまだまだ少数派という時代だ。
ボクが持参したカメラもMZ-Sというフィルムカメラだった。
このときの講師は当時のペンタックス唯一のデジタル一眼レフ、*istDを持ってきていた。
この講師曰く、デジタルはレンズ交換の際にイメージセンサーにゴミがつかないように気を配る必要がある。
至極、当然である。
しかし、この講師が紹介した方法は、
ボディ側に常にテレコンをつけておく
というものだった。
確かにボディにテレコンをつけたままにしておけば、レンズ交換の際もイメージセンサーが外気にさらされる心配はない。
だから、一番デリケートなイメージセンサー部やボディ内の各部にホコリが侵入する確率は格段に少なくなる。
絞りが一段分くらくなるのはISO感度をひと絞り分上げればいいのだと言い切っていた。
ある意味、正しいし、実用的なアイデアではある。
しかし、ボクは実践したことはない。
なぜなら、ポートレイトを撮るのならばやはり、前後の「ボケ」は大事にしたい。それがテレコンを使うことによって、その度合いが薄まるのだ。
ある意味、極限まで薄い「被写界深度」の中でいかにピントをきっちり合わせられるかという自虐的な楽しみすら感じている。(爆)
だからあまり講師の言うことに賛同する気にはなれないのだ。
最近はポートレイトを撮る機会が減ったが、先日のババロア撮影会を例にとると、ボクの用意したレンズは3本だけだ。
50mmf1.4
85mmf1.2
135mmf2.0
ボディが1.3倍のAPS-Hだから、大体これで足りる。
モデル:かりな
これで絞り解放で撮る。
135mmあたりだとフォーカスもわかりやすいが、50mmあたりだと正直、ファインダーを一生懸命のぞいていてもよくわからない。
明るいところでならまだしも、薄暗い室内となるともうお手上げだ。
そのときはおとなしくオートフォーカスを信じてシャッターを切るしかない。
デモ、A3相当で全画面表示で見ると結構ピントが甘かったりする。
ボクの使っているEOS1Dマーク3はレンズごとにピントを調整する機能がある。
そのうち、まじめに調整してみるかな・・・
だんだん視力に自信がなくなってきたのでいつまでマニュアルフォーカスでがんばれるやら・・・・ってな感じなモンでね。(爆)
因みに再び、前述の講師カメラマンの話に戻るが、彼の作品は「アート」だとは思うが、レタッチという領域を大きく踏み越えて全くちがうものを生み出すところまで行ってしまっていた。
だから、ボクは直感的にもうこれは写真ではないと感じたものだ。
むしろ絵画と言った方が良いかもしれない。
その後、このカメラマンとは縁がないので特に作品を見ることもないのだが・・・
そうそう・・・・。
カメラマンといえば・・・・。
ニコン、キヤノン・・・・各社、ある意味「広告塔」となるカメラマンが居るものである。
メーカーにしてみれば文字通り「広告塔」であり、カメラマンにしてみれば、何くれと無く便宜を図ってもらえたりというメリットがあるのかもしれない。
最近のカメラ雑誌でキヤノンEOS5Dマーク2の広告を見ていて思った。
カメラマン:米美智子の名前がやたらで露出しているのだ。
確か、彼女は少し前まではペンタックスの広告塔のひとりだったというイメージがあったのだが・・・
女性カメラマンだ。風景を得意とするようだ。かなりの美人と言っていい。
引き抜かれたのか、ペンタックスに見切りをつけたのか・・・・
かくいう、ボクもモトはといえば、ペンタックス党だがHOYAに吸収される以前も含め、レンズラインUPがどんどんしょぼくなっていくのに耐えきれず、かなり嫌気が差し始めているところだ。
デジタル一眼レフもK10Dというものを持っているが、ほとんど使うことなく、ほこりをかぶっている。
ペンタックスでは古いマニュアルフォーカスのフィルムカメラ、LXというものがメカメカしくてお気に入りである。
これとこれに使うレンズだけ残して、もう処分してしまおうかという気がしなくもない。
少なくともモータースポーツを撮るならペンタックスではなくキヤノンを使うし、ポートレートや風景を撮るにはK10Dのファインダーはダメダメすぎる。
HOYAがフルサイズのプロシューマー機の発売に踏み切るとはとうてい思えず・・・・
ヽ(´ー`)ノ ハア