むむむ・・・・
http://www.motogp.com/ja/news/2008/Grand+Prix+Commission+decides+on+single+tyre+rule+for+2009
来季からいよいよ、サポートタイヤ制度がMotoGPに導入されることが決定したらしい。
どこのメーカーになるかはこれから公募をするらしいのでまだわからないが、タイヤメーカーも大変だが、マシンを開発する方もだいぶ仕事が増えるんだろうな・・・
タイヤとのマッチング。
サスのセッティングレベルで対応できればOKだが、おそらく車体から見直さないとならないだろう。
なぜなら、安全面から考えると、タイヤのグリップ力は落とす方向のものになることは間違いないからだ。
まさに、ワールドスーパーバイクがそうであるように。
先日、講演を聴いた坪内カメラマンの話。
接触やクラッシュがあると、4輪はイン側にマシンが飛んでくることもある。
しかし、2輪は絶対、イン側にマシンが飛んでくることはない。
これが従来の常識だった。
しかし、最近はタイヤのグリップが飛躍的に上がっているため、バイクがかつてでは考えられなかったような動きをして飛んでくるそうだ。
サービスロードまでマシンが飛んできたことも何度もあるらしい。
実際、ボクもこの目で見たが、今年の8耐の予選。
ヘアピンの進入でフロントをロックさせて転倒した選手のマシンが縦回りをして、スポンジバリアを飛び越え、あわやコーナーマーシャル小屋を直撃か・・・というクラッシュもあった。
トップスピードが上がりすぎて危険だからと言う理由で、MotoGPクラスの排気量制限が990ccから800ccに変わったのはまだ昨年の話だが、既にいくつかのサーキットで990cc時代のコースレコードを800ccマシンが塗り替えているのだ。
この事だけを考えても如何にコーナリング速度が上がっているかと言うことがわかるだろう。
昨年以降、タイヤに関してはブリヂストンの一人勝ちに近い状況が続いている。今年は各メーカーのエースライダーがこぞってBSを使っているので、尚更だ。
しかし、ハイグリップになるほど、限界を超えた時の挙動はシビアになるのが普通だと思うが、それを補うための電子デバイス達。そしてまた、そのデバイスを前提としたタイヤ開発が進む・・・
ライダー達にとってのリスクがましているのは間違いない。
来年、コントロールタイヤが導入されたら、予選のタイム差はますます小さくなり、一見、実力が拮抗している様に見えるかも知れない。
しかし・・・・おそらく・・・・決勝レースではマシンやライダーの差がもっとはっきりと出てしまい、つまらない展開になってしまう危険性も孕んでいる。
コントロールタイヤ制度は興行的にも諸刃の剣ではある・・・・
はてさて、どうなる事やら・・・