話術というもの・・・ | 木馬の四方山ばなし

木馬の四方山ばなし

趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

しばらく前の話になるが、ある作家の講演を聴くチャンスがあった。


あえて名前は出さないが、車好き、レース好きならば、ひとつくらいはこの作家の作品を読んだことがあるのではないだろうか?


ボクがこの人の作品を読んだのはもうかれこれ20年以上前だ。
それ以降のこの人の作品は読むことはなかったのでその後、どのような作品を執筆していたのかは知らない。


しかし、かつて夢中になって読んだ小説を書いた人だ。大いなる興味を持って講演会に参加した。


しかし、これ以上ないほどの幻滅を経験することになった。


未だかつて、これほど話のヘタな人にはお目にかかったことはない。

話のソースそのものは興味をそそる(筈の)話題なのだが、それをここまでつまらない話に出来るのか・・・・とある意味、逆説的な意味で感心させられる始末だ。


そのくせ、妙に「上から目線」で話をするので聞いていて不愉快この上ない。


だいたいにおいて、講演会というものは、「講演テーマ」なり「タイトル」があってしかるべきだが、それすらなかった。


変だな・・・とは思いつつも席に着き、話がはじまると、何のことはない。

いくつかのネタの準備はあるのだが、自分の取材メモ?の様なものをがさごそと探っては、文字通り「ランダム」に話をするのである。
時としてその取材メモを読み上げるだけ。しかも抑揚のない口調で・・・・


あまりの内容の低さに周りの人もあきれていた。ボクなどは頭に来て目の前で堂々と寝ていた。
そして、いい加減我慢の限界が来て、中座してかえってやろうかと思った頃にようやく主催者が一旦、話を切ってくれた。


さすがに終わる気配のないくだらない話にピリオドを打ちたかったようだ。



しかし、かの小説家様はまったく空気が読めてない様子で、なおも話を続けたがるは、質問はないのか、・・・・まさしくKYこの上ない。


最近の作品にどんなものがあるのかすらも知らないが、もうこの人の作品など絶対に読みたくないと思った夜だった。