GTマシンの撮影は女性のポートレイト撮影に似ている。 | 木馬の四方山ばなし

木馬の四方山ばなし

趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

苦手な「ハコ」マシンの撮影。


今回のもてぎでの撮影は、多少は収穫はあったとは言えやはりまだまだだ。



だから・・と言うわけではないが11月のスーパー耐久レース@もてぎに行く気になってきた。

おととし、このS耐を撮影したが、レース自体のつまらなさに嫌気がさしてそれ以来、行こうとは思わなかったが、ま、ハコ撮影の練習と思えば、悪くないかも知れない。(絶対、空いているはずだし・・・)


天気さえ良ければ11月の低い太陽がもたらす、光は嫌いではない。



今回、久しぶりに「ハコ」を撮ってみて思ったことがある。


ハコ撮影は女性のポートレイト撮影と似ている。



「いかに光を読むかが一番大事だ」と言うこと。


「基本は逆光」と言うことも似ている。


そして、「シルエットや滑らかな曲線を光の中でどう表現するか」という点においては、完全に一致する。



順光やトップライトでの、「ニコパチ」的なカットもそれはそれで否定はしないが、ボクが目指すものではない。

雑誌に載せるようなDetailまできっちり写し込んだカットではなく、むしろ、ドライバーが誰なのか?マシンはどこのチーム?という位でも良いと思って撮っている。



ちなみにサーキットで撮るオネーサン達の写真は、ボクの中ではいわゆる「ニコパチ」に分類されている。
「作品」を撮っているという意識は薄い。

あくまでも主役は彼女たちであり、彼女たちがより綺麗に、可愛く見えるようにという主題で撮っている。

だから、撮り方も単純。とりあえず、背景を処理するために絞りは開放にするが、あとは出たとこ勝負。目線が来ることは多くはないので横顔などの表情で魅力的なカットを目指すだけ。

そこに撮影者が出しゃばる余地はない。あくまでも可愛い子をより魅力的に撮してあげたいと思うだけ。撮影者の存在は影のように目立たなくなる。



その辺がポートレイト撮影会とは微妙に違う。
モデルさんをより美しく見えるように撮るという点は同じなんだが、ポートレイト撮影では他のカメラマンとは少し違った表現をしてみよう・・・なんて言うゲスな考えも混じってしまう。「撮影者」の存在を主張しようと言う意図がある。



そう言えば、今年はポートレイトは一度しか撮っていないなぁ。
お世話になっている馬場信幸氏がソニーの新製品の講演会とか、CAPAのムックの執筆で追われて、撮影会が少ないからかな・・・・


今年、唯一参加した「ババロア撮影会」でのカット。


天気が良くて、背景との輝度差が激しかったので条件的には難しかったが、露出を変えながらいろいろ撮った中で、自分では気に入っているのがこのカットだ。


naoko
(モデル:菅原尚子さん)



モデルの表情なども含め、このときのベストショットだと思っている。


しかし、モデルさんはじっとしていてくれるが、GTマシンは絶対にじっとはしてくれない。

むむむ・・・道は険しい・・・・



さしあたっては、来週末のもてぎのMotoGPだ。2輪の撮影はだいぶ慣れてきたが、その分撮るカットがマンネリ化してきた感もある。



今までとは少し違った視点で被写体を捉えるように心がけてみようと思う。