MotoGPにおいて、速すぎるコーナリングスピードを抑制しようと言う話が持ち上がっているらしい。
http://www.intellimark.co.jp/2008/articles/news20080817002.html
ボクに言わせれば何を今更・・・である。
もちろん、けが人を出さないようにしようと言う点には異論はない。
昨年からトップスピードを抑えるために排気量を990ccから800ccに変えたが、そうなれば当然、マシンは小さく軽くなる分、コーナーでタイムを稼ぐようになるのは必然のこと。
だいたい、その昔WSBがはじまって、GP人気を取られそうになったため、慌てて、環境問題を盾に2サイクル500ccから4サイクル990ccに変えたくせに・・・・
その990ccというレギュレーションも2スト500ccと対等に走れる性能から決めたことになっているが、ボクに言わせると当時は2気筒でも900cc(4気筒なら確か750ccだったかな?)程度だったスーパーバイク(WSB)に対するステイタスを取り戻すための排気量設定だったように思えたものだ。
だってまっとうに考えたって、いくら2ストとは言え500ccで990ccもの排気量をもつ4ストに太刀打ちできるわけがない。
モトクロスでさえ、2スト250ccを4スト450ccがまったく寄せ付けないことを思えばわかるはずだ。
ましてトップスピードの優位性がもろにでるロードレースだ。絶対的な排気量とパワーの大きい方が有利なのは子供にでもわかるはずだ。
上記の記事によると、あがりすぎたコーナリングスピードを抑えるために、トラコンの廃止も考えているようだ。
コーナリングスピードが抑制できるとは正直思えないが、個人的にはトラクションコントロールシステムの廃止は賛成だ。
ライダーの安全を考えて・・・・と言う意味では慎重に検証する必要があるかも知れないが、かつての2サイクルに較べれば、従順なロバのように大人しい4サイクルマシンだ。
GPライダーなら十分にコントロールできるはずだ。
むしろ、くだらない機械任せの部分を削除することでよりライダーの技量の差が結果に直結するようになり、レースが面白くなるはずだ。
ケーシーのようにただ、バカ開けするだけのライダーはけっして上位には入れない。
今年のレースのようにほとんどの場合、ブリヂストンタイヤを履いていると言うだけで、かなりのアドバンテージを得ている状況で、尚かつ、電子の要塞と化したマシンに跨って、よーいドンしているだけじゃ、お客が離れてしまう。
ましてや、今のMotoGPクラスは17台(18台だっけ?)しか走っていない。
そんなレースにいつまでも興味は続かない。
最近で言えば、125ccクラスや250ccクラスの方がはるかにエキサイティングなレースが展開されている。
この上、250ccクラスを4スト化して600ccにしてしまったらますます、興味が失せてしまうと思うのはボクだけだろうか?