もてぎの想い出・その3(撮影機材・レンズ編) | 木馬の四方山ばなし

木馬の四方山ばなし

趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

今年の



借りたレンズはこれだ。


キヤノンEF600mmF4L IS USM
http://cweb.canon.jp/ef/lineup/super-tele/ef600-f4l/index.html



なんと、定価129万円(税別)もするしろものである。
価格コムなどで調べると、実勢価格の最安値でも94万程度はする。



ボクが欲しがっているのを知って「試しに使ってみたら」と言ってくれたのだ。

感謝感謝。Oさん、有り難うございました。)


しかし、このレンズ。スペックで知っていたとは言え、重い。

ボクの使っている500mmF43.9kgなのに対し、5.4kgある。

この1.5kgの差はでかい。絶対に手持ち撮影は無理だ。



もっともボクは一脚を使うので重さ自体はそれほど致命的な問題とはならない。
ま、持ち歩くのが大変なのは事実だけどね。


20080405082044.jpg



午前中、自前の500mmS字~ヘアピン間で撮影をして目と体を慣らし、午後、いよいよ600mmを試してみた。



500mmに較べると、レンズ自体が長いので、構えるときにかなり違和感がある。

ボクは流し撮りをするときにカメラ(とレンズ)を安定して振るために、右手はカメラのグリップを持ち、左手の指先をレンズフードの先端に引っ掛けて撮影する。
重くて長いものを安定して素早く動かすには、できるだけ両端をホールドした方が良いからだ。



昨年、いろいろ試してみて、ここに行き着いた。
知り合いのポジションを見ても、同じような構えの人が多いのでそれなりに理にかなっているのだろう。



しかし、この600mmレンズ。500mmよりもひとまわりでかいため長さも長く、ボクのリーチではフード先端が持てないのである。

イヤ、レンズだけを装着した状態なら問題ない。


しかし、テレコンを入れてさらに倍率を上げようとすると、その分レンズの長さが増すので、1.4倍のテレコンを入れただけでかなり厳しくなる。
2倍テレコンでは顔を半身にしてもかなり無理がある。無理して持つとファインダーをきちんと覗けなくなる。



仕方ないので左手はフードの上に置き、上から軽く押さえるだけとなる。



しかしこれではレンズを振る際のコントロールが効かない。
フードを固定するネジの位置を調整して、ネジに指を引っかけてみるとなんとか撮影可能だが、やりにくいことに代わりはない。


ちなみに土曜の午後にこの組み合わせで撮影したカットはほぼ全滅だった。(T_T)


500mmに較べると、より長い焦点距離を同じ明るさで手に入れることができる点は素晴らしい。1.4倍テレコンまでなら、AFポイントがすべて作動するので、自由に選べる点は良い。

その点ではやはり欲しい気持ちに代わりはないが、

500mm+2倍テレコン」

ではどうしても届かない距離の撮影ポイントは年間を通じてもそれほど多くはない。



それを考えると、使用頻度(必要度)と価格のバランスから言うと相当に微妙だ。

おまけに上で書いたように大きさから来る、ハンドリングの悪さ。
フードにベルトもしくはハンドルのようなものを取り付けてやれば、解決できそうだが、少なくとも「素」のままでは、スローシャッターでうまく合わせるのは厳しそうだ。慣れと工夫はマストのようだ。





むむむ。




絶対に手に入れるつもりで、ソフトケースだけは既に購入済みだが、

「悲しき白いタケノコ」
るーるーるる、るー(T_T)
(かなしそーなバラード調)

takenoko


になってしまうかも知れない。




悶々としながらも、その日は撮影を終えてレンズを返した。



日曜の決勝レースでは、250ccクラスをまた同じようなポイントで撮影したのだが、その時は自前の500mmレンズにテレコンを2段重ねという奥の手を初めて試してみた。



テレコン2段重ね。

すなわち、1.4倍と2倍のテレコンを親子亀のようにレンズにつけるのだ。


20080406151156.jpg


500mm1.42=1400mm

ボディが1.3倍なので1820mm相当(35mm換算)となる。


本来ならもともとが絞り開放値がF4のレンズなので、F値は3段分暗くなり、絞り開放でもF11相当でオートフォーカスは動かないはずだ。(キヤノン1DAFF8を超えると作動しない)


しかし、友人が「遅いけど動くよ」と言っていたので試してみることにした。



すると、確かにオートフォーカスもちゃんと動く。
2倍テレコンを入れたときと大差ない感じなので、十分つかえる。

なぜ動くのかは知ったこっちゃ無い。動くという事実だけがボクにとっては重要なことなのだ。


それに500mmレンズは600mmよりも短い分だけテレコンを2段重ねで入れてもなんとかフード先端をホールドできる。

もっともボディがうまく認識していないのか、絞り値がF9とかF8とかのあり得ない表示になるときがある。
きちんと撮影はできているのでなんの問題もないが、撮影データがちょっとインチキになるようだ。(笑)


それでも撮影可能だと言うことを確認できたのは今日の収穫だ。


ちなみにほぼ同じ時間帯の走行となった、250ccクラスの予選と決勝。


予選は、500mmx2テレコン

500x2


決勝は、500mmx2テレコン+x1.4テレコン


500x2x1.4


被写体までの距離が微妙に違うが、マシンの角度でテレコン2段重ねによるだいたいの画角の違いがわかると思う。


う~ん、「費用 vs. 効果」の件もあるので、当分はこの路線で頑張るようかな・・・・・


お買い得な600mmがたまたま運良く見つかればおそらく、無理してでも買うだろうが、少なくとも新品購入は当分、見送りだな・・・・(笑)


開幕戦@ツインリンクもてぎでは知り合いのオレンジゼッケン・カメラマンのご厚意で600mmレンズを借りて使ってみることができた。