先日、行われた2008年MotoGP開幕戦@カタール
今週末の深夜に地上波で放送してくれるのでようやく映像が見られる。
(当初ゲットした情報だと22日深夜の放映だったが、番組表を見る限り、23日の深夜が正解のようだ。録画予約したのは言うまでもない。)
ボク自身はいまだに映像を見ていないが、今年もドカティのストレートの速さは健在のようだ。(ついさっき、公式ページでのハイレゾ配信のチェック&ペイをしたので、今後は好きなときにレースを見られる。(^_^)v )
去年はドカティだけが燃料冷却をしていたので、空燃費のセッティングをより出力側にすることができていたというのが、公然の秘密である。
もちろん、それだけが昨年のドカの速さの秘密ではないはずだが。
今年からは曖昧だった燃料温度の測定位置なども含め、細かくルールが規定されたらしい。
しかし、それでも開幕戦ではドカの直線スピードは他社を上回っていた。
うわさによると、ドカティのパワーの秘密はドカ・チームが使用するシェルのスペシャルガスによるものらしい。
なんでもレースウィークを通して、ケーシーのマシンは暖機運転をすることなく、ピット内でエンジンをかけたらすぐにそのままコースインしていたらしい。
通常なら、まずはしっかりエンジンを暖めてからコースインするのが常識だ。
そんな状況から飛び出したのだと思うが、こんなうわさがある。
どうやらスペシャルガスはジェル状になってタンクに充填されているらしいというのだ。
通常の液体時に較べて高密度に圧縮されたジェル状になっているらしい。
ピットボックスからピットレーンに出ていく姿を見る限り、タンク廻りに結露の様子は見られないとのことで、単純な燃料冷却では無いというのも、その根拠?のひとつらしい。
要するに高密度のジェル状のガスをタンクに充填しているから、ヘタに暖気運転をするとジェルが液化して体積が膨張し、タンクの破裂を誘発してしまうため、エンジン始動後はすぐに走行を初めているというのだ。
少々こじつけっぽい気がするが、確かに燃料そのものに対する規制なんて、あってなきがごときである。
オクタン価やその代表的な成分の量に関していくら規制をしたって、イタチごっこだ。規制対象にあがっていない別の成分を使ってガソリンの性能を上げるのだ。
何も今に始まったことではない。
昔の2サイクル時代だって、そうだ。
ガソリンに限らない。オイルだって今や重要なファクターだ。
超高回転を支える軸受けをきちんと冷却、潤滑しつつ、できるだけ抵抗は少なく。
今や、巷で売っている低燃費オイルよりもシャビシャビの低粘度オイルを使っているというのも公然の秘密だ。
しかし、個人的にはちょっと疑問がある。
今年からニューマチック(エアバルブ)を採用したホンダはもちろん、昨年から採用しているスズキ、カワサキ、ヤマハ(は今年からだっけ?)に対して、ドカティは古式ゆかしいデスモドロミックなのに、エンジン回転数では上を行かれているし、実際にその領域でのパワーでも負けている(様に見える。トップスピードから見る限りでは。)。
不思議だ。
理屈から言ったら機械部分の摩擦損失という面に置いては、絶対的にニューマチックの方が有利なはずなのに。
そういえば、ドカティ勢のエースライダーである、サル・・・じゃなかった、ケーシー・ストーナーが速いのは当然としても、その他のドカティ勢があまりにも不振なのも気になる。
一節によると今年のドカは
セミオートマチック・システム
を採用しており、今のところ、ケーシー以外のライダーはそれをうまく使いこなせないと言ううわさも聞こえてくる。
しかし、セミオートマ。どんなシステムなのかは不明だが、それほど難しいものならば、コンベンショナルのギアボックスの方がまだマシだと思うのだが。
それにおそらく、VW車が言うところのDSGと似たような構造だと思うが、それの操作がそれほど難しいとも考えにくい。
システムの完成度が低いなら、全員てこずるはずだし・・・・
う~ん、やはり開幕直後は、メカおたくの興味心を刺激してくれるネタがいっぱいで面白いなー。