動くものを撮影するときにスローシャッターで撮ると躍動感がでて、「絵」に動きが演出できる。
モータースポーツでは顕著である。
昨年の7月1日からモータースポーツの撮影を始めた。
もてぎのルマン・チャレンジがデビューだった。
このときは100-400のズームレンズを使い、かなり退き気味のカットにもかかわらず、シャッター速度は1/125くらいでも打率はかなり低く、正直、まともに写真が撮れるようになるのか、途方に暮れたものである。
何千枚か撮った中でのマシなカットがこのレベルである。
しかし、2輪が撮りたくて始めようと思い立ったモータースポーツ撮影である。いきなりくじけるわけには行かない。
昨シーズンは、
4輪
・ルマンチャレンジ
・ポッカ1000km耐久
・GT500km@もてぎ
・スーパー耐久@もてぎ
・フォーミュラ・ニッポン@鈴鹿x2回
2輪
・全日本ロードレース@菅生
・MotoGP@もてぎ
と8イベントで撮影してきた。
でも、まだまだ1/125を切ると途端に打率が落ちる。
そこで今年はとことん、スローシャッターにこだわって、練習を兼ねて出来る限り撮影に出掛けた。
4輪
・フォーミュラ・ニッポン@鈴鹿x2回
・ポッカ1000km耐久
2輪
・全日本ロードレースRd1~7(全戦)
・全日本モトクロス@川越
・MotoGP@上海
・MotoGP@もてぎ
都合、13イベントに出掛けた。
夏前まではまだまだ、どう撮って良いのかもわからず、手探りだったが夏を過ぎた頃から少しずつコツが掴めてきた事もあり、積極的にスローでの撮影の練習をした。
入れ込んでいる人は掃いて捨てるほど居るので、この程度の撮影回数で自慢は出来ないかも知れないが、初心者が初級者に成長するには十分な練習量だったと思う。
実際、自分で見ても昨年の撮り始めの頃よりはいくらかマシなカットが撮れるようになってきたと思う。
今年のフォーミュラ・ニッポン最終戦ではひたすら練習モードで撮った。
その結果、まだ完全にはぶれが止まりきってはいないが、何100枚かに一枚はこの程度までは止まるようになってきた。
500mm、1/15、F29、ISO50である。
もちろん、サーキットに何回も通っているウチに、撮影ポイントとそこで撮れそうな「絵」のイメージがだんだんふくらんできたことと、それに必要な機材が何かもわかってきたと言う面も大きいと思う。
たとえば、脚立。
撮影ポイントによっては、コーナーの進入は人の頭の隙間を縫うようにしか見えない場合もある。
そうなるとボクのような初級者では途端に追い切れなくなる。
きちんと見えたときはもう目の前でシャッターポイントの寸前だからだ。
それがわかったので最近は小さな脚立を持っていく。
そうすると頭越しに進入してくるところから見えるのでカメラを振るスピードを合わせ易くなる。
そんな工夫の成果もある。
来シーズンも頑張ろう。