マクラーレンが提訴していたF1最終戦での燃料温度規定違反問題。
結局、違反はなかったと言うことで提訴そのものが棄却されたらしい。
http://www.intellimark.co.jp/f1articles/2007/news20071117001.html
ハミルトンのコメント(の日本語訳?)がふるっている。
「だから僕は、初めからキミがチャンピオンだと言っていた。」
座布団、10枚っ!!
えっと、わからない人のために補足。
チャンピオンを取ったのはフェラーリに乗るキミ・ライコネン
でも、そもそもが最終戦終了直後に、2チームの燃料温度規定違反があったとしながらもペナルティを科さず、順位と獲得ポイントの変動はなしというジャッジをした事がおかしい。
明確に規定違反だというのなら、ペナルティを厳格に科すべきだし、違反したかどうかがグレーなのだとしたら、疑わしきは罰せずということで、違反そのものの真偽も不明とすべきだっただろう。
それを、違反はあったがペナルティはなしなんていう訳のわからない判定結果を公式に発表するから混乱するのである。
誰がどう見ても「あ、フェラーリにチャンピオンを取らせたいのね!?」としか思えないことをはずかしげもなくやるから、おかしくなるのだ。
F1界においてはフェラーリは絶対的存在なのだろう。
反面、18日に鈴鹿で行われたフォーミュラ・ニッポンの最終戦。
小暮選手が優勝し、年間ポイントでもトップに立ち、チャンピオンを手にした
・・・・・筈だった。
http://www.sky.sannet.ne.jp/motorsports/2007/top/fn.htm#20071118
しかし、レース後の車検に於いて、車両規定違反が見つかったということで失格となったようだ。
小暮選手とチームには悪気があったはずもないが、これがルールというものだ。
特例?を設けた時点でルールそのものの存在価値がゼロになるのだ。
たとえばかつて、荻原健司がノルディック複合で絶対的な強さを誇っていた時期がある。
あまりに勝てないことに業を煮やしたヨーロッパ勢が翌年からルール変更をした。
ジャンプでポイントを稼ぐ、荻原を不利にするために、距離が出にくいようにジャンプスーツの生地の厚さを薄くしたのだ。(ウェアが厚い方が浮力が付いて距離が伸びるらしい)
しかも、その規定の解釈の仕方を自分たちの都合のいいようにねじ曲げていたという話だ。
たとえば、それまで5mmが限度だった生地の厚みが翌年から3mmになった。(数値はかなり怪しいのでたとえ話として読んで欲しい。)
日本のウェアメーカーはきちんと3mmを超えないように作った。
しかし、ヨーロッパチームにウェアを供給していたヨーロッパメーカーは3.9mmでウェアを作り「ルールが3mmだから4mm未満なら良いんだ」という誰が聞いても子供のような屁理屈をつけて試合後のギア・チェックを乗り切ったらしい。
ふざけた話だ。それを認めた運営側?もそうだ。やっぱり荻原をつぶしたかっただけなんだろう。
まあ、ノルディックは北欧のものだし、F1はイギリス、イタリアのものだからねぇ。
最近では柔道着のルールなんかも明らかに日本人潰しだが、同じようなことはあらゆるスポーツで繰り返されているのである。
果たして、本当の正義とはどこにあるのだろうか?