プレス(もどき)体験記 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

モータースポーツの写真において、かっこいいカットを切り取るにはやはり「場所」が大事である。


もちろん、それがすべてではない


確かな技術と豊かな感性があって初めて「場所」が生きて来るというモノだ。(ボクに足らないものばかりだ・・・悲)


・・・・とは言え、やはり場所の優位さは大きい。


しかし、その場所はモータースポーツに於いては同時に「危険」も隣り合わせであることが少なくない。
他のスポーツでもそうかも知れないが、特にモータースポーツではそうだ。


岡山国際サーキットで行われた全日本ロードレースでも例外ではない。


実際、土曜の午後の予選の最中。
ダブルヘアピン後の短いストレートあとの右コーナー(マイク・ナイトコーナー)で、モリワキの山口選手が転倒した際に、マシンがコース外にまで飛び出している。
マシンが縦回りをしてスポンジバリアを飛び越え、ネットを突き破って一般席にまで出てしまったようだ。


「席」と書いたがスタンドのあるところではなく、通路のようなところだ。
幸いそこで立ち止まって見ている人もいなかったおかげでけが人はいなかったので、良かったが。
しかし、結構間近で見られるポイントでもあり、昨年、ボクはここで写真を撮った記憶もあるくらいだ。人が居なかったのは本当に幸いである。
土曜の晩には警察の現場検証が行われていた。



話は戻ってその危険と隣り合わせのプレスエリアで撮影できる、サーキット主催の「写真講座」に参加してきた。
GPカメラマンの木引さんが指導してくれるイベント
だった。

撮っている最中はほとんどアドバイスはないがセッションの合間にはいろいろな話を聞かせてくれたし、走行終了後はご自分の作品をいくつか見せてくれて、ポイントの解説などもしてくれた。
なかなか勉強になる。


今回はそんな感じで、サーキット内のあちこちで撮影をした。
ボクは飛行機の関係で土曜の午後からの合流となったが、それでもかなりのカット数を撮った。


岡山国際は比較的スタンドからコースまでが近い。
とは言え、普段は観客席からの撮影だと500mmの望遠レンズがメインになる。
今回も500mmをメインに使ったが撮れる「絵」はかなり違うモノになる。
また、100-400mmズームも併せて使った。極近距離の撮影では非常に役に立った。


今回は休憩時の居場所もプレスルームの中で、つけるゼッケンもプレス用である。
すなわち周りから見たら、素人ではなくプレスにしか見えないと言う点が一番の違いである。
コース内で撮影をする時には、本職のプロの邪魔をしないように気をつけてはいたつもりだが、どうだったのかな・・・・

自分が逆の立場だったら、やはり邪魔くさいと思うかも知れない。う~ん。


それに今回は日曜午前中はピットレーンで撮影ができた。


走行中にピットレーンに出るのは実に10年ぶりくらいだった。


素人カメラマンとしては通常は絶対に撮れない「絵」を撮れたのはいいが、やはり久しぶりのピットレーンは緊張して疲れた。


今回の講座は6名と少なかったのでコース内での撮影ではさほど邪魔にはならなかったかもしれないが、ピットレーンの撮影は若干気が引けたのも正直なところだ。


素直に言えば撮影は楽しかった。本音で言えば、シーズン中何度でもこういうエリアで撮影してみたいとも思う。


でもピットレーンはやはりまずいと言う思いも強い。
プロの仕事場を荒らしてはいけない


それにしても常に緊張感を伴っていたせいか、今回はいつもよりもかなり疲れたなぁ。


今回は少人数だったとは言え、周りの本職の人たちの視線も気になった。


もっとも、土曜(あるいは金曜)から現地入りしているレース専門のプレスから見ると、ぼくらは素人そのものであり、ある意味鬱陶しい存在だったと思うが、日曜だけやってくるような、ぼくら以上に素人丸出しのプレスもたくさん居たわけで、それを考えれば、さほど引け目を感じる必要もない気はする。


但し、どちらにしても本職の邪魔をしてはいけないと言うことと、ぼくら自信が絶対に怪我をしてはいけないと言う事だけは肝に銘じておく必要があると思う。


そういう意味では、やはりこうした企画をするなら、明確にそれとわかるゼッケンにした方がお互いに動きやすいだろう。


また、ピットレーンに入るのも今回くらいの人数が限度だろう。


サーキットからの募集人数の上限は20名とあったが、20名もいたら、ピットレーンに入るのは遠慮すべきだろう。
イヤ、それどころかコース内での撮影も鈴鹿のように広いサーキットならまだしも、岡山のような狭いサーキットでは無理がありそうだ。


本音では楽しかったので、また参加したいという思いも強いが課題もありそうだ。

う~ん、むむむ。


PS:今回は秋吉が欠場した話を先日書いたが、なぜか8耐の時のイメージでつい「ヨシムラの秋吉」と書いたが、全日本では別チームだと言うことを忘れていた。
聞くところによるとヨシムラに較べるとマシンのレベルがかなり低いらしい。
秋吉のブレーキングドリフトはなかなかすごいモノがあるだけに間近で見られなかったのは残念だ。