今回の8耐ではいくつかトラブルがあった。
まず、トラブルの第一は、カメラ。
EOS1DMark3がワンカットも撮らないウチに壊れたこと。
8耐を撮るために夏のボーナスをはたいて買ったと言っても良いようなカメラだ。
しかし金曜の朝、撮影ポイントまで担いでいき、いざ取ろうと思ったらシャッターが落ちない。おまけにレンズ(テレコン)まで外れない。
サブボディを持っていたので撮影そのものは出来たが、おかげで初日は使えもしないカメラを一日中背負って歩くことになった。
午前中の撮影のあと、プレスルームにいるキヤノンの技術サポートの方に見て貰ったが、レンズをロックしているピンが曲がっているためにレンズ(テレコン)が外れなくなっているとのこと。また、シャッターが落ちずにエラーが出るのもその所為だという。
更に、残念ながらその場ではいかんともしがたいとのことだった。
文句は言いたいが言っても何も解決しないので、ボクもあきらめて、
「まあ、仕方ないですね。」
「サブボディがあるのでそれで撮影します。」
というと、ボディを貸してくれるという。
「1台だけでは不安でしょう。」とのこと。
ボクのことを完全にプレスと思いこんでいるようだった。
そりゃそうだ。だって普通の人は本来入れないプレスルームの中なんだから。
一般ユーザーであり、仕事で写真を撮っているわけではないことを言ったが、それでも構わず貸してくれるという。
有り難かったが、その場で身分を証明するモノを一切持っていなかったこともあるし、借りたモノを万が一壊してしまったら大変なので、丁重に辞退した。
但し、サブボディで撮影は出来るが、x1.4のテレコンだけはボディに喰われたままなのでテレコンだけ借りに来るかも知れないけど・・・・・と告げると、いつでも貸し出してくれるという話だった。
ま、結局借りなかったけどね。
ちなみにどうやってプレスルームに潜入したかと言うと、入り口のパスコントロールで「キヤノンのサポートの方に用事がある」と言ったら何も言わずにいれてくれたのだった。
そんな訳なので、500mmのレンズで
・テレコン無し(500mm)
・x2テレコン付き(1000mm)
の使い分けで3日間通したが、やはり正直言うと上記の使い分けでは焦点距離の差が大きすぎて、撮りづらい場面が結構あった。
やはりx1.4のテレコンは使いたかった。
とは言え、無いものは仕方ないのでポジションを工夫してなんとか「撮れるカット」を撮ったけどね。
でもx2のテレコンって倍率が上がる分、ファインダーも暗くなるしオートフォーカスも中央の一点しか機能しなくなるなど、やはり撮影そのものが難しくなる。
良い練習にはなったけど、予選やフリー走行はともかく、決勝レースではもう少し楽に、確実に撮りたかったというのも事実。
ま、でもこれも経験である。来年までに更に腕を磨いて、来年こそ、満足行くまで撮りまくろう。
第一、もしも500mmのレンズがマーク3に「喰われた」ままだったら、本当に最悪だったが、テレコンだけで済んだのは不幸中の幸いと言えるだろう。サブボディと500mmで撮ることが出来たのだから・・・・
二つ目のトラブルはストレージの故障だ。
撮った画像データが一杯になるとストレージ(ポータブルのハードディスク)にデータを移す。
ボクはEPSONのフォトストレージ「P-4000」というモノを使っている。
しかし、初日の昼過ぎにそろそろメディアが一杯になってきたのでストレージに移そうとしたら、メディアを差し込むスロットのフタが中途半端に外れてロックしている。
メディアを挿入すると中に折り畳まれるタイプのフラップがついているのだが、このヒンジが片方だけ外れているのでフラップが動かない。
力ずくでいれたらフラップごと中に落ちていくだけだ。どうやら袋に入れて持ち運んでいる途中で何かがあたってフラップを押し込んでしまったのが原因のようだ。
踏んだり蹴ったりだ。(T_T)
これまた、現場ではどうにもならないのでとにかく手持ちのメディアを総動員してその日の撮影は乗り切った。
夜間走行の撮影後、宿にcheck inしてから早速、先のとがったモノを探す。
まずはボールペン。
駄目だ。先が丸すぎてうまくヒンジを引っかけることが出来ない。
ふと見ると、コンビニで弁当につけて貰った割り箸の袋につまようじが入っている。
これならヒンジの段差のところになんとか引っかかる。
但し、所詮つまようじだ。力を掛けすぎると簡単の折れてしまう。
つまようじの先っぽまで内部に入り込んだら、ホントに目も当てられない。
慎重にそ~っと力を入れていった。
幸いにしてそれ以上不幸な出来事は起こることなく、なんとかヒンジをはめ直すことに成功。
ふーっ。
しかし、このところオネーサン撮影でメインとなる70-200mmレンズのフードもロック部分がバカになってきている。
いつフードを落としても不思議ではない状態だ。
気をつけることにしよう。