名古屋地方では
「あんかけスパゲティ」
と言うのがあるという話がいつだったか友人のブログで盛り上がっていた。
メニューで見たことはあるが、食べたことはなかった。
しかし、先日の鈴鹿300kmレースの時、ドラサロで昼食をとろうとしたらメニューにあったので食べてみた。
アンの具合は特に驚くことはなかったが、トマトの酸味を全面に出してある味付けが意外。
だが、この味がないと「あんかけスパゲティ」ではなく「あんかけうどん」になりかねないため、必須アイテムなのだろう。(笑)
ふと思った。
ボクの生まれ育った東京の下町のご当地名物ってなんだろう。
ちゃんとした料理とかでは、どんなものがあるのかよく知らないが、自分の体験として真っ先に思い浮かぶのが「もんじゃ焼き」である。
ボクの育った地域が元祖なのかどうかは不明だが下町特有の食べ物だったのは確かなようだ。
子供の頃、うちの近所には駄菓子屋さんがたくさんあり、そのほとんどの店には奥に鉄板のついたテーブルなり座敷があって、そこで食べることが出来た。
当時の値段で、20円とか30円がスタンダードサイズで、50円出すとどんぶり一杯のもんじゃがでてきた。(10円単位の測り売りだった。)
しかし、駄菓子屋のもんじゃはほとんど具はない。キャベツがわずかに入っている程度だ。
そこでラーメンをいれるのだ。
お小遣いに余裕があるときは「ベビースターラーメン」(当時20円くらい)をぶち込む。
そうでないときは無印の「ラーメン」(当時10円くらい)をいれる。
キャベツやそばを先に焼き、土手を作ってからおもむろにもんじゃの液を流し込む。
焼けるのを待ちかねて「はがし」を使って仲間とむさぼるのである。取り皿なんてものはない。
これがボクの子供の頃のもんじゃ焼きの定番スタイルだ。
今では東京・深川からほど近い月島あたりがもんじゃの町として名高いが、変なもんじゃばっかりなのでボクは行かない。
コーンもんじゃだのピザもんじゃだのというのは、下町育ちのボクに言わせれば邪道である。
せいぜいいれても切りイカやたこ、そして干しイカと揚げ玉くらいだ。
これにソースをたっぷりぶち込んで焼き上げる。
これぞ、王道!
あ~、懐かしいなぁ。
どこかに正統派もんじゃを喰わせる店はないモンだろうか?
余談:
ボクの生まれ育った東京の下町では、鉄のへらのことを「はがし」と呼んでいたが、学生時代に栃木出身の友人は「ひがし」って呼ぶと言っていた。
それって「ただの地方訛りじゃん」なんて笑い飛ばしていたが、実際、他の地域ではどうなんだろう・・・???