ボクサーツインの振動 | 木馬の四方山ばなし

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いつぞや、延々と書いたエンジンの形態とその振動に関して、水平対抗エンジンの事がもれていたので、BMW・Rシリーズに代表される

水平対抗2気筒=ボクサーツイン

について少し書き足そう。


水平対抗2気筒は、慣性力による振動は1次、2次共に理論上はゼロである。

その代わり、各気筒のコンロッドのオフセット分だけのカップル振動はでる。


BMW・R1150Rロックスターの場合で言うと、カップルバランサーは持たないエンジン構造のため、カップル振動を感じ取ることが出来る。


もちろん走り出してしまえばわからないレベルだが、アイドルの時に跨っているとバイクが左右に小刻みに揺れるような振動を感じ取ることが出来る。


縦置きエンジン(クランクシャフトの軸が進行方向に平行になっていること)なので、エンジンを中心にヨー方向にぶるぶる震えるのである。


もっともこのバイクの場合、縦置きエンジンのため、エンジン回転の上下に伴い、トルク反力で左右にロールする方向の挙動がでるほうがよっぽど気になる。。

極端な話、信号待ちで突然、アクセルを開けて空ぶかしをするとバイク全体が右に傾こうとするのである。


実際に走っていてもコーナリングでのバンクのし易さが左右で明らかに違う。
慣れれば、どうと言うこともないがはじめは戸惑う。


低速で曲がる交差点などでは、アクセル操作に敏感に反応するのでやりすぎるとこけそうになる。(笑)


ま、わかってしまえばこれもまた「味」として楽しめるけどね。