ボクサーツイン | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

今週はR1150R・ロックスターで通勤している。


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ガタイがでかい分、すり抜けもしづらいし燃費も悪い。(大人しく走って18km/L、しかもハイオク。とほほ)


通勤と言う目的には、やはり、と言うか当たり前、というか効率的ではない。

その意味では普段の足であるフォルツァの方が優れている。


しかし、ロックスターに乗っていると大排気量バイクの醍醐味が味わえる。


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首都高速で、前に遅いクルマがいて少しくらいつまっても、おおらかな気持ちで一旦待つ気になれる。


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なぜなら、前が開けた途端にアクセルのひとひねりであっという間に加速できるからである。しかもシフトダウンなど不要だ。


6速2000rpm60km/hからの加速も問題ない。


これが非力なフォルツァあたりだと一旦スピードが落ちると回復させるのが大変なので、無理してすり抜けてしまったりするのでかえって危険かも知れない・・・・(反省)


ロックスターのライディング・ポジションはかなり独特である。下半身は問題ないが、ハンドルが遠すぎてしかも幅広。
パイプハンドルなのだが、バーエンドの絞りもほとんどないので、よっぽどタッパのある人以外はタンクに覆い被さるようにしてハンドルにしがみつくことになり、ハンドルの自由な操作とは縁遠いはずだ。


それにくわえて、このバイクはサスペンションも特殊である。
フロント、リアともにダブルウィッシュボーンの様な形をしている。
特にフロントはエンジン前方下部にある支点を中心にロアアームが円弧を描き、フロントフォーク(の様に見えるステアリングシャフト)はサスがストロークすると対地キャスターが寝る方向に動くのである。

キャスターが寝る方向ということは、安定性が増す方向である。しかもロアアームの回転中心が低い位置にあることより前方向にピッチングせずにそのまま沈み込むのだ。


普通のテレスコピックだと逆で、ブレーキングでフロントが沈むと対地キャスターが立つ方向の動きをする。
それによって初期の回頭性をより良好なものにしているのである。ターンインのきっかけとも言って良いと思う。


それがないこのロックスターはやはりちょっと異質な感覚だ。
ブレーキングでの安定感、安心感は申し分ない。しかし、ターンに入るきっかけがつかみづらいのである。


いろいろあって昨年このバイクを引き取って以降、高速を使ったツーリングに一度行ったきりでほとんど乗っていなかった。
この程度の乗車時間ではどうしてもこのサスの挙動に慣れることが出来なかったのである。


しかし、昨年、車検に出したときに、遠くて広すぎたバーハンドルをロードスターの少し狭くて手前に絞ってあるものに変えて貰ってポジションだけはだいぶ改善していた。上体が無理にかぶることもなくなったのでハンドルに力が入りすぎることもなくなり、楽に操作できるようになった。


そしてこのところ二日連続で通勤しているうちに、前述のサスの動きにもだいぶ慣れてきた。
ゆったりもっさりした動きをするので、はじめは剛性が無いフィーリングで、「慣れ」が必要だが、走るにつれ、限界そのものは十分すぎるほど高いことがわかってきた。
タイヤも良いものを履いているのでなおさらである。


荒れていないドライ路面であれば、極端に無理をしない限り、破綻をきたすことはあり得ない。
何となく、そんな感じでバイクの挙動を信頼して走れるところまでは慣れてきた。


まあ、これだけの大排気量車だから、コーナーでぎりぎりまで無理をしてもリスクが高いだけで得るものはない。
むしろ、コーナーは少しだけ押さえ気味にしてその分、
立ち上がりで早めにアクセルを開けて加速感を楽しむ。

これがこのでかいバイクの正しい楽しみ方だと思う。


うん、きっとそうだ。


そういえば、これに乗っているともう一つ、良いことがある。
今までに何度も書いているがやはりプロペラのエンブレムの威力は素晴らしく、周りからの視線に、何となくくすぐられるのである。


我ながら、自分がこんなにミーハーだとは思わなかったが、ちょっといい気分なのも事実である。

かつてアプリリアのレオナルドという、「蛍光イエローをまとったかっちょいいスクータ」に乗っていた時にもちょっと「お前らとは違うんだぞー」的な妙な喜び?があったがあれをもっと増幅した感じである。



ミーハーを通り越して、成金趣味みたいなものかも知れないが・・・(爆)