死語の世界 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

今日は帰宅が遅かったのでさらっとね・・・・(笑)


バイクトラブルの昔話を思い出していたら、初めて買ったクルマの事を思い出した。
学生の頃、15万で買ってきたボロボロのシビック。
初代シビック最終型のGF-2。1500ccの5ドアボディだ。


このクルマは社会人になっても2年くらい乗っていた。スパイクタイヤを履かせてスキーにもさんざん行ったが、それ以上にクルマいじりでいろいろ楽しませて貰った。


まずは、CVCC
このころのCVCCエンジンはアクセルを急閉するとCOだかHCだかが急増するので、アクセルを離してもキャブのスロットルはゆっくり閉じるようにダイヤフラムでスロットルを引っ張っている「スロットル・オープナー」という装置が付いていた。
しかし、これがエンジンの回転落ちを悪くしていて楽しくない。ヒール&トゥが決まらないのだ。


そこで学校の研究室からゴムチューブを潰して塞ぐ「チューブ・ピンチ」をガメて来て、配管を外して、メクラ栓をし、スロットル・オープナーが効かないようにしていた。


このころのクルマはエンジンルームなんて上半身ごと入れるくらいスペースがあったので、エンジン本体はいじらなかったもののヘッドライトチューンなど、電気周りもずいぶんいじって遊んだものだ。

極めつけは、オーディオ。


まだCDなんてなくてカセットテープの時代。
大学の友人が要らなくなった「オートリバース」のカセットをくれるというので貰ってきた。
おんぼろシビックについていたのは自分でカセットを入れ替えないといけないタイプだったのだ!!

だが、貰っては見たものの、本体がポンっとあるだけで配線図があるわけで無し。
どこに電源をつないでどこにスピーカーをつなぐのかもわからない。

シビックの方とて同じである。

そこで検電テスターを片手に車がわの電源ラインだけは探しだし、あとはトライアンドエラーで火花をバチバチ飛ばしながら、配線を終えたものだ。



このクルマではボンネットやルーフの塗装にも挑戦したっけ。


下地磨きでペーパー掛けをやりすぎて指紋がすり切れたものである。


クルマもバイクも当時のものは、いろいろ不具合もあったしぼろかったけど、今にして思えばそれを自分で何とかするのも意外に楽しかった。


このシビックではブレーキのフェードというのも初めて体験した。

フェードなんて今はほとんど死語だよなぁ。

伊豆の山道をひとりで攻めて?いたとき。下りでだんだんブレーキが利かなくなり、ついにはコースアウト(崖下転落)寸前となり、さすがに身の危険を感じてエンブレを使ってなんとか車を停めてみたら、外からわかるくらいディスクが真っ赤になっていた。
(ちなみにフロントはソリッド・ディスク。リアはドラム)


ああ、こう言うのをフェード現象と言うんだなぁと納得。


ディスクが冷えるのを待って大人しく下ったのは言うまでもない。
ちなみにこのときはフェード現象と同時にベイパーロックも発生し、フットペダルが床までつくくらいすかすかになった。


そう考えると、今や死語になっている用語は他にもたくさんある。

コラプシブル

なんだかわかるだろうか?
ステアリングコラムのシャフトが縮む構造になっていることを言う。
事故が起きたときにステアリングコラムが縮まないとドライバーを串刺しにしてしまう。
それを防ぐために考案された構造だ。
今はすべてのクルマに採用されているため、あえてこの言葉を使うこともなくなった。


ちなみにヴェイパーロックの詳細は、こちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF




おんぼろシビック。
パワステなんてついてなかったし、エアコンもなかった。
ついていたのは「カー・クーラー」!!
シートベルトも3点タイプではあった物の自動巻とりじゃなかった。


当然、窓ガラスだって手動だ。なかのレギュレータが壊れて自分で交換したこともある。

便利な装備にすっかり慣れきった今となっては想像の出来ない世界だなぁ



キャブ車をさがす方が難しい現在では、パーコレーションももう死語だろう。
わずかに古いオートバイではまだ実際におきるようだが・・・・(笑)

知恵と金はなかったけど、なんでもやってみる勇気と時間だけはたっぷりあった時代である。(笑)