上海GPレポート・その4 | 木馬の四方山ばなし

木馬の四方山ばなし

趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

5月6日(日)


決勝レースの朝である。

写真を撮れるのは1コーナー周辺だけなので、正直もう飽きてきた。

よっぽどカメラを置いていこうかとも思ったが、せめてオネーサンでも撮ろうと言うことで結局持っていった。

もっともパソコンは置いていった。
昨日、試しに走行の合間に画像のチェックをしてみようとしたが、屋外では液晶の明るさが足らず、ろくにチェックが出来ないことがわかったからである。


昨日はパドックパスを2枚貰った。
貰ったことは他の参加メンバーに申し訳ないので黙っていた。


しかし、昨日までわりと一緒に行動していたS氏が今日もパドックに入りたがっていた。
それにS氏の奥さんは昨日まではサーキットに来ないでひとりで市内観光をしていたため、まだ、パドックに入っていない。


朝の走行をスタンドで見ても仕方ないと言うことで、パドックにはいる。
もしもまだパスが余っているようなら、なんとか2枚確保し、S氏ご夫妻にパスをあげようという思いもあった。


ぶらぶらしていると、旧知の友人と10数年ぶりに再会!!

駄目元で聞いてみると、パスをくれるという。
有り難う、ロジャー。

ちなみにロジャーと一緒にトレバーが暇そうに話をしていた。高橋が昨日怪我をしちゃったから今日は仕事がないんだな・・・・。


old friends


早速、S氏を捜しにスタンドを目指そうとするが、その途中で、小山選手の友人がパドックからそのままプレスエリアに行けるという情報を教えてくれた。

セキュリティが何もわかっていないので、パドックパスを下げていればノーチェックらしい。


そう聞いては、写真を撮らずにはいられない。
ちょうど125ccの朝のウォームUP走行が始まるところである。

彼に着いて行ってみると、確かにプレスエリアに入れた。


pressaria

あまり遠いところまで行くと大変なので、8コーナーのイン側で撮ることにした。
コースまでほんの5、6mである。

おねーさんを撮るために付けていた70-200mmのレンズで十分である。


こりゃー、らっきぃ~とばかりに撮りまくる


何かと世話になったお礼も込めて小山選手を中心に撮ろうとするが、普段はあまりまじめに125ccを撮らないのでとっさに見分けがつかない。
KTMだけでも3人いるし・・・・
仕方ないので手当たり次第に撮る。


結果的に小山選手のかっこいいカットはあまり撮れなかった。

まだまだ未熟だ・・・・・>自分


125ccの走行が終わったところで、S氏を捜しにスタンドに行く。

どこにいるかわからないが「勘」で1コーナーに行ったら大当たり。
奥さんと二人で250の走行を見ていた。


早速パスを渡すと喜んでくれ、いそいそとパドックに向かって行った。

σ(^_^;もどうしようかと思ったがスタンドからはもう飽きるほど撮ったのでふたたび、プレスエリアに潜入するべく、パドックに向かう。

250ccクラスの走行は終わってしまったが、ぎりぎりでMotoGPのウォームUP走行に間に合ったので、その25分間にすべてをかけて撮りまくる。


このセッションだけで700カットくらいは撮った。

あとで選ぶのが大変だぁ~。(笑)



走行後は、レース開始まで少し時間があるので、ふたたびパドックでライダーやらアンブレラ・ガールやらを撮っていた。


相変わらずロッシが大人気である。
ピットの裏にはでてくるところを一目見ようと人垣が出来ていた。


しかし、昨日までよりは人が増えたとは言え、閑散として寂しいパドックだ。

やはりパドックの雰囲気を味わうならヨーロッパだろう。
モーターホームがならび、各チームのケータリングサービスのテントが立ち並ぶ様は一見の価値がある。

まあ、海外ラウンドでは仕方ないけどね。
もっとも空いているからこそ、パスも貰えた訳だし、多少はライダーの写真も撮れたのである。贅沢は言えない。


話はロッシにもどる。
昨日の予選こそ、良いタイヤがあったらしく一発タイムを出し、PPを取ったが今朝の走行でのタイムはイマイチ。

走行終了後も長いことピットから出てこなかった。
おそらくジェリーとタイヤ選びについて長いこと相談していたのだろう。

昨日の午後の予選ではロッシがぽぉ~んと良いタイムを出したので、路面温度が上がり、ミシュランがマッチしたのかな?なんて思っていたが、どうやらそう簡単には行かないらしい。

今朝は朝から天気が良かったせいか、昨日の午後よりもさらに10℃路面温度が高く、まるでタイヤがマッチしないと、ミシュランを使うチームのスタッフがこぼしていた。

BSを履く、ケーシーとホプキンスがにげちゃいそうだ~。


しばらくパドックをぶらぶらしていたが、MotoGPクラスのライダーもあらかた引っ込んでしまったので、スタンドでレースを観戦する事にする。


途中でまたまた弁当を買っていく。(これ以外は基本的に何も売っていないのよ。)

昨日のブタには懲りたので、今日は鳥の肉団子の弁当を頼んだつもりだったが、中を見たら牛肉だった。orz

ま、ブタさんでないから良いけど・・・・(^^;)


125ccのスタートには間に合わなかったが、途中から1コーナーのスタンドに陣取り、観戦する。

しかし、自慢じゃないが、普段125ccクラスは地上波のダイジェストでしか見ない(見られない)し、当然、トップに絡むライダーの名前くらいは知っているが、マシンやヘルメットを見ただけでは誰が誰だかわからない。

望遠レンズを付けたカメラでオーロラビジョンに映し出されるライダー名を見るのだが、これまた、名前を3文字で表現しているだけなので、わから~ん。


さすがに決勝レースでは場内放送も入っているが、当然中国語なので何もわからず。


そんな感じで訳がわからない内にレースが終わってしまった。

小山選手は途中でマシントラブルでリタイヤしたようだった。



125ccクラスよりはもう少し知識はあるものの、お次の250ccも似たようなものだった。(笑)

あれよあれよと言う内にホルヘ・ロレンツォが勝った。


125と250はシオシオのパーだったが、メインイベントのMotoGPはばっちりだ。
少なくともマシンカラーを見ればどのチームかはわかるし、大半のライダーは判別もできる。


しかし、スタート直後の接触で応援しているトニ・エリアスはリタイヤだし、昨年のチャンピオンのニッキーは最後尾から追いかける羽目になるし・・・。
あ、いや、バロスが最後尾だったか・・・


予想通り、ホプキンス、ケーシーが良い調子でレースを引いていく。
ロッシもかなり頑張っていた。1コーナーから3コーナーのセクションでは明らかにケーシーよりも早かったが、ここでは抜くにはいたらず、その先のS字でラインをクロスして抜きにかかったり、裏のストレートエンドのヘアピンブレーキングでケーシーを捉えたりしていた。
しかし、特にヘアピンではフロントが苦しいのが見ていて判った。

こりゃー、そのうちオーバーランだな・・・

なんて思っていたら、小さいミスをするようになり、ラスト7ラップで大きくミス。

結局、ケーシーがそのまま逃げ切り。今季3勝目。ロッシはなんとか踏ん張り、2位。3位にはスズキのホプキンスが入ってきた。


しかし、ケーシー。純粋なコーナーでの速さを較べるとまだロッシより見劣りするが、それでもミスせず、そこそこロッシを押さえ込む程度の走りは出来るようになっている。完全にひと皮剥けた感じだ。

ドゥカティとBSタイヤの良さも手伝って、このまましばらくは突っ走ってしまいそうな気がする。

ヤマハ、ホンダのミシュラン勢のドゥカティ対策が用意できるのはいつになるか?

ル・マンはともかく、ムジェロとカタルニアには割と長いストレートがある。

何とかしたいところだ。


1レースファンとしては3つどもえ、4つどもえでトップ争いをしてくれた方が見ていて楽しいのでY、H、Kにも頑張って欲しいものである。

レースの終了後、帰りのバスの出発までの時間をもうすっかり見慣れた売店を冷やかすことで過ごした。

しかし、なぜか「テント」を売っていた。しかも安いっ!!

小さい方で148元、大きい方でも198元である。1元が約17円程度だから、その値段は驚きだ。


tento

かなり欲しかったが、フライシートがついていないことと、持って変えるのが面倒なので断念した。


その後、またぶらぶら歩いていると、なにやら宝くじの番号のようなものを書いたビラを配っている人が居た。

貰ってみると、チケットの番号で景品が当たるくじをやっており、その当選番号だった。
確認してみたが、かすりもしなかった。


集合時間も迫ってきたので、最後にオネーサン達がいるブースをもう一回りしていると、T氏がでかい段ボール箱を担いで現れた。


computer

開口一言「あたりました。」だと。


なんと1等賞のノートパソコンを貰ったのである。

Dellの製品なので、それほど値のはる物ではないかも知れないが、ちょっと羨ましかった。
しかし、よく考えたら、きっとOSは中国語のハズだし、説明書も中国語かもしれない。(もしかすると、マルチリンガルかもしれないが)


T氏が「木馬さんのおかげです。有り難うございます。」なんて言うので、


「へ???」


と思っていたら、初日の朝、現地人ガイドから受け取ったチケットが2枚あり、1枚をT氏に渡したのが、何を隠そう自分自身であることを思い出した。


その時点でPCをゲッツできるチャンスは50%あったと言うことだ。

うぉ~っ!!

残念。orz


最近PCで受難している友人に高値で売りつけられたかも知れないのに・・・・(笑)


そうこうしている間に他のメンバーも集まってくる。
バスの出発時間まで、みんなして「PCなんて持っていると成田の税関で引っかかって税金取られるぞぉ~」なんてやっかみ半分でからかっていたものである。


集合時間となり、メンバーも揃ったので、ふたたびバスで市内のホテルに戻る。
帰りは小山選手も一緒に乗っていった。

ホテルに着くと小山選手とその応援団は上海の街に消えていった・・・・たぶん・・・・


今回、小山選手のマシンはエンジンが焼き付いたらしい。
直線の長いコースではどうしても高回転のノビを確保するために燃調を薄くするのだが、そうするとストレートエンドでアクセルを全閉にした途端にガソリンに混合してあるオイルも行き渡らなくなるので焼き付きやすいのである。
2サイクル・混合潤滑の宿命である。

次回のル・マンでは頑張って欲しいものだ。


σ(^_^;とT氏は明日の朝の出発が6時前とかなり早いこともあり、ホテルのはす向かいにある店で手軽に食事を済ませることにした。


しかし、最後の晩なので面白がって、ウシガエルの炒め物や、野生のエビ?とかを頼んだ。

ウシガエルは案の定、そのまんまの姿をぶつ切りにして炒めてあった。
皮の模様が見て取れる。


味は悪くないし、コラーゲンたっぷりのぷるぷるだが、いかんせん骨が多く食べるところがない。
写真を取り忘れたの残念だ。

野生?のエビは少々どぶ臭い感じはあるものの特に驚くようなものではなかった。


これらの料理の他に鶏肉のスープを頼んだのだが、小さめのタライくらいの大きさででてきた。

この大きさの器だと鶏がそのまま入ってそうだなぁ~なんて話ながらレンゲで底の方を探ると、案の定、鶏もぶつ切り状態で放り込んであるようで、手?やら足やらがオリジナルの形状を保ったまま、でてくる。


も入っていた。縦に半割のいわゆる兜割り状態である。
見た目はちょっと・・・・という感じだが、箸ですぐに身がほぐれるほど柔らかく煮こんであり、スープの味もいい。
これはうまかった。


明日の朝は6時前にはホテルを出るので食後はそうそうに就寝した。



5月7日(月)

いよいよ最終日である。

今日は朝イチから移動を開始し、日本に戻るだけである。

朝6時前に集合し、バスに荷物を積み込むと、大半の人はバスに乗ろうとしない。


中国が国の威信?をかけて開通させたリニアモーターで空港まで行くそうだ。
なんでも最高時速430km/hだそうだ。空港までの10km区間を7分程度で移動するらしい。


当初の予定通り、大人しくバスで空港に向かったのは、全部で6~7人のみ。
残りの20名ほどは皆、リニア組みである。


正直、リニアに乗ってみたいという気がないでもないが、それよりも眠かったので予定通りバスで移動した。

あとで聞いたのだが、結果的には朝イチのリニアはトップスピードが伸びず?330km/h程度だったらしい。
まあ、それでも乗ったという事実だけでも十分、話の種ではあるが。


行くときにその程度の現金が要るか検討がつかず、かなり両替をしたので人民元が余っている。

サーキット内では、弁当とビールくらいにしか使うことはないし、夜も大衆食堂?で普通に食事をしたらさっさと寝ていたのでいくらも使っていない。
無理に使う理由もないのだが、職場への土産としてありきたりな「パンダの形のチョコレート」を買い、自分用には寝酒のシーバス・リーガル12年ものを1本買って置いた。

これ以上は荷物になる事もあり、特に欲しいものはない。


PCで画像の選定をしながらフライト時刻を待つ。

そうそう、空港の出発ロビーで自動販売機を見つけた。
中国で初めて見かけた。


試しによれよれの10元札をいれてみたら、これが予想に反して一発できちんと認識した。
さすがに町中にはまだまだ普及しそうもないが、空港ではそれなりに使えるようだ。


帰りのフライトは時折、ぐらぐらと揺れることもあったが、特にトラブルもなく無事に成田に到着。


T氏をはじめ、他のメンバーへの挨拶もそこそこに何となく流れ解散となり、自宅へ向かう。

なかなか楽しい4泊5日の旅行だった。


レースの撮影もそれなりに楽しんだし、何よりも初めての中国は期待通り、いろいろ刺激があった。


次に行くチャンスがあったら、今度はもう少し、夜の繁華街を探索してみたい。


いろいろお世話になったイースタートラベルの佐藤氏や、パドックパスを貸してくれた小山チームの皆さん。そしてほぼすべての行程で行動を共にしたT氏をはじめ、その他の参加者の方々にお礼と感謝の気持ちを込めて、このレポートを締めくくりたいと思う。

みんな、有り難う。
また、チャンスがあったらあいましょう。



さよーならー 沖田艦長風・・・・またかい(笑)