レオナルドのおもひで | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

昨夜は疲れていたのとアメーバが混んでいてまともに接続できなかったので、出勤前の「朝ブロ」である。(笑)


今週は今シーズンはじまった以来、初めてのスキーをしない週末の予定だった。


しかし、急遽、日曜日に練習できると言うことなので出張先から、いつもの丸沼に駆けつけた。


土曜の朝は冷え込み、固くしまった非常に良いバーンで練習できたとのことだった。

しかし、今朝の気温は高く、かなり柔らかいバーンだった。

まあ、それでも良い練習ができたし、来週の試合もかなり柔らかいバーンでのレースになるので帰った良かったかもしれない。

帰りの関越は無駄に渋滞していてのろのろだったが、左手から登ってくる満月を眺めながら走るのもなかなかオツだった。


さてさて、前置きはこの辺にして本日分。



スキーの往復に使用しているステップワゴンが10万kmを超えたのをきっかけに足として愛用していたスクータのことを思い出した。


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長年、街乗りの足として250ccクラスのスクータを何台も乗り継いできた。


中でもイタリア、アプリリア社のレオナルド250は群を抜いて格好良く、コーナリングが楽しい、貴重なスクーターだった。



leonardo250


写真はメタリックレッドだが、σ(^_^;のは蛍光イエローだった。

しかし、確かもうじき5万kmと言うときに突然、エンジンが逝ってしまったのだった。


その鮮烈な最後の想い出である。

手帳によると、2003年10月7日の晩にエンジンブローし、その生涯を閉じた。。


仕事帰り。夜の11時をとっくに過ぎた時間帯。

アクアラインを渡りきる手前数kmのあたりで急にTOPスピードが落ちた


「変だな? 風は確かに強いけど、横風だし・・・」と思いつつ、そのまま走行し、料金所へ。

一時停止したとたんにENGも停止。


何とか再始動するものの、低回転ではまともにまわらない。明らかにおかしい。
しかし、エンジンがかかったら、アクセルをあおっていれば何とか走れそうである。

自宅まであと5kmくらいなので何とか騙し騙し、走らせて家にたどり着く。


とりあえず、何が起きたのか、見てみる。

Lカバー(ベルコンカバー)まわりがオイルだらけ(オイルでぬれているなんて物ではなく、コップのオイルをかけたような感じ。)タイヤまでしっとりと濡れていた。


完全にオイル旗、黒旗状態である。


暗い中で懐中電灯の明かりでざっと見た範囲では、ENG本体のブローでは無さそう。エアクリーナーボックスのブリーザーチューブがオイルで詰まっている。ちょうどクランクL端の延長上にある、Lカバーカバーの後側のダクト部分から大量のオイルが吹いている様子。


以上から察するに、何らかの原因で大量のブリーザーが吹き始め、エアクリーナーボックス側のベントが完全に詰まった為に、ブリーザー閉塞。ケース内圧が上がってクランクL端のシールが抜けてベルコン室に大量のオイル吹き出し。


ってな感じではないかと想像した。

停止直後は結構ゴムくさかったので、L端のオイルシールとゴムベルトのスリップを疑ったが、走った感じからはベルトそのものにはトラブルはないようにも思えた。

TOPスピードが落ちたのはベルトの接触面にオイルが付着し、実質的なレシオが下がった物と推測。


しかし、その後、週末までは別のバイクで通勤し、週末にあらためてチェックすると、ベルト室内は特にオイルはもれていない。

しかし、セルは廻るもののまるで初爆が来ない。さんざんやったが、どうにかなるような感触は得られなかった。


どうもエンジン本体が逝ったようだった。


その後、同じレオナルドの事故車を拾ってきた知り合いがいたので、レオをあげてしまった。

事故車のエンジンとσ(^_^;のレオの車体で2ヶ1にして再生して乗っていたみたい。


何でも、その後聞いた話では、σ(^_^;のレオは冷却水がスッカラカンでピストンがべったりと焼き付いていたらしい。

水温計は異常なかったけどなぁ。

確かにフロントノーズ周りを本気でばらさないとクーラントのチェックなんか出来ないような構造のため、冷却水の量は一度も見たこと無かったのは事実だが・・・・(^^;)


しかし、このレオナルド250。エンジンはヤマハのマジェスティのものなんだよなー。

エンジン本体は日本製と言うことで信頼してたのになー。


しかし、あとになって思えば、よく家までたどり着けたものである。
冷却水が無くなり、オーバーヒート状態で酷使されたために、リング、シリンダー、ピストンがかじって傷だらけになったのだろう。
その傷の為にシール性が著しく落ちて、オイルあがりを起こしたので後ろがオイルまみれになったのである。
おまけにリングがきちんとシールしないので圧縮が逃げてしまい、まともに低速で走れなかったのである。

それでも、おそらく、熱間状態ではピストンも膨張しているのでなんとか爆発に必要な圧縮を得ることが出来、だましだまし走れたが、一旦冷えてしまったあとはピストンも収縮し、圧縮が得られなかったのだろう。

家から遠いところでブローしていたら、えらい目にあったところである。



昨年の夏に、首都高速上でドライブチェーンが切れて立ち往生をしたが、その時も、不幸中の幸いと言えるようなシチュエーションだったので、意外についているのかも知れない。