昔、バブル全盛の頃は人工スキー場というのがいくつかあった。
もともと狭山人工スキー場ってのはあって、秋くらいになるとかき氷みたいなのを敷き詰めて何とか滑れるようにしていたものである。(これは今でもあるようだ。)
それに対して、バブルの頃にオールシーズン滑走可能なタイプとして初めて出来たのが、「津田沼スキーイン」である。
リフトではなく、板を履いたままで、ベルトコンベアで斜面を登るタイプ。壁一面のイラストデザインがアメリカンポップな感じ。但し、ゲレンデはかなり短く(200mくらい??)、体育館の中にいるような感じだった。それでもオープンした年にはかなりにぎわったものである。
翌年に津田沼からほど近い、幕張に、ザウスがオープンしたとたんに一気に経営が苦しくなったようだ。
それでもしばらくはボード専用にしてみたりと、当時のスノボブームを何とか取り込みながら、数年間は生きていたようだが、所詮、バブルの産物。気づいたときには消えて無くなっていた。
そのザウスですら、バブルの崩壊後も結構頑張ってはいたが、3年ほど前についに解体されて、今は跡地はマンションか何かになっているんじゃなかったっけかな・・・。
ザウスはと言うと、巨大な冷蔵庫の中にいる感じで、中は薄暗く、とても楽しんで滑る雰囲気ではなく、およそ爽快感とは異質のものであった。しかし、それなりの斜度と滑走距離を確保していたので、練習には良かった。
バブルの頃は、2時間でいくらと言うノリでしかも、人気があるものだから、人数制限が入ると、入場待ちがあったりとさんざんだったが、そのうち、1日いくらに変わり、スキー人気が落ち目になってからは、いつも空いていて結構良かった。
こちらもバブル崩壊後、スキー、ボード共に人気が無くなり、どんどん苦しくなっていたようだ。
確か去年、どこかの石油で潤っている国に世界最大級の人工スキー場が出来たというニュースを見た。
石油資源の上に沸き立つバブルの産物のようだ。
限りある地球の資源、如何に効率よく、今後の長きに渡ってうまく利用していくかを考える必要があるだろう。
昨今は目先の燃費とか、排気ガスの清浄性に踊らされている人が多いようだが、本当の意味でトータルエコで判断する事に重要性に気づいて欲しいものである。
車で言うところの、「Well to Wheel」(井戸からホイールまで。)
つまり、石油資源で言えば、油田から実際に走るところまでのトータルエコロジーが大切と言う事だ。
もう少し分かり易い例で言うと、電気自動車も結構だが、その電気を生み出すために、エンジンを動かす以上の石油資源を消費するのでは、本末転倒であると言う事である。
断って置くが、σ(^_^;はエコロジストではない。でも、皆が快適な生活をより長く送れるために、少しずつ我慢する部分があっても良いとは思う。
かつての、ホンダがCVCCの開発の合い言葉として掲げた、「青い空を子供達の世代に・・・」を、今、もう一度かみしめたい。
ちなみに、世間的なスキー、スノボブームは完全に去ってしまったが、やはりσ(^_^;も含め、愛好家はそれなりにいる。だから、初夏の頃の月山や、丸沼のサマーゲレンデなどのにぎわいがいまだにあるのである。
バイク、カメラに夢中になっている間に、もうスキーシーズンがすぐそこまで来ている。なにやらむずむずしてきた。
シーハイル。