新改 から上り列車に乗り込み、阿波池田へ戻ってきた。
阿波池田で本日二度目の下車。
丁度昼時であったのと、次の列車まで時間があった為、駅前のアーケード街をうろつき、飯屋を探してみる。
駅前のアーケードと言えば、普通は人混みで賑わっているイメージだ。
しかし平日ということもあってか、かなり閑散としていた。
店側も人がいなければ、やる気も起きないという考えらしく、活気が欠けていた。
程なくして、おそらくはうどんを売りにしている和食屋を発見した。
うどんにおかずがついた、定食風セットが600円とあり、安さにつられて入店してみる。
うどんはかけ、ざる、ぶっかけと選べるようだが、暑かったこともあり、よく考えずにざるを選んだ。
そうすると後から入店してきた客たちは、みんなぶっかけを頼んでいるではないか…
…そうか、四国(讃岐)はぶっかけが有名なのか…
ひとつ学習し、腹ごしらえも終わったところで、阿波池田から徳島線徳島行き列車に乗り込む。
徳島線は、「よしの川ブルーライン」という別名をもっており、その名の通り吉野川にそって路線がひかれている。
しかし乗車してみて思ったが、車窓からは常に吉野川が望める訳ではなく、わたらせ渓谷鐵道から見渡せる渡良瀬川 や、飯山線から見渡せる千曲川 の景色に比べると感動は格段に少なかった…
徳島線には悪いが、かなり期待外れであった。
これなら土讃線のほうがよっぽど感動できると言うものだ。
平日ということもあり、中高生の数が尋常じゃなかったのも、興ざめの一因であった…
阿波池田から2時間足らずで、2両編成の気動車は定刻通り徳島駅に到着。
徳島では間髪入れずに乗り換えである。よって徳島駅の印象は全く無い…
次は高松行きの高徳線に乗り込む。
高徳線の車両も気動車であった。
高徳線で驚かされたのは、特急列車通過待ちの回数と時間である。
2~3駅進んだと思えば車掌の「特急通過待ち」アナウンスがかかるような印象だ。
中には20分近く待たされた駅もあった。
四国の路線全般に言えることだが、特にこの高徳線ときたら特急列車の走る割合が非常に高い。
高徳線の時刻表に目を通すと、「うずしお」の文字ばかりが目立っている。
高徳線のイメージは残念ながらそれしか残っていない…
一部に、琴電志度線と並走する区間があり、琴電の車両が見えたときは少し感動したが…
特急であれば、徳島から1時間余りで高松に到着する。
しかし私は、3時間かけて高松にたどり着いた。
時間は夜7時を過ぎていた…
高徳線は、18きっぱーにはあまり優しくない路線と言えそうだ…
しかし鈍行で高徳線を全線乗り潰したときは、結構な達成感を味わえるのではないだろうか…?
ここで、この日電車に乗っていないことに気づいた。
どういうことかと言うと、この日に乗った車両は全て気動車なのである。
後に調べてみると、徳島県内の路線は全て非電化。よって気動車しか走っていないのである。
沖縄のゆいレールは電動のため電車の仲間として捉えると、電車の走っていない都道府県は徳島だけとなる。
それはさておき、四国一のターミナル、高松に到着したわけだが、全てのホームがコの字形をしていて、どういうふうに見ても終着駅の様相が醸し出されている。
私が幼少のときからよく知っている天王寺駅や、南海難波駅にとても似ていて、懐かしささえ感じる。
駅舎はガラス張りの、近代的で巨大な建物ではあるが、以外と人も多くないためであろうか、悪い印象は感じなかった。

さあ、夕飯こそはぶっかけうどんを頂こうと思い、駅前を散策してうどん屋を探してみたが、うどん屋が無い…
いや、無いのではなく、その日の営業を終えた店が殆どであったのであろう…
本格的な店で、本格的なうどんを食したかったが、仕方なく駅ビルの中のレストランでぶっかけうどんを頂くはめになってしまった…
望んだうどんが食べれず、ほんの少し悔いを残しながら、岡山行き快速マリンライナー(この日初めての電車)に乗り込み、四国を後にするのであった。
次に四国に訪れたときは、必ずや四国の全線を乗り潰す事、そして、もう一度坪尻 を訪れる事を心に誓って…
あ、もちろん讃岐のぶっかけうどんも食べたい。
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