第18旅第5章:新改駅 | もこ太郎の平成阿房列車

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土佐北川 を出発して、30分余り経過した。

トンネルを抜けたと思うと、列車はスピードを落とし、引き上げ線に入ったようだ。
そしてスイッチバックで駅のホームに入線していく。

坪尻 に着いた時と全く同じ感覚を味わった。


新改(しんがい)駅



四国に2つ存在するスイッチバックの駅の1つ。
坪尻に比べると、かなり本線から離れた場所にホームが位置する。

私が乗ってきた下り須崎行きの列車は、特急の通過待ちの為に20分も停車する。
程なくして、特急が高速で、高知方面に向けて通過していくのがホーム上から見えた。
しかし特急に乗車中、新改を通過する時には、こんなところに駅があるなんで、誰一人気付かないのではなかろうか?



特急の車体には、アンパンマンのキャラクターがラッピングされていた。
四国はアンパンマンの作者、やなせたかし氏の生まれ故郷ということで、アンパンマン列車が定期的に運行されている。

新改に10分以上停車する列車は上下線合わせて1日3本程度(2012年7月の時刻表に基づく)。
この3本いずれかに乗り合わせた乗客、その中でも初めて土讃線の普通列車に乗った客なら「一体いつまで待たせるんだ?」と思うに違いない。
特急に乗っていてこの駅に気付かないのとは正反対で、嫌と言うほどこの新改という駅を覚えることになるだろう。

さてこの新改駅にも降りてみることにする。



長い停車時間を利用して、停車中の列車や駅の様子を写真におさめる人が数人いる。
しかし時間が来るとその人たちはそそくさと列車に乗り込む。


私はあなた方とは違う。
完全に下車するんだ。
僅かながら、優越感を感じる。




列車が須坂に向けて去っていくのを見送った後、駅の観察と、駅周りの散策を始める。

駅舎は近代的な印象を受ける、白い鉄筋の建物。



それに反するように、駅の周りは木々が生い茂る。
どうやらこの駅はかなりの山奥に位置しているらしい。
駅前にはアスファルトの道路が轢かれているが、駅舎の向かい側に廃屋がある以外は何も無さそうである。

実はこの新改駅も、秘境駅ランキングで上位に位置している駅。
秘境駅のお約束とも言える、駅ノートも置かれていた。

次の列車が来るまで1時間ほどあるので、少し駅から離れて散策してみた。


アスファルトの下り坂を降りれど降りれど、木々の景色以外は何もない…
これが、秘境駅上位ランクインされる所以か…?




かれこれ20分ほど下ってきただろうか…?


ようやく集落が見えてきた…



とある商店の前に置いてあったベンチに腰掛け、自動販売機の飲み物を買って渇いた喉を潤す。

天気は快晴。
陽射しが非常に強いが、近くにある川でできた小さな湖を見てると、僅かながら清涼感に浸れた。
とても長閑なひとときだ…




さあ、現実に戻ろう。
そろそろ駅に戻らねば、次の列車に乗り遅れる。

今下ってきた坂は、当然だが帰りは登り坂になる。
吹き出る汗をぬぐいながら、何とか駅まで戻ってきた。
木漏れ日がホームまで射し込み、良い雰囲気に包まれる。
仕切りのない駅舎の中にいると、風が吹き抜けて気持ち良かった。



こんなに集落から離れた駅の存在する意味に疑問を持ったが、私がこの駅に下車した時、保線員の人たちがこの駅で休憩を取っていた。
少なからず、この駅も人の役にはたっているようだ…


これにて、土讃線の気になる駅に全て下車できた。
土讃線の乗り潰しは、時間の制約を受けて残念ながら叶わなかった。
ここから阿波池田に戻り、徳島線、高徳線と乗り潰してみようと思う。

スイッチバックで入線してきた列車に乗り、阿波池田に向かう。



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