第3旅第9章:外川駅 | もこ太郎の平成阿房列車

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海鹿島駅 から下り列車に乗車する。
車窓は、雨上りの銚子の住宅街、そして畑を映し出す。


先ほど下車した犬吠 で、例外なく殆どの乗客が下車した。犬吠から下り列車に乗車してくる人は殆どいなかった。


犬吠を発った列車は、体感では感じられないほどのカーブを右に曲がり、ゆっくり進む列車が、いっそうゆっくり、駅のホームに入線する。



「外川(とかわ)駅」

もこ太郎の平成阿房列車



始点の銚子からわずか6.4キロ先にある小さな終着駅。
単式ホーム1面1線と留置線1線を有する。

銚子方面の反対側に延びている線路の先には、草むらに囲まれた車止めが見受けられる。


もこ太郎の平成阿房列車



先日降りた、わたらせ渓谷鐵道の間藤駅 とは、類似点と明らかに異なる点の両方を有する終着駅だ。
どちらの駅も単式ホーム1面1線を有し、大きな終着駅に良く見られる頭端式ホームではない。
しかし間藤はさらにその先に足尾本山駅があった名残で、途中から終着駅にさせられてしまった駅だが、外川は最初から終着駅として作られた駅である。
小さな駅なのに、いかにも終着駅というような風情を感じ取れる。


私は、終着駅の駅名標が好きだ。

隣の駅の片方が空欄になっているのが、何とも味わい深い。


小さなホームに降りてみると、ドレスを着て日傘をさしている女性の周りを、カメラやマイクを持った男性たちが囲んでいる。
何かしら撮影でも行っているのだろうか?


もこ太郎の平成阿房列車



駅舎の中に入ってみる。
待合室に無造作に置かれたベンチ。天井から下がる白熱電球。窓口に掲げられた手書きの料金表…
笠上黒生 の待合室よりも、遥かに情緒に満ちている。
駅の開業から百年近く経っているらしいが、その頃から何も変わらず今日までタイムスリップして来たかのような雰囲気の待合室だ。


もこ太郎の平成阿房列車



駅前の小さな広場に出てみる。
近代的な住宅が建ち並ぶ中、非常に年季の入った木造の駅舎は妙に浮きだっている。
しかし、見れば見るほど味わい深い駅舎である。

雨上がりの快晴の空が、味わいに一層磨きをかけるかのようである。


もこ太郎の平成阿房列車


ここは非常に哀愁を感じる駅だ。
なぜ?この駅に居るだけで、優しい気持ちになれる。
日本には、まだこんな駅が存在したんだ…


しかしここでゆっくりできる時間は無かった。
先ほどの海鹿島駅での滞在時間が長すぎたのが響いてしまった。
わずか4分で銚子方面に折り返す列車に乗らないと、この後のスケジュールが狂ってしまう。


もっとここに居たかった…



私は泣く泣く折り返し列車に乗車した。


終着駅は制覇したが、銚子電鉄阿房列車の旅はまだ終わらない…



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