札幌交響楽団 東京公演 バーメルト ブル6 | クラシックコンサート鑑賞日記

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コンサートの余韻を楽しむブログ

2024年1月31日(水)サントリーホール

ブリテン:セレナード -テノール、ホルンと弦楽のための- op.31
ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 (ノーヴァク版)

指揮:マティアス・バーメルト(首席指揮者)
イアン・ボストリッジ(テノール)  
アレッシオ・アレグリーニ(ホルン)
札幌交響楽団

 

 

 

まずは、ブルの感想から。

先週聞いた大フィルとまったく違うブル6。

 

はじめ「あれ?」とかなり不安になる。オケ全体が同じ方向を向いていないような音だったし、金管も迫力にかける。

う〜ん、、、これは失敗だなぁ、、と思っていたが、第1楽章の終わりの方のクライマックスからどんどんよくなり、ここからはノンストップで最後まで素晴らしかった。

 

大フィルはとにかく派手でお祭り騒ぎの6番だったのに対し、札響は繊細さも兼ね備えており、何度かうるっとした。

 

第1楽章はなんだったんだろうという感じ。そう感じたのは私だけか?

第2楽章からは間違いなく安定して弦の音にも張りが出た。オーボエも美しい。

第3楽章は金管も堂々たる音で素晴らしい。

大好きな第4楽章は文句のつけどころがない。

 

指揮者のバーメルトは、今年3月で退任らしく終演後に花束が。

しっかし、おじいさん指揮者ほどブルックナーはいいねぇ。。。なんなんでしょうねぇ。経験数こそが音に反映されるのでしょうね、、、。

 

 

前半はなかなか珍しい演目。ブリテンなんてそもそも聞かないうえに、ホルンとテノール。

ホルンはさすがにめちゃうま。ホルンから「ぷわぁ〜ん」という音が出るなんてありえないといった演奏。

 

テノールのイアン・ボストリッジは2019年の都響の定期(マーラー:少年の不思議な角笛)で聞いたようだがあまり記憶なし。当時のブログを見ると、「うますぎて退屈しなかった」とある。

本日も表現豊かで遠くまで響く声にやはり退屈しなかった。

 

札響、面白い演目を持ってきてなかなかよい。

客入りもよかった。

ゲルギエフが褒めちぎっていたキタラホールに行ってみたいなぁ。。