N響 オールロシア フェドセーエフ代打の平石さん、湯川さん | クラシックコンサート鑑賞日記

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2023年11月25日 (土)NHKホール

〇スヴィリドフ/小三部作 
〇プロコフィエフ/歌劇「戦争と平和」-「ワルツ」(第2場) 
〇A. ルビンシテイン/歌劇「悪魔」のバレエ音楽-「少女たちの踊り」 
〇グリンカ/歌劇「イワン・スサーニン」-「クラコーヴィアク」 
〇リムスキー・コルサコフ/歌劇「雪娘」組曲 
●チャイコフスキー(フェドセーエフ編)/バレエ組曲「眠りの森の美女」
 

指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ

平石章人(前半:〇の曲目) / 湯川紘惠(後半:●の曲目)

 

 

 

フェドセーエフの代打はなんとまったく知らない若手の男女。フェドの近くで研鑽を詰んだらしいが、それにしてもいきなりN響を指揮とはなかなかのもの。

ツイッターでは「払い戻しがないなんて」などの声もあったようだが、マケラのようによくわからない若い子がとんでもない演奏をするかもしれない……という期待も込めて結構楽しみにしていた。

 

とはいえ、この演目である。

これは皆に愛されるロシア人の巨匠が振ってこそ楽しまれる演目だった。。。フェドセーエフ回なので当たり前だが。

とくに前半はそうだろう。前半の演目を「あー、知ってるこれね」という人はいるだろうか????ロシア音楽が大好物の私も知らない曲ばかりだ。

 

そして、10分弱やって終わって拍手、また10分弱やって終わって拍手、というスタイルなので余計に(^^;アセアセ)フェドセーエフなら「どうだ、この曲知ってるか?いいだろう?」という感じで盛り上げるのだろうが。

改めて巨匠って凄いと思ってしまった(笑)この選曲は中途半端な中堅指揮者でも難しいだろう。

 

挙句後半は、白鳥でもなくくるみ割りでもなく眠れる森の美女ということでさらに。。汗

やはり白鳥、くるみには見劣りする。

 

前半後半ともになんとなく遠慮がちな演奏に聞こえたような気もする。

若い指揮者が年齢や経歴を気にすることなく自分の思いを共感してもらう「図々しさ」があればマケラのようなある意味怪物ができあがるのかな。リーダーシップ性とかもあるのかなぁ?

いやいや、今日は代打。しかもフェドの代打。仕方ない。

 

とはいえ、この二人、大きなチャンスを掴んだ。

今日の演目が前半タコ1、後半チャイ5とかわかりやすい曲だったら間違いなく盛り上がって大きな評価も得ただろう。