2022年11月13日(日) サントリーホール
マーラー:交響曲第6番 イ短調
アンドリス・ネルソンス指揮
ボストン交響楽団
めっちゃ音デカい。さすがアメオケ。
昨日のNHKホールと雲泥の差だ。さすがサントリー。
というか、本当に久々の海外オケ。
家族の急病によりパリ管は聴けなかったので、昨年のウィーン・フィル以来。
ネルソンスの解釈が特段に好きというわけではないが、オケをあまりに自在に操るもんで非常に興味がある。
とにかく音がデカい。
所狭しと大編成オケが並ぶ光景は圧巻。そしてオケの音が分厚い!アメリカ!
トランペットが海辺で演奏しているのかというくらい、遠くまで永遠に響き渡りそうな音色。
ホルンがめちゃうま。
第1楽章はこれといって特徴的なこともなく、あぁマーラーはなんで同じフレーズをこうも繰り返すのか、、などと思いながら聞いていた(笑)
かなり元気すぎる音だったかな。
この前のマケラと都響も特に特徴のない演奏だったが、マケラは楽譜をいじる様子もなく譜面通りにやったような気がしたが、今日のネルソンスはかなりいじり倒していたように思う。それは第2楽章。
第2楽章スケルツォの緩急は強烈だった。緩部分はなぜあんなにゆーーーーーっくりとしたのだろう。こんな演奏は初めて聞いた。非常に遅いテンポにまるでスタッカートがついているかのように1音1音をはっきりと奏でていた。これがずっと続くのでちょっと飽きてしまったし、隣の男性は寝だした。よってこの第2楽章は結構つらいものがあった。
第3楽章アンダンテ・モデラートはよかった。というか第2楽章だけが非常に独特だった。
第3楽章のあの最も美しい部分は、もうまるでブルックナーか、、と思うような祈りたくなるような美しさ。
第4楽章は金管が大爆発。まぁ鳴るわ鳴るわ、文句なしに鳴らしまくる。ホルンは圧巻の9人。この9人がベルアップで演奏するもんだから、もうかっこいいし興奮するしで、ちょっとうるうるしてしまった。
ハンマーは3回。いつも思うが、P席のハンマー前の席を取る人ってわざとなのかな。私だったらビクビクしてしまうなぁ。
そういえば、オケの配置が面白かった。
第1ヴァイオリンに向かいがチェロ。滅多に見ない配置。
明日はショスタコ。もちろんとってある。
以前、今日のコンビが11番をやった時も聞いたが、まったく自分好みではなかった。もはや不満だったが、それでもネルソンスのオケの操り方はすごいなぁと思って来日の度にチケットを買ってしまう。
何はともあれ、楽しかった! ネルソンスとボストン響が東京にいるなんて。それだけで楽しい。みなとみらいではサイン会があったようだが、今日はなかった。明日はあるかな。明後日もコンサートはあるのでないかもしれない。明後日は演目がイマイチなので行かない。今日がもしアルプスだったらもう一度N響へ行っていた。
あと、ネルソンスはいよいよ心配な体型になっている。歩き方も結構やばいと思う。あの体型では階段を降りる時に自分の足が見えないだろうな。非常にやばいと思う。運動しないとあの体重も支え切れないだろう。転んでそのまま、、なんてことも。