建築のたび vol.33_2 修学院離宮 | 建築のたびblog +.+mokonote+.+

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~建築のたびと日々のできごとを写真とともに綴ります~

建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート


後水尾上皇プロデュースによるこの山荘は、

  上/かみ・中/なか・下/しもの三つの離宮と、

    各離宮の間に展開する農地で構成される雄大なもの



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【中離宮 表門前】

 中離宮には、楽只軒(らくしけん)と、

   これと縁続きの客殿があります


 これらは女院御所として建てられ、

   上離宮・下離宮に見られる“上皇好み”とは趣きを異にしています



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【中離宮 客殿の霞棚】

 天下の三大棚(1)のひとつ“霞棚”は、

   春霞がたなびく様子を欅板五枚で表現


 襖戸の腰貼りは、

   金と群青の菱型つなぎの華やかな意匠


 いずれも女性らしさが漂うインテリア


1:桂離宮の“桂棚”、三宝院の“醍醐棚”と並んで称賛される



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【中離宮 客殿の軒瓦】

 軒瓦の巴には、十六葉の菊花紋章



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【離宮内の農地と大刈込み】

 中離宮から上離宮へ向かう道中の風景


 石垣と土留めによる人工の貯水池(=上離宮の浴龍池)を覆う大刈込みには、

   四季の様々な花木や野の花が混植されている


+.+つづく+.+