噛みつき | モコのブログ

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保育園・託児所の運営をするモコが日々の子供達の様子、日々の生活の事を書いている雑感ブログです。

皆さんの子育てのお役に立てれば・・・と思い綴っています。


月齢によっては、気持ちを言葉にできなくて、

想いが伝わらない心のジレンマで噛みついて

しまう場面もある歳ごろ。


S君も、今まではそんな一人でした。

おもちゃを取られたー!っていってはガブッむかっ

ほんの些細なことも、子どもにとって気持ちの収まりどころ

が見つからないのです。


でも、そんなS君、最近は自分よりも小さいお友達

が入園してきたことで、少しお兄さんになったんです。

小さいお友達は、やはり以前のS君のようにガブッむかっ

とやってしまう場面もありますが、S君、必死に耐え、

自分からは噛みつくことがなくなったんです。



やられることで相手の気持ちがわかる月齢になったの

でしょうか?

ほんの1か月前からのことですが、成長を感じますキラキラ



それに、お母さんのお迎えが少し早くなって、S君が最後の

日が少なくなったんですLOVE

それも、大きな要因かもしれません。

多くの子どもが、お母さんと過ごす時間が増えることで

心が安定するのです。




こんな質問をされたことがあります。

やはり噛みつきがあるお子さんのお母さんに、

「今日は、想いが伝わらなくて、お友達を噛んでしまった

 んですよ。」

とお話したところ、

「噛みついて、何か問題ありますか?」

って聞かれたことがありました。

これが逆で、体に歯型をつけて帰ってきたらどう思うで

しょうか?

噛まれた後がずっと残ってしまったら・・・

相手のことを考えると心配ですよね。

そして、まだまだ言葉で物事が伝えられない月齢ですから、

いったい何が原因で噛みついたか?

おもちゃのやり取りくらいだったら、まだ話はわかりますが、

もしかしたら、心に大きな闇を持っているかもしれません。

保育士やご父兄に対してのシグナルかもしれません。

色々と考えられますが、もう一度子どもと向き合うことを

していかなくてはならないシグナルです。



「相手のことを思いやれる子どもに育てたい」と思っている

ご父兄の皆さん。

まずは、お母さんとお父さんが、噛まれた相手の事、自分の

立場や環境でなく、子どもの立場に立って考えてあげること

が子どもの手本となるでしょう。



子どもは、親の背中を見て育ちますから。